インタビュー調査は、特定のテーマやトピックに関して、会話を通じて情報を収集する調査です。
直接話すことで深い理解を得られる調査方法ですが、押さえておきたいポイントやデメリットを知らないと「必要な情報が得られなかった」となる恐れもあります。
そこでこの記事では、インタビュー調査の基本ステップやメリットやデメリット、成功のポイントを紹介します。
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インタビュー調査とは、研究や市場調査、商品やサービスに対する意見収集などの目的で、特定の個人やグループに対して質問をおこない、その回答を収集・分析する調査方法です。
インタビュー調査には、主にグループインタビューとデプスインタビューの2種類があります。
グループインタビューは4~8人程度と対象者が複数いるのに対し、デプスインタビューは対象者が1人です。グループインタビューとデプスインタビューの主な特徴は、以下の表をご覧ください。
グループインタビュー | デプスインタビュー | |
---|---|---|
特徴 | 短時間で大勢の意見を収集できる | 個別の意見を深く掘り下げられる |
対象者 | 4~8人程度 | 1人 |
所要時間 | 60分~120分程度 | 30分~90分程度 |
グループインタビューとデプスインタビューでは、実施に際し気をつけるべきポイントにも違いがあります。各インタビュー方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご一読ください。
ここまではインタビュー調査について紹介しましたが、インタビュー調査はどのような手順を踏んでおこなうのでしょうか。
ここからは、インタビュー調査をおこなうときの基本ステップについて紹介します。
インタビュー調査をおこなうときは、以下の5ステップが基本です。
インタビュー調査をやる基本の5ステップ
どれも大切なステップですが、ステップ3の質問内容は調査の成功を握る鍵になるので特に重要です。それでは、ひとつずつみていきましょう。
まずは目的を明確にします。目的を明確にせず調査をはじめると、思っていた回答が得られない恐れがあるからです。
目的を明確にしたら、目的にあった調査方法を決定しましょう。前項でも紹介したグループインタビューとデプスインタビューの特徴は以下です。
グループインタビュー | 複数人の意見や反応を同時に把握したい |
---|---|
デプスインタビュー | 個別の意見や感情を深く理解したい |
表を例にすると、目的に対して適している調査方法は以下になります。
グループインタビュー:自社の新サービスや製品に対して自由な意見を集めたい、参加者同士が自由に議論している意見を聞きたい
デプスインタビュー:お金や病気にまつわる話などセンシティブな情報を集めたい、有識者にじっくりと話を聞きたい
このように、目的によって実施するインタビューは違います。目的を明確にした上で、調査方法を検討しましょう。
次のステップでは、インタビュー調査の対象者を選定します。
対象者を選定するための調査は「スクリーニング調査」や「事前調査」とも呼ばれますが、ここからはスクリーニング調査に統一して説明していきます。
スクリーニング調査は、居住地や時間を問わず参加してもらえるWebアンケートで実施するケースがほとんどです。
「なにを聞きたいのか」という目的から、対象者の条件を決めて、スクリーニングする項目を決定します。
例えば、以下についてコーヒーを飲む人に対して聞きたいとします。
その場合は、聞きたいことをもとに対象者の条件を洗い出しましょう。そして、条件にあった対象者が残るように、スクリーニング設問に反映します。
有識者へのインタビューなどスクリーニングの必要がない場合は、依頼文を作成しインタビュー調査の打診をしましょう。
依頼文の書き方を詳しく知りたい方は、以下を併せてご一読ください。
インタビュー対象者の選定が終わったら、インタビュー当日の質問内容を事前にまとめます。
調査できる時間は限られているので、時間切れにならないよう質問の優先順位や時間配分をあらかじめ考えておきましょう。
質問内容は「絶対にする質問」と「時間があったら聞きたい質問」と分けると考えやすいです。
前項で出したコーヒーの例で考えましょう。インタビュー調査の目的は、以下を聞くことでした。
ですので、インタビューの目的達成に必要な事項は「絶対にする質問」として優先順位も高く設定します。
絶対にする質問
なお、今回の目的とは外れるけれども今後のマーケティングや商品開発の参考に聞きたい、という質問は「時間があったら聞きたい質問」とします。
時間があったら聞きたい質問
このように目的から質問内容や優先順位を考えることで、聞くべき項目の聞き漏れを防ぎ、必要な情報を得ることができます。
ここまで準備ができたら、インタビューの実施となります。
インタビュー当日は「対象者が本音を話しやすいようにリラックスできる」ことを目指し、室温や部屋の明るさなど環境を整えましょう。
インタビュアーが笑顔で接することも、リラックスした雰囲気作りに効果的です。
また質問の仕方にもポイントがあります。
「〇〇って思いませんか?」のような質問だとインタビュアーの意見や期待が反映する恐れがあるので、「あなたはどう思いますか?」など必ず対象者の意見を聞く姿勢で質問しましょう。
ただ対象者によっては、聞いたことにまっすぐ答えてくれずに話が脱線することも多くあります。
「せっかく時間と費用をかけたのに聞きたいことが聞けなかった」など、対象者から話を聞き出すのが難しい場合は、プロへの外注も検討しましょう。
インタビュー調査が終わったら、結果を集計・分析します。
調査の分析は、意識しておこなわないと、主観的な印象を中心とした報告書になったり、都合の良い主張にするために記述を部分的に使用したりしかねません。
インタビュー調査後の主な分析方法は、以下の2つです。
インタビュー調査後の主な分析方法
上記の目的は以下になります。
分析方法 | 目的 |
---|---|
コーディング | データの分類・関連付け・比較 |
KJ法 |
|
他にも、データの文脈の理解や、インタビュー対象者の言葉を理論的に置き換えて別の観点から考える、といった分析方法もあります。
調査結果の分析方法は以下の記事にも詳しくまとめています。詳細を知りたい方は、ぜひ併せてご覧ください。
ここまではインタビュー調査について紹介しましたが、同じような調査だとアンケート調査という選択肢もあります。
ここからは、アンケート調査と比べたインタビュー調査のメリット・デメリットについて紹介します。
インタビュー調査とアンケート調査を比べたときのメリットデメリットを、以下の表にまとめました。
インタビュー調査 | アンケート調査 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
この表を見てもわかるように「コストを抑えて多くのデータを得たい」ときには、アンケート調査が向いているといえます。
しかし、アンケート調査でわかることは表面的なことですし「匿名の場合は回答の信ぴょう性に不安が残る」という点がデメリットです。
インタビュー調査には「時間とコストがかかり、かつインタビュアーの質によって得られる回答が変わる」というデメリットがあります。
その一方で、「詳細な情報や感想が聞ける」「インタビューのなかで新たな疑問が生まれたときに柔軟な対応ができるので、予期していなかった発見や回答が得られる」というメリットもあります。
「幅広く回答を求めたい」「数は少なくても詳しい意見が聞きたい」など、目的によって適している調査は違います。
メリットとデメリットを理解した上で、調査方法を検討しましょう。
次に、先ほど紹介した2種類のインタビュー調査方法に関しても、メリットとデメリットを紹介します。
グループインタビューとデプスインタビューのメリット・デメリットをまとめた表は以下です。
グループインタビュー | デプスインタビュー | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
同じインタビューですが、対象者が複数いるか1人かでメリットとデメリットは変わります。
グループインタビューは、短時間で大勢の意見を聞けるというメリットがあります。
しかし、複数の人間が同時に意見をして収集がつかなくなったり、異なる意見からヒートアップしたりする場合など「調査の成功がインタビュアーの技量に委ねられる点」がデメリットです。
一方対象者が1人のデプスインタビューでは、意見の偏りがデメリットとなります。
またグループインタビューだと1時間で複数の回答が得られるところ、デプスインタビューでは1人の意見しか得られないので、よりコストもかかります。
ただし、対象者が1人しかいないことで他人の目を気にせず発言できるため、センシティブな内容や普段は聞けない本音が聞けるというメリットもあります。
それぞれの調査方法のメリットデメリットを理解し、目的達成に適した調査を実施しましょう。
ここまでは調査方法のメリットデメリットに注目して紹介しましたが、ここからはインタビュー調査を実施する前におさえるべきポイントについて紹介します。
インタビュー調査の成功を左右する項目なので、ぜひ押さえてください。
インタビュー調査を成功させるポイントは、以下の3つです。
インタビュー調査を成功させる3つのポイント
どれも大切なポイントなので、ひとつずつ詳しく紹介します。
まず最初のポイントは、対象者にインタビューの目的を伝えることです。
インタビューの最初で「どのような目的でどのような話を聞きたいか」など、意図や話してほしい内容を明確に伝えることで、対象者は「協力しよう」という気持ちになりやすくなることが多くあります。
インタビューの目的を対象者と共有することで、目的に沿って話を進めることができるため、話が大きく脱線する可能性が下がるでしょう。
「脱線先で話が盛り上がり、インタビュー時間が足りなくなる」ということも予防でき、スムーズな進行が期待できます。
2つ目のポイントは、具体的で理解しやすい質問をすることです。質問は専門用語や複雑な言葉を避け、対象者がわかりやすい内容にしましょう。
また「お味はどうですか?」という抽象的な質問には答えづらいので、「おいしいです」としか回答がもらえないことも多くあります。
「10段階評価だと何段階くらいのおいしさですか?」「おいしいということですが、甘味のバランスはちょうどいいですか?」「〇〇と比べたらどっちがおいしいって感じましたか?」など具体的に質問をして、求めている回答をもらうために工夫しましょう。
最後のポイントは、対象者が参加したくなる謝礼を用意することです。
インタビュー調査に対象者が集まらないと、インタビューそのものが実施できないため成功しません。
「このインタビュー参加してみようかな」と思ってもらえるような魅力的な謝礼を用意することで、対象者が集まりやすくなります。
インタビュー謝礼の相場が知りたい方は、ぜひ以下も併せてご覧ください。
謝礼には商品券や現金など種類がありますが、おすすめなのは手軽に贈れて送り主にも喜ばれやすいデジタルギフトです。
ここからは、おすすめのデジタルギフトについて紹介します。
謝礼をデジタルギフトにするなら、デジコがおすすめです。謝礼としてデジコがおすすめの理由は、以下の3つです。
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またURLを送るだけなので、インタビューを実施したその日のうちにお礼メールとともに謝礼をお渡しすることで、誠意も伝わりやすくなります。
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インタビュー調査は、ユーザーの声を直接聞くことができる調査方法です。
「詳細な情報や動機、感想が聞けて、想定外の意見も得られる」というメリットもありますが、コスト面のデメリットもあります。
調査を実施する目的を明確にした上で、最適な調査方法を選びましょう。
インタビュー調査を成功させるためには、謝礼も大切です。謝礼が魅力的でないと対象者が集まらない恐れもあるので、思わず参加したくなるような謝礼を準備しましょう。
喜ばれる謝礼やお礼の方法やお礼を伝えるときの具体的な例文、回答へのお礼の仕方をまとめました。
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