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インタビュー調査の分析方法4選!分析手順や成功のコツも紹介

インタビュー調査の分析は難しく、調査者の感性や直感に委ねられるケースも見られます。

しかし、どんなに良い情報を集めても、その後の資料化や施策につながらなければ意味がないため、インタビュー調査の成功のカギは分析にあるといっても過言ではありません。

そこで本記事では、インタビュー調査の分析方法や手順、成功させるコツを解説します。

インタビュー調査の協力者を効果的に集めるには、協力したくなる魅力的な「謝礼」の用意がおすすめです。

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インタビュー調査の分析方法4選

インタビュー調査における「分析」とは、テーマや仮説に対してどれだけ信ぴょう性のあるデータであるかを体系的に調べ、本質を見抜く作業です。

本章では、インタビュー後のデータをどのように分析すればより実態に近づけるのかを解説します。

【インタビュー調査の分析方法4選】

  1. コーディングする
  2. KJ法を使う
  3. データの文脈を理解する
  4. 現場の言葉を理論の言葉に変える

意識して分析しないと、主観的な印象を中心とした報告書になったり、都合の良い主張にするために記述を部分的に使用したりしかねません。

一方で、適切な分析をすれば、他の事例や出来事との比較がより厳密にできるだけではなく、一般的なパターンや法則性を割り出していくことも可能です。

方法1.コーディングする

コーディングとは、調査で得たデータの一部分に、意味のある名前や記号を付けることです。

例えば、下表のように大学生向けのインタビューを書き起こした際、話題ごとに「サークル蔑視」「留学」「目的志向」などの名前を付けることができます。

▲コーディングの例

※出典:インタビューで集めたデータをまとめる|名古屋大学高等教育研究センター

コーディングは、データを分類したり、関連付けたり、比較したりすることが目的です。

方法2.KJ法を使う

KJ法とは、コードだけを書いた付箋紙の中から似たものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつけた後、グループ間の相互関係・包含関係を図に表して関係をまとめる手法のことです。

▲KJ法の例

※出典:インタビューで集めたデータをまとめる|名古屋大学高等教育研究センター

KJ法を使うと、関連する情報やアイデアをグループ化・可視化して情報を整理する過程で、新しいパターンや関連性がわかります。

加えて、ただインタビューを文字起こしするだけだと気付けなかったアイデアや解決策が見えてくることも期待できます。

方法3.データの文脈を理解する

3つ目は、対象者の言葉をそのまま受け取るのではなく、言外の意味や場の雰囲気を読み取り、その発言や証言の意味を汲み取ってデータの文脈を理解する方法です。

ここでいう「文脈の理解」とは、単に数字や言葉だけではなく、それがどのような状況や背景から生まれたものなのかを考えることを指します。

例えば、回答者が「商品Aは好きになれなくて購入後5日目に捨てた」と回答したとしましょう。

この回答を、文脈を理解せずただ「商品Aは好きになれなかった」「購入後5日目に捨てた」とだけ受け取ると、具体的な洞察が不足してしまいます。

一方で、次のような情報を得ることで、その発言や証言の意味を汲み取り、それをもとにした分析がおこないやすくなります。

  • 背景:商品Aを購入した目的、好きになれなかった理由
  • 比較対象:これまでに類似商品を使用した経験、商品Aを捨てた後に購入した商品の名前

調査者の感性や直感に頼った分析を避けるためにも、回答の前後にある言葉を拾えるよう常に意識することが大切です。

方法4.「現場」の言葉を「理論」の言葉に変える

インタビュー後のデータを分析する際は、現場の言葉を理論の言葉に変えることもポイントです。

現場の言葉とは、インタビュー回答者が日常生活で見たり感じたり考えたりした内容や、その人自身の言葉のことです。

一方で理論の言葉は、理論的な概念や概念に対応する用語を指します。

現場の言葉と理論の言葉を往復し、適切に変換することで、調査結果を理論的な枠組みに基づいて解釈しやすくなるのです。

現場の言葉を理論の言葉に変える作業は、「翻訳作業に似ている」ともいわれています。

インタビュー調査後の大まかな流れ・分析手順

次に、インタビュー調査後の大まかな流れと分析手順を紹介します。

インタビュー調査後の分析手順

  1. 逐語録の作成
  2. 情報整理
  3. 報告書の作成

それぞれ具体例やより詳しい記事も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

手順1.逐語録の作成

まずは、逐語録(ちくごろく)を作成します。

逐語録とは、インタビュー音源や録画を聞いてテキストにしたもので、作成のポイントは次のとおりです。

【逐語録作成のポイント】

  • インタビュー後すぐに作成する。なるべく24時間以内が好ましい
  • 発言をまとめない。「えーと」「あー」などの発言やしばらくの沈黙なども、そこで相手が答えを深く考えたり悩んだりしている場合は書き記す
  • その後の分析でポイントになりそうな箇所に印をつけておく

逐語録完成後に何度も読み返すと、インタビュー内容がいくつかのグループに分けられることに気付くのでおすすめです。

バックアップも忘れないようにしましょう。

手順2.情報整理

次に、下記のように情報を整理していきます。

  • 関連するテーマやパターンを識別する
  • 各発言にコードを付けて、カテゴリごとに分ける
  • 同じテーマやカテゴリに属する発言をまとめる

大まかに整理をした後、さらに下記のような着眼点でまとめると情報を整理しやすくなるのでおすすめです。

  • 調査の目的
  • 仮説に関係するワード
  • よく出てくるワード
  • ポジティブ・ネガティブワード
  • 共感が多い発言、類似したワード など

情報を整理することで、仮説の検証や新たな知見・アイデアの発見につながります。詳しい分析の仕方は、前章の「インタビュー調査の分析方法4選」で解説していますので、ご覧ください。

手順3.報告書の作成

最後に、分析の結果をまとめて報告書を作成します。

報告書には、調査の目的や方法・主な発見・結論および推奨事項などを含め、参考に使用した資料も添付しましょう。

下記の記事ではインタビュー調査の書き方・まとめ方を紹介しているので、併せてご覧ください。

インタビュー調査を成功させる3つのコツ

本章では、インタビュー調査を成功させるコツを3つ紹介します。

インタビュー調査を成功させる3つのコツ

  1. 緊張を和らげる
  2. 話題を深掘りする
  3. 謝礼を用意する

すぐに実践できる具体的なアクションばかりですので、ぜひ読み進めてみてください。

コツ1.緊張を和らげる

まずは、本音で話してもらえるように相手の緊張を和らげましょう。

よく使われる手法に「ラポール(Rapport)手法」があります。

「ラポール」とは、話し手と聴き手の間に築かれる信頼関係のことを指し、例えば次のような言動で相手にリラックスしてもらい発言を促す手法です。

  • 声の質(大きさ、トーン、スピードなど)に配慮する
  • 相づちをいれるなどして、話し手の発言を促す
  • 相手が話そうとする話題を安易に変えたりせずについていく など

すべての対象者がインタビューに慣れているとは限らないので、相手の言葉をうまく引き出すためにも「緊張を和らげる」ことが大切です。

コツ2.話題を深掘りする

2つ目のコツは、話題を深掘りすることです。

アンケート調査で回答できるような「はい」「いいえ」「好き」「嫌い」だけではなく、さらに深い問いに答えてもらうことが、本質的なインタビュー調査へと導きます。

例えば、下記のようなやりとりをおこなうとより実態に近づける可能性がありますので、ぜひ実践してみてください。

  • 「なぜ好きになったのか?きっかけ・動機は?」
  • 「〇〇についてのエピソードはあるか?」
  • 「〇〇のように行動した理由は?」
  • 「〇〇となったときはどのような気持ちになりましたか?」

コツ3.謝礼を用意する

インタビュー調査には、協力してくれる人の存在が欠かせません。

時間や心理的負担がかかるインタビュー調査をお願いする際は、協力者を増やすためにも感謝の気持ちとして謝礼を用意するのがおすすめです。

次の章で、調査者に負担がかからず運用できる謝礼サービスを紹介します。

なお、下記の記事では「謝礼額を決めるポイント」や「謝礼がない場合の対処法」なども解説していますので、インタビュー謝礼の用意を検討している方は併せてご覧ください。

インタビュー調査の謝礼にはデジコがおすすめ

インタビュー調査は、テーマによって幅広い層の方の協力が必要となります。しかし、すべての方が満足のいく謝礼を用意するのは容易ではありません。

そこで、インタビュー調査の謝礼には、多くの方に喜ばれやすい法人向けデジタルギフトの「デジコ」がおすすめです。

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デジコがおすすめの理由は、他にもあります。

【デジコがインタビュー調査の謝礼におすすめの理由】

  • URLの送付でギフトが贈れるので、運用の手間がかからない
  • 1円単位で交換でき、必要数だけすぐ発注できるため在庫のリスクがない
  • データで管理できるため在庫置き場がいらない

調査の分析に注力するためにも、贈る側にとって負担がないギフトを選びたいものです。

デジコであれば、Web上で気軽に贈れて在庫リスクもないため、贈る側の負担軽減につながります。

活用事例や発券方法などを記載した詳しい資料を無料配布していますので、アンケート謝礼としてデジコを活用したい方は、ダウンロードしてご覧ください。

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まとめ:インタビュー調査は「分析の質」が鍵を握る

「分析の質がインタビュー調査の効果を左右する」といっても過言ではありません。

偏った主観や当たり前すぎる解釈を避けるためにも、コーディングやKJ法などを使用し、より実態に近い結果を導き出しましょう。

なお、時間を割いてインタビュー調査に協力してもらえる方には、謝礼の提供をおすすめします。

例えば「デジコ」では、Amazonギフトカードをはじめとした6,000種類以上の豊富なギフトから、受け取る側が自分で好きなギフトを選べます。

そのため、受け取る側の満足度も高くなりやすいです。

また運用側にとっても、無料API連携でデジタルギフトを自動的に発券できることから、負担がかからずに運用できる点がメリットです。

当サイトでは、デジタルギフトの導入事例集を無料配布しています。「謝礼として活用した施策の成功事例」も紹介していますので、下記からお気軽にダウンロードしてご覧ください。

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この記事を書いた人

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。