アンケートを実施するにあたり、「どのような手法が適しているかわからない」「調査はどのような流れで進めるべきだろう」と悩むことはありませんか?
趣旨や目的に合わせて適切なアンケートができれば、調査結果を施策などに活かしやすくなります。
そこでこの記事ではアンケートの手法や、調査をスムーズに進めるための5ステップをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
アンケートを実施しても、回答者が集まらないと意味がありません。回答率を上げ質の高い回答を得るためには、設問設計や依頼文が重要です。
以下の資料では、設問設計で大事なポイントや依頼文の例文まで具体的に紹介しています。
他にも「回答のお礼におすすめの品」など、初めてのアンケート調査でも失敗しないためのノウハウをまとめましたので、あわせてご一読ください。
目次 []
アンケート調査の2種類の手法
アンケート調査の手法には、定量調査と定性調査の大きく2種類があります。
定量調査は「数値化できるデータ」を調査することであり、定性調査は「言葉や行動など数値化できないデータ」を扱うのが異なる点です。
ここではそれぞれの調査手法について解説します。
定量調査は購入者数やリピート率、設問に対する「はい・いいえ」の数など、数値に表すことができる調査をおこないます。
選択式の回答でより多くの人の意見を聞きたい場合や、ニーズを知るために仮説を数値として検証したい場合などに用いられる調査方法です。
定量調査の例
定性調査は商品に対するくわしい意見や具体的なエピソードなど、数値だけでは表せない内容を調査します。
言葉以外にも、回答者の行動や反応なども調査結果として得ることが可能です。
詳細の話を聞くことで潜在的な意見が垣間見えることもあり、定性調査が新たな発見・ヒントにつながる場合もあります。
定性調査の例
アンケートの調査結果を回収する方法
街頭調査やグループインタビューなどアンケートの取り方はさまざまですが、調査結果を回収する方法は大きく4つに分けられます。
それぞれの方法について、特徴や利点を見ていきましょう。
ひとつ目は、インターネットを通してアンケートの実施から回答募集までおこなう方法です。
回答者の住所や電話番号といった個人情報がなくてもよいため、より多くの人にアンケートの呼びかけができます。
また、アンケートフォームの作成や調査結果のグラフ化など、一連の作業をパソコン上で完結できます。
「紙の集計結果をExcelにまとめる」など複数の媒体にまたがった工程を踏まないため、アンケート開催側の負担も少ないです。
設問書類を郵送し、アンケートに回答してもらう方法です。商品・サービスの既存顧客など、すでに住所を知っている人を対象にアンケートを実施します。
必ずしもアンケート協力の同意を得て書類を郵送するわけではないため、回答が返送されてくる確率が低いことも考えられます。
回答者がアンケートへ答える負担を減らすには、郵送とインターネットどちらでも回答OKにするのがおすすめです。
設問書類にQRコードを記載し、アクセス先から回答できるといったインターネットと連携したやり方もあります。
アンケートの対象者へ電話をかけて、電話口でアンケートを実施する方法です。口頭で話すため、より深堀りした質問や詳しい回答を得られます。
電話をかけてその場で回答を得ることができ、インターネットや郵送のように数日間の回答期間を設ける必要はありません。
難点としては、そもそも電話に出てもらえない可能性があることです。
電話に出てもらえた場合でも、アンケートの趣旨をしっかり説明しないと不審がられるため要注意です。
最後にご紹介するのは、対面でアンケート調査をする方法です。対面でのアンケートは以下のようにさまざまな調査手法があります。
対面となるため回答者数はインターネットほど期待できませんが、より精度の高いアンケート結果が集まりやすいです。生の声を聞けるため具体的な情報が得られます。
以上の4つが主な調査方法でした。続いては、実際どのような流れでアンケート調査を進めるのか見ていきましょう。
アンケート調査の流れ
ここではアンケートをとることを決めてから、アンケート終了後までの流れをお伝えします。やるべきことをステップごとに解説しますのでご覧ください。
まずはアンケートのゴールと目的を設定します。ゴールは最終的に成し遂げたいことであり、目的はゴールを達成するために必要なことです。
例
何を知りたくてアンケートを実施するのか、得た回答をどのように使うのかが定まっていないと、調査結果をうまく活かせません。
「アンケートをとったけど意味がなかった」とならないように、ゴールと目標をしっかり設定しましょう。
いつ・どこで・どのような方法でアンケートを実施するか決めます。
アンケート対象者の属性(年齢・性別・職業など)を考慮し、適した調査方法を選ぶと回答率アップにつなげられます。
「会社員を対象としたアンケートで、平日昼間に訪問調査をする」などはNGです。会社員は平日昼間は仕事中のため、アンケートに答えられる人は少ないでしょう。
「アンケート対象者の生活スタイルにあった回答方法か」「必要とする回答数が集まりそうか」を考えて決めるのがおすすめです。
設問を記載した調査票を作成します。調査票の作成媒体として、印刷するならWord、インターネット調査ならGoogleフォームなどの方法で作成します。
設問を考える際は、アンケートの目的に対する答えが得られる質問になっているか意識しましょう。マインドマップなどを使い、まずは設問を整理すると調査票にまとめやすいです。
調査設計の仕方や設問の考え方などは、別の記事で詳しくまとめています。よろしければこちらもぜひご覧ください。
アンケートの回答が集まったら、集計作業をします。
調査結果を分析しやすくなるように、グラフや表などにまとめるのがおすすめです。得られた調査結果から、どのような施策を打っていくのか考えましょう。
なお、アンケート回答者にお礼メールやお礼状を送ると、企業への好感度アップにつながります。さらに謝礼品を用意していると、アンケート回答率が上がることも考えられます。
アンケート回答者へのお礼方法については、以下の記事をご参考にしてみてください。
最後のステップは、アンケート調査の振り返りです。
今回のアンケートで生じた問題点や改善点などをまとめ、次回のアンケートに活かしましょう。
アンケートがすべて終わってからだと、最初の段階で起きた問題を忘れてしまうこともあるため、作業中に生じた問題は随時メモしておくと良いでしょう。
アンケート結果の集計・分析方法は以下の記事にまとめましたので、知りたい場合はぜひご一読ください。
ここまでがアンケート調査の流れです。アンケート調査をより良いものにするために、おさえておきたいコツを続けてご紹介します。
アンケート調査を成功させるコツ
これらのコツを踏まえてアンケートを実施すれば、調査精度や回答数の向上につながります。それぞれのコツを見ていきましょう。
質問の数と順序は、回答者に負担がかからないか考えて決定しましょう。
質問の数が多すぎたりアンケート冒頭で難しい質問を聞いたりすると、回答者は負担に感じやすいです。
「質問が多くて面倒」「内容が難しくて大変そう」などと回答者が感じてしまうと、アンケート回答率の低下につながります。
質問の数は最低限にしぼり、すぐに答えられそうな質問から聞くように設計しましょう。
アンケートは回答に迷うと回答率が下がりやすいため、思考停止で答えられる質問をしましょう。
アンケートの趣旨にもよりますが、特に定量調査では「意見を聞く」よりも「事実を尋ねる」設問がポイントです。
回答者に答えを考えさせず、提示した選択肢から事実を選んでもらうほうが気軽にアンケートに答えられます。
例
アンケート協力をお願いする際にお礼があることを示しておくと、回答率アップを期待できます。
「どのようなお礼が良いだろう」と迷うと思いますが、モノやサービスなど直接的な利益となるお礼が喜ばれやすいです。
お礼の品としておすすめなのがデジタルギフトです。
デジタルギフトは電子クーポンや各種ポイントなどを、SNSやメールを通してプレゼントできます。
デジタルギフトがアンケート謝礼におすすめな点
デジタルギフト「デジコ」の場合は、即日納品(発注から2時間以内に発券)できるため、急ぎのアンケートにも対応可能です。
また、アンケート集計作業とデジタルギフト配布をまとめておこなうサービスも提供しているので「アンケートの実施にリソースが足りない」という場合にも、実施を検討することができます。
デジコのアンケートキャンペーンについてまとめた資料を、以下にご用意しました。無料でダウンロードできますので、お時間がある時にご一読ください。
資料をダウンロードする
この記事では調査手法や実施手順など、アンケートの方法について基礎からご案内しました。
アンケートには大きく定量調査・定性調査があるため、アンケートの目的に沿って適した方法を選んでください。
回答率を上げるために、回答者が負担なくアンケートに答えられることも重要です。
アンケートの調査結果を手に入れて、施策や目標に役立てましょう。
アンケート結果を施策や目標に役立てるためには、質の高い回答を得ることが大切です。
以下の資料では、質の高い回答に関係する設問設計のポイントや、依頼文の例文を具体的に紹介しています。
他にも「回答のお礼におすすめの品」や「お例文の例文」など、初めてのアンケート調査でも失敗しないためのノウハウをまとめましたので、あわせてご一読ください。