ビジネス活用できるSNSとは?成功事例やありがちな失敗と対策まとめ
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ビジネス活用できるSNSとは?成功事例やありがちな失敗と対策まとめ

「自社でもSNSをビジネスに活用したい」
「どのような場面でSNSを活用できるのか?」と思うことはありませんか?

SNSは無料で利用できるだけでなく、ユーザーとの距離を縮めたり利用者の生の声やファンを集めたりできますが、ポイントを押さえないと期待する効果が得られない恐れもあります。

そこで本記事では、成功事例だけではなくありがちな失敗や成功に必要なポイントをまとめました。

ビジネスにSNSを取り入れたいとお考えの場合は、ぜひご覧ください。

デジコでは「SNSマーケティングが初めて」という方向けに、「SNSマーケティング大全」をご用意しました。

「SNSマーケティングって何?」
「SNSマーケティングはどのようなことをすれば?」
「SNSマーケティングの実施手順は?」

SNSマーケティング大全では、このような悩みに対する答えを網羅的に紹介しています。

SNSマーケティングに関する理解を深めたい方は、ぜひ以下のボタンからダウンロードのうえご活用ください。

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目次 []

SNSは認知拡大から人材獲得まで幅広くビジネスに活用できる

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、ユーザー同士が情報を発信・受信・共有できる双方向型のメディアのことです。

もともとは個人間の交流を目的に広まりましたが、現在ではユーザーと企業との接点としても活用され、ビジネスの現場でも欠かせない存在となっています。

下記は、総務省が発表した調査です。

出典:平成30年度 通信利用動向調査(令和5年発表)

この調査から、どの業界もSNSの活用率が増えていることがわかります。

前年度から活用率が10%近く増えている業界もみられ、ビジネスにSNS活用が注目されていることも読み解けます。

出典:平成30年度 通信利用動向調査(令和5年発表)

同資料によると、活用方法には下記の3つの割合が高いと判明しました。

  • 商品やイベントのPR
  • 情報提供
  • 会社情報・人材募集の告知

では、なぜ今、企業がSNSの活用に注目しているのでしょうか。

なぜ今、企業がSNSを活用するのか

SNSがビジネス活用されている背景

  • スマートフォンの普及により、ユーザーの情報収集の中心がSNSに移行した
  • 企業→消費者への一方通行ではなく、「共感・体験」が求められている
  • 従来のメディアより広告費がかからないため、中小企業でも広告費をかけずに認知・拡散が狙える

企業がSNSを活用する背景には、スマートフォンの普及によって、生活者の情報収集の中心がSNSへと移行したことが挙げられます。

いまや多くのユーザーが検索エンジンよりもSNSから情報を得ており、企業からの一方通行な発信よりも、「共感」や「体験」をもとにした情報が求められる時代になっています。

テレビCMや紙媒体などの従来のメディアと比べて、SNSはコストを抑えて運用できる点も魅力です。

中小企業や個人事業主でも手軽に始められるうえ、投稿内容によっては拡散され、大きな反響を生む可能性もあります。

SNSは、企業規模に関係なくチャンスがある開かれたプラットフォームです。

無料で活用できるSNSも多いため、ビジネス活用への注目が高まっています。

次項では、ビジネスで活用できるSNSについて、それぞれの特徴とともに詳しく解説していきます。

ビジネスで活用がおすすめの6つのSNS

ビジネスで活用するのにおすすめのSNSは、以下の6つです。

SNS利用率の傾向ビジネスへの活用方法
LINE
  • 利用者層が10~60代までと幅広い
  • メッセージ配信でDMの送付
  • クーポンの配布
  • ショップカードの作成
X(旧:Twitter)
  • 10~30代が中心
  • 40代以降も活用
  • 新製品や豆知識などの情報発信
  • キャンペーンの開催
  • リプライ・リポストで消費者との交流
Instagram
  • 10~20代の利用率が6割以上
  • 女性の利用率が半数近い
  • 画像や動画で自社商品・サービスを視覚的に紹介
  • 女性向けの商材をPR
Facebook
  • 30~40代が中心
  • 20代以下の利用率は3割以下
  • BtoBやビジネスツールの紹介
  • ビジネス向けのセミナー開催
YouTube
  • 10~60代まで幅広い
  • 10~40代の9割が利用
  • 自社商品・サービスを動画で紹介
  • 登録者数・再生数を増やして収益化
TikTok
  • 10代の利用が6割弱
  • それ以降は世代とともに利用率が減少
  • 若者向け商品・サービスのPR
  • 動画を活用したキャンペーンの開催

参考:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

それぞれのSNSによって利用している年齢や性別層は異なるため、自社の商品やサービスに合わせて最適なSNSの選定が重要です。

マーケティングに活用できる各SNSについてより詳細に知りたい場合は、以下の記事もご参考ください。

SNSの利用が有効な5つのビジネスシーン

自社の目的や悩みを明確にして「SNSを通じて何を実現したいのか」をあらかじめ決定しておくのが効果的です。

ここでは、SNSの利用が有効な下記5つのビジネスシーンについて解説します。

SNSの利用が有効な5つのビジネスシーン

  1. 認知向上を狙う
  2. 売上アップを目指す
  3. 顧客とコミュニケーションを図る
  4. ブランディングする
  5. 人材を確保する

なかでも認知向上は、SNSが得意とするシーンです。それでは、どのようにSNSが有効なのかをひとつずつ紹介します。

1.認知向上を狙う

1つ目は、認知向上を狙う場合です。

各SNSの特徴を活かすことで、情報の拡散を狙えます。

各SNSの特徴は以下の通りです。

  • X:リポストやいいねなど、誰でも簡単に反応できる
  • Instagram:画像・動画などで、視覚的に印象付けられる
  • TikTok:ブランドの規模を問わず、ユーザーの好みや傾向に沿ってコンテンツ配信される

上記の特徴を活かして、自社の投稿をスピーディに拡散することで認知向上を狙うことができます。

2.売上アップを目指す

SNSでは、売上アップを目指すことも可能です。

SNSの投稿にWebサイトのURLを記載することで、興味を持ってくれたユーザーをECサイトなどの購入場所まで誘導できます。

しかしどのSNSも「他ページへの誘導リンクのある投稿は、TL(タイムライン)に表示されにくくなる」点がデメリットです。

購入サイトに誘導することで、自社のSNSから離脱してしまう点も無視できません。

購入サイト誘導後にそのまま離脱した場合は、SNS上でのいいねやコメント、フォローといったエンゲージメント機会が減少します。

これによりアルゴリズム上の評価が下がり、次回投稿が表示されにくくなる恐れもあります。

そのため、SNSから購入サイトへ誘導する場合は「ここぞ」という場面を決めておき、掲載回数を絞ることがおすすめです。

SNSによる販促活用については、下記の記事もご一読ください。

3.顧客とコミュニケーションを図る

SNSは、顧客と同じ1アカウントという立場になって、気軽にコミュニケーションを図れます。

顧客と企業による双方向のコミュニケーションは一体感や親近感を生み出し、自社のファン育成へとつながります。

さらに利用者の生の声を集められるので、サービスの改善や新しい着想など顧客満足度の向上につなげることも可能です。

4.ブランディングする

ブランディングに活用できることも、SNSの魅力の1つです。

SNSは、テキストだけではなく画像や動画の投稿もできます。

そのためターゲットが興味を持てるクリエイティブを制作し、SNSで発信することで、ブランドの世界観を直に共有することも可能です。

ブランドイメージを印象付けることで、自社の独自の付加価値を高め、ブランディングにも役立ちます。

5.人材を確保する

SNSは、人材の確保にも活用できます。

拡散力の高さを利用し、求人情報をより広く多くのユーザーに届けられるからです。

SNSに馴染みのある世代がターゲットであれば、応募者のハードルが下がり、気軽に応募・問い合わせができます。

SNSを活用した採用だと人材採用サイトへの登録費用や成功報酬が発生しないので、低コストで人材確保できる点も魅力です。

ここまで、「SNSについて」を簡単にお伝えしました。

SNSをビジネスで利用するには、「SNSマーケティング」について理解をしておく必要があります。

最近では各種SNSに企業が参入しているため、SNSマーケティングの知識がないとSNSの戦いに勝てません。

そこでデジコでは、企業がSNSを成功させるノウハウをまとめた「SNSマーケティング大全」をご用意しました。

ダウンロードは無料ですので、以下のボタンよりお気軽にお役立てください。

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LINEをSNSビジネスに活用した成功事例2選

LINEは国内で最も利用者数が多いSNSで、幅広い世代に利用されているため、どの企業もビジネスに活用しやすいプラットフォームです。

LINEでは、公式アカウントを開設し友だち登録をしてもらうと、ユーザーに一斉配信やクーポン配布など、さまざまな施策をおこなえます。

ここでは、LINEをうまく活用した企業の事例を2つ紹介します。

LINEをSNSビジネスに活用した成功事例2選

  1. 花王株式会社|LINEポイントプレゼント
  2. 江崎グリコ株式会社|LINEレシート応募

では、ひとつずつみていきましょう。

1.花王株式会社|LINEポイントプレゼント

出典:PR TIMES

花王株式会社は、自社商品であるヘルシア緑茶(350ml スリムボトル)などを、対象としたキャンペーンを実施しました。

キャンペーンはヘルシアのLINE公式アカウントと、友だち登録をしたユーザーを対象に誰でも何度でもLINEポイントをもらえる内容です。

特徴は、キャンペーン期間や対象商品の数量を限定し、応募回数には制限を設けていない点です。

希少性がありながら誰でも応募できるため、新たな友だち登録を獲得できる期待が持てます。

2.江崎グリコ株式会社|LINEレシート応募

出典:江崎グリコ株式会社
概要牧場しぼりミルク愛すキャンペーン
内容牧場しぼりを買ったレシートをLINEのキャンペーンページからアップロード
景品えらべるデジタルポイント(全員)、コンパクトアイスクリームメーカー(抽選で150名)

続いて、江崎グリコがおこなった「牧場しぼり」のキャンペーンです。

LINE公式アカウントを友だち追加したうえで、購入レシートをアップロードしてシールを集め、景品に応募できる仕組みを取り入れました。

景品には、全員がもらえるデジタルポイントと、抽選で当たるアイスクリームメーカーの2種類が用意されています。

デジタルポイントは、自分の好みで選べる方式であるため、参加者の満足度が高く、「普段使わないポイントをもらってしまう」ことなく、参加しやすくなっています。

XをSNSビジネスに活用した成功事例3選

Xは、リアルタイム性と拡散力が強みのSNSです。

企業が運営する場合は、新商品や話題性のある情報、季節イベントの告知などを一気に広めたい場合に適しています。

ここでは、Xを活用した企業の取り組みを3つ紹介します。

XをSNSビジネスに活用した成功事例3選

  1. 株式会社CyberOwl|Xでデジタルギフトプレゼント
  2. 株式会社アプリボット|参加者全員プレゼント
  3. 日本ペットフード株式会社|Xプレゼントキャンペーン定期開催

順にみていきましょう。

1.株式会社CyberOwl|Xでデジタルギフトプレゼント

概要もれなくLINEポイントプレゼントキャンペーン
内容対象商品を5本買うごとにLINEポイントプレゼント
景品LINEポイント50ポイント

中学受験に関する情報発信をおこなうメディア「テラコヤプラス」を運営している、株式会社CyberOwl様の事例を紹介します。

公式Xアカウントを開設し、以下2つの目的でキャンペーンを定期的に実施しました。

  • より多くの保護者に興味を持ってもらうため
  • 自社を認知してもらうため

従来のギフト券を景品としていましたが、キャンペーン効率を考え変更を検討します。

景品として選んだのは、ユーザー自身で好きなものを選べるデジタルギフトです。

デジタルギフトには商品ロゴを掲載することで、視認性のアップにつながりました。

結果として、新規フォロワー率が114%を超え、2022年現在では5.9万人のフォロワーを獲得しています。

元事例:株式会社CyberOwl様

2.株式会社アプリボット|参加者全員プレゼント

概要アプリゲームのリリース記念キャンペーン
内容アカウントをフォロー&対象投稿をリポストで参加者全員に景品をプレゼント
景品ゲーム内アイテムがもらえるシリアルコード

株式会社アプリボットのゲームアプリ「ちいかわぽけっと」のリリース記念としておこなった事例を紹介します。

内容は、X上でフォロー&リポストすると参加者全員にアイテムをプレゼントするシンプルなものです。

応募のしやすさと参加者全員に特典が得られることから、キャンペーン投稿は2.4万リポストを超えるなど大きな反響がありました。

3.日本ペットフード株式会社|Xプレゼントキャンペーン定期開催

概要毎月定期開催するキャンペーン
内容アカウントをフォロー&対象投稿をリポストで10名に景品プレゼント
景品犬のおやつセット

日本ペットフード株式会社のXアカウントでは、毎月11日を「犬の日(ワンワンの日)」に設定し、プレゼントキャンペーンを定期開催しています。

このように、定期的なキャンペーンは、離脱を防ぎフォロワーとのつながりを強められます。

InstagramをSNSビジネスに活用した成功事例2選

Instagramは画像や動画を中心に投稿できるSNSで、視覚的な情報発信に強みがあるSNSです。

ここでは、Instagramをビジネスに活用した成功事例を紹介します。

InstagramをSNSビジネスに活用した成功事例2選

  1. アサヒビール株式会社|Instagramモニター募集
  2. 株式会社ハイタイド|Instagramショッピング

1.アサヒビール株式会社|Instagramモニター募集

出典:贅沢搾り
概要投稿モニター募集キャンペーン
内容アカウントをフォロー&いいねで100名に景品をプレゼント
景品贅沢搾りプレミアム3缶セット

アサヒビール株式会社が実施した投稿モニター募集キャンペーンの事例を紹介します。

フォローといいねを条件に、抽選で100名に対象商品をプレゼントし、選ばれたモニターは、実際に商品を飲んだ様子を指定のハッシュタグを付けて投稿する形式です。

投稿された内容は公式アカウントで紹介されることもあり、自分の投稿を広めたい発信者側にもメリットがあります。

このように、ユーザーに投稿を求める参加型の施策にすると、商品の自然なPRがおこなえます。

2.株式会社ハイタイド|Instagramショッピング

出典:株式会社ハイタイド
概要「Instagramショッピング」機能の活用
内容自社投稿にリンクを設置し、自社のECサイトへ移動できる

文房具雑貨メーカーである「ハイタイド」の事例紹介です。

ハイタイドでは、Instagramを活用し、自社商品のPRをしながらすべての投稿に「Instagramショッピング」を取り入れています。

Instagramショッピングとは、商品の投稿を見て「いいな」と思ったユーザーが、そのまま自社のECサイトへ移動できる機能です。

ハイタイドの事例は、投稿にリンクを設置→商品の認知から購入までの導線づくりの参考になります。

FacebookをSNSビジネスに活用した成功事例

Facebookは実名制で、ビジネスや地域コミュニティとの親和性が高いSNSです。

特に中高年層の利用が多く、BtoBやビジネス向けのセミナー開催など落ち着いた情報発信に適しています。

ここでは、Facebookを活用した大塚製薬株式会社の事例を紹介します。

大塚製薬株式会社|Facebookプレゼントキャンペーン

出典:大塚製薬株式会社
概要Facebook限定のプレゼントキャンペーン
内容公式アカウントの投稿へのいいね+ゴールデンウィーク中で特に思い出に残ったエピソードを投稿した人のなかから抽選で10名に景品をプレゼント
景品「イオンウォーター 500ml」 1ケース(24本入り)をプレゼント

「イオンウォーター」のプロモーションとして、大塚製薬株式会社が実施したFacebook限定のプレゼントキャンペーンです。

参加方法は、Facebookの公式アカウントの投稿に「いいね」をし、ゴールデンウィーク中の思い出エピソードをコメントするというシンプルなものです。

ユーザーに「自分の思い出」を投稿してもらうことで、自然とブランドに対するポジティブな印象を持ってもらえる仕掛けがPRへとつながっています。

YouTubeをSNSビジネスに活用した成功事例

YouTubeは、動画によって視覚と聴覚の両方にアプローチできるプラットフォームです。

動画は短い時間で多くの情報を伝えられるため、文字や画像だけでは伝えきれない商品の魅力やサービス内容を、わかりやすく紹介できます。

自社商品・サービスを動画で紹介するのはもちろん、情報発信や知識の共有、ブランドの認知度向上なども可能です。

アサヒグループ食品株式会社|YouTube動画クイズ

出典:アサヒグループ食品株式会社
概要工場見学動画を見てクイズに答えるキャンペーン
内容動画を見て一問のクイズに答えると景品プレゼント
景品アマノフーズ「まごころ一杯 定番おみそ汁バラエティー10食」、アマノフーズ公式オンラインショップで使用できる「600円(税込)値引きクーポン」

アサヒグループ食品株式会社では、フリーズドライ食品「アマノフーズ」のプロモーションとして、YouTubeを活用した動画クイズキャンペーンを実施しました。

動画を通して商品の魅力を伝えたうえで、参加型クイズによって理解を深めてもらう構成となっています。

視聴体験とインセンティブをうまく組み合わせて、自然な流れで購買につなげる導線づくりに成功した事例です。

なお、これまで紹介したSNSキャンペーン以外にも、さまざまな事例があります。

他の事例についても知りたい場合は、こちらの記事もご一読ください。

TikTokをSNSビジネスに活用した成功事例2選

TikTokは若年層を中心に人気を集めるショート動画SNSです。

短時間で注目を集める動画表現は、商品やブランドの認知拡大に効果的です。

ここでは、TikTokを活用した企業の成功事例を2つみていきましょう。

InstagramをSNSビジネスに活用した成功事例2選

  1. キユーピー株式会社┃TikTokダンスコンテスト
  2. 株式会社ニトリ┃インフルエンサー活用

1つずつ紹介します。

1.キユーピー株式会社┃TikTokダンスコンテスト

@kewpie_official #キユーピー3分クッキング踊ってみた キャンペーン実施中! 番組放送60周年を記念して、オープニングがリニューアル💫 新しくなったダンスをキユーピーとヤサイな仲間たちと一緒に踊って、キャンペーンに参加しよう😎🎵 #キユーピー #キユーピー3分クッキング ♬ オリジナル楽曲 - キユーピー公式

概要料理番組「キユーピー3分クッキング」のオープニングダンスを踊ってもらう
内容参加者のなかから抽選で100名に景品プレゼント、選ばれた動画は番組オープニングで放映される
景品キユーピー商品&グッズ詰め合わせセット

最初に紹介するのが、キユーピー株式会社が開催したTikTokの「音楽×踊り」の特性を活かしたキャンペーンです。

自社の料理番組「キユーピー3分クッキング」のオープニング音楽を使ったダンスコンテストで、参加者の中から抽選で100名に、キユーピー商品とグッズが当たるという内容です。

また、選ばれた動画は、テレビで放映されるという特典も反響があり、多くの投稿を集めました。

2.株式会社ニトリ┃インフルエンサー活用

@luna___room___ 春から新生活のみんな、寝具はもう決めた? 寝具って入居初日に絶対必要だから、ラクに受け取れてすぐに使えるマットレスが便利! ニトリのシングルマットレス(ZERO EM)チェックしてみてね🙆‍♀️ #一人暮らし #ニトリ #新生活 #pr ♬ U MAKE ME GO - Who's That Girl?

概要インフルエンサーに実際に商品を使った感想や商品紹介のPR動画を投稿してもらう

株式会社ニトリでは、TikTokのインフルエンサーを活用した商品PRキャンペーンを展開しました。

選ばれたインフルエンサーが実際にニトリ商品を使った様子を動画で紹介し、リアルな使用感を伝えています。

ターゲット層に近い存在からの発信により、商品の押し売り感が少なく、視聴者が自分ごととして商品をイメージしやすくなっています。

ここまで、SNSを活用したさまざまなビジネス成功事例を紹介してきました。

とはいえ、「今すぐキャンペーンを実施したいけど景品の手配や運用がわからない」「担当が1人しかおらず、景品対応まで手が回らない」など実際の運用面でお悩みではありませんか。

デジタルギフトサービスの「デジコ」では、無料お悩み相談を受け付けています。1,000社以上の実績をもとに提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

SNSのビジネス活用でありがちな3つの失敗

ここまでSNSを使った成功事例をみてきましたが、実際には「SNSを運用しているのにいまいち効果が出ない」と悩む企業も少なくありません。

そこで本章では、SNS活用でよくある失敗を3つまとめました。

SNSのビジネス活用でありがちな3つの失敗

  1. 目的不在&ターゲットがぼやけている
  2. SNSごとの「使い分け」をしていない
  3. 投稿内容に一方的な発信が多い

すでにSNSを運用している方は、現状と照らし合わせてみてください。

では、みていきましょう。

1.目的不在&ターゲットがぼやけている

SNS運用を「とりあえず流行っているから」「競合もやっているから」といった理由で始めていませんか。

SNS活用を成功させる第一歩は、「何のために(目的)」と「誰に(ターゲット)」発信するのかを明確にすることです。

「売上アップ」などの目的がないまま「なんとなく」で運用を続けると、投稿内容に一貫性がなくなり、アカウントの方向性も定まりません。

ターゲットが曖昧だと「投稿を届けたい人」が明確ではないため、投稿内容もぼんやりしてしまいます。

例えば同じ若い女性でも「都市部で一人暮らしをしている女性会社員」と「実家暮らしの女子大学生」では刺さる言葉やコンテンツも変わってきます。

まずは「誰に」「何のために」発信するのかを明確にし、ターゲットの心に響く投稿を目指しましょう。

2.SNSごとの「使い分け」をしていない

複数のSNSを運用する際、同一の文面・画像を使い回していませんか。

SNSは媒体ごとに文化があり、響く表現や魅せ方が異なるため、同じ投稿では期待した反応が得られない場合があります。

代表的なSNSの特徴は以下のとおりです。

SNSの特徴

  • X:速報性、共感性、短文での拡散力が強み
  • Instagram:ビジュアル重視、世界観の統一、ハッシュタグ戦略が有効
  • TikTok:動画の冒頭で目を引くインパクトが重要

それぞれの媒体のユーザー層や投稿文化を理解し、コンテンツ内容を最適化しましょう。

SNSを運用する際は、各プラットフォームの利用規約に加え、景品表示法や著作権法といった法律の遵守も求められます。

トラブルを未然に防ぐためにも、SNSごとの規約や法律を事前に確認し、正しく理解したうえで運用しましょう。

3.投稿内容に一方的な発信が多い

「セール情報」「新商品告知」「キャンペーンの案内」ばかり投稿していませんか。

ユーザーの多くは「交流や楽しさ」を目的にSNSを使っています。

そのためSNSでは、売り込み感が強い投稿よりも、共感やユーザーの役に立ちそうな情報が知れる投稿が好まれます。

一方通行の投稿だけでは、ユーザーの関心は引けません。

とはいえ、企業が「お腹がすいた」などの個人的すぎる投稿をしてもユーザーには響きません。

飽きさせず、フォローする価値を感じてもらうには、ユーザーが興味を持ってくれそうな投稿を継続的に発信することが重要です。

以上がSNS運用で失敗しがちなポイントです。

では、こうしたつまずきを回避し、SNSをビジネスの成果にしっかり結びつけるにはどうすれば良いのでしょうか。

次に、SNSをビジネスに活用して成功させるための3つのポイントをみていきましょう。

SNSを利用したビジネスを成功させる3つのポイント

SNSを活用したビジネスをより成功へ近づけるポイントとして、下記の3つが挙げられます。

SNSを利用したビジネスを成功させる3つのポイント

  1. 目的・ターゲットに合わせてSNS媒体を選ぶ
  2. 各SNSサービスの利用規約を把握する
  3. 生活者にとって有益な投稿をする

本項では、それぞれの詳細について解説します。

ポイント1.目的・ターゲットに合わせてSNS媒体を選ぶ

SNSをビジネスで活用するなら、目的・ターゲットに合わせてSNS媒体を選ぶことが重要です。

例えば、下記のようにビジネスで活用できるサービスも提供されています。

  • 社内外でコミュニケーションを取るためのSNS:Chatwork・Slackなど
  • 人材を見つけるためのSNS:LinkedIn・Wantedlyなど

スマートフォンからでも利用できるうえ、メッセージ・画像の他に書類やデータのやり取りが容易におこなえます。

SNSは日々新しいサービスが開発されているため、自社の目的やターゲットに合ったSNSを選ぶのが重要です。

ポイント2.各SNSサービスの利用規約を把握する

各SNSには、アカウントを運用する際に守るべき利用規約が存在します。

もし、利用規約を無視して運用を続けてしまうと、アカウントの停止や削除などのリスクが避けられません。

例えばXではフォロー数にリミットがあり、1日に大量のアカウントをフォローすると制限がかかってしまいます。

思わぬ違反をしないためにも、運用を始める前に規約や禁則事項は入念に確認しておくことが重要です。

ポイント3.生活者にとって有益な投稿をする

SNSで投稿する場合は、生活者の視点で投稿することを意識してみましょう。

SNSは、主に個人間での交流や娯楽として活用されています。

企業アカウントが商品・サービスのPRを押し売りと誤解されると、ユーザーが離れてしまいます。

ユーザーが求めている情報を優先するため、定量調査や定性調査などで把握しましょう。

  • 定量調査:大枠のターゲティングを知り、属性を把握する
  • 定性調査:キャッチコピーやデザイン制作などのヒントを知り、個人を把握する

目指すべきは「このアカウントをフォローしておくと便利・お得」と、ユーザーに有益なアカウントとして認識してもらうことです。

ユーザーとの距離を縮めるためにも、日々の投稿や交流を大切にしていきましょう。

X企業アカウントのフォロワーの増やし方については以下の記事にまとめていますので、知りたい場合はご一読ください。

まとめ:ビジネスにSNSを利用して自社の成長につなげよう

SNSをビジネスに利用するなら、「SNSマーケティングの知識」が必要です。

例えばSNSマーケティングの専門部署がある企業が競合の場合、SNSマーケティングのプロを相手に知識なしでは競えません。

「とはいえ、どうやってSNSマーケティングの知識を身につけたらいいの?」という方に向けてデジコが用意したのが「SNSマーケティング大全」です。

SNSマーケティング大全では、以下の内容を解説しています。

  • SNSマーケティングとは
  • SNSマーケティングを実施するメリット
  • SNSマーケティングで活用される媒体
  • 企業がSNSで友達・フォロワーを増やす方法
  • SNSキャンペーンを実施する方法
  • SNSマーケティングで人を惹きつけるコツ

SNSマーケティングの基本的な部分を網羅しているので「SNSをビジネス利用したい」「SNSマーケティングの理解を深めたい」方は、以下より資料をダウンロードのうえご活用ください。

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この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。