キャンペーン効果を見える化!販促成果を出すための効果測定のやり方を紹介
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キャンペーン効果を見える化!販促成果を出すための効果測定のやり方を紹介

「販促で効果があったかどうすればわかるのだろう」
「効果の高い販促方法が知りたい」
と考えていませんか。

販促はただ実施するだけでなく、仮説をもって効果を検証し、分析・改善までセットでおこなうのが理想的です。

本記事では効果測定時に必要な指標や、販促の効果測定のステップなどを紹介します。

販促を成功させるために効果的な販促品も後半で紹介しているので、販促の効果を見直して次回の成功につなげたい方は、ぜひ記事を最後までご覧ください。

商品の魅力や買うメリットなどを伝え、「商品を買いたい、欲しい」と消費者の購買意欲を高められる販促ですが、やみくもにやっても効果は期待できません。

そこでデジコでは、初めて販促をする方や販促初心者の方に向けた「初めての販促キャンペーン総まとめ」をつくりました。

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販促の効果測定はなぜ重要なのか?

効果測定とは、販促やキャンペーンの実施結果を、あらかじめ設定した目的や評価指標に基づき数値として整理・可視化する工程を指します。

効果測定のメリット

  • 成功・失敗の理由が明確になり、次回施策に活かせる
  • 成功・失敗の要因を言語化し、社内共有やナレッジ化に活用できる
  • 費用対効果を把握できる(ROI、ROASなどで評価) など

販促は「実施して終わり」ではなく、効果測定までおこなって初めて意味がある施策です。

以下のような問いを具体的な数値で「見える化」することで、感覚や主観に頼らず、データに基づいた次の一手を検討できます。

効果測定で見えるようになること

  • SNSキャンペーンで認知がどの程度広がったか?
  • クーポン配布によって新規顧客がどの程度増えたか?
  • 特定の施策で売上がどの程度上がったか? など

例えば、想定よりも反応が良くなかったユーザー層がいた場合、「次回はその層をターゲットから外す」といった具体的な判断が可能です。

もしどのユーザー層からも反応が悪かったのであれば、アンケート調査やデプスインタビュー(1対1のインタビュー)など、ユーザー理解に舵を切る、などの判断もできます。

効果測定をおこなう際は、あらかじめ仮説を立てた上で検証するのも重要なポイントです。

仮説がある:「この部分がズレていた」と原因を特定しやすくなる
仮説がない:「どの数字を見る?」「何が問題?」と、分析の視点がブレやすい

販促の成功要因・失敗要因を的確に分析し、次の施策に反映させるためにも、効果測定は欠かせません。

販促の成功要因や失敗要因を分析するためにも、効果測定は重要です。

販促の効果を見極める際は、2つの効果について分析すると検証結果を導きやすくなります。

ここからは、販促で分析すべき2つの効果を紹介します。

キャンペーンの効果測定では2つの方向性での分析が必要

販促において、分析すべき効果は以下の2つです。

販促で分析すべき2つの効果

  • コミュニケーション効果
  • 売上への効果

販促の効果測定における重要な2つの要素について、それぞれ詳しく紹介します。

1.コミュニケーション効果

コミュニケーション効果を見ると、消費者が起こした行動から販促の効果を分析できます。

オンライン販促の主なコミュニケーション効果例は、以下です。

  • インプレッション(広告や投稿の表示回数)
  • クリック数
  • 問い合わせ数
  • 会員登録数 

オフライン販促のコミュニケーション効果例では、「クーポン配布枚数に対する来店者数の増減」などを指標にできます。

コミュニケーション効果の測定は、「どちらの広告がより注目されたか」といったいわゆるABテストの分析などでも使われます。

消費者の注目度や興味・関心を数値として確認したいときは、コミュニケーション効果を測定しましょう。

2.売上への効果

売上への効果は「販促によって売上がどのように変化したか」を分析します。

販促を打ち出した前後の売上を比較することで、販促がどの程度売上に貢献したかをチェックします。

ただし、他社の動きや景気などが売上に影響する場合もあるため「すべての売上が自社の販促のおかげ」と断定するのは避けましょう。

なお、販促の効果測定で見るべき数値は、販促の目標によって異なります。

例えば「販促で今期の売上を50%アップしたい」といった目標の場合、コミュニケーション効果を見ても売上がどの程度アップしたかはわかりません。

売上がどの程度アップしたか判断するには、売上への効果を見る必要があります。

もちろん、売上アップまでの過程で会員登録数を増やすといった中間目標が発生することもあり、その際はコミュニケーション効果の確認が大切です。

要するに、販促の効果を検証するには、目的に応じて観測すべき数値の適切な設定が大事といえます。

キャンペーン・販促の成果を測るために必要な指標まとめ

販促やキャンペーンの成果を正しく評価するには、適切な指標(KPI)を選定し、目的に合った成果の見える化が重要です。

ここでは、効果測定時によく使われる主要なKPI(重要業績評価指標)を一覧で紹介します。

項目説明
インプレッション
  • 広告や投稿が表示された回数
  • 施策の認知度や露出量を測る
反応数
  • クリックや「いいね」などのアクション数
  • ユーザーの興味・関心度を測る
反応率
  • 表示されたなかでどれだけ反応があったかの割合
  • 施策内容がどれだけターゲットにマッチしているか測る
CVR(Conversion Rate)
  • コンバージョン率
  • 購入や問い合わせ、資料請求など、成果につながるアクションの割合
  • キャンペーンの最終的な成果を測る重要な指標
  • 広告やサイト導線が「成果に結びついているか」を測る
CPO(Cost Per Order)
  • 1件の注文・成約あたりのコスト
  • 通販やECキャンペーンでよく使われる指標
  • 広告費がどれだけ効率よく注文につながったかを測る
CPR(Cost Per Response)
  • 1件の反応を得るのにかかったコスト
  • 反応数が多いほどCPRは低くなり、費用対効果が高い
  • 集客段階の成果が効率的かを測る
LTV(Life Time Value)
  • 顧客が生涯で企業にもたらす利益の推定値
  • キャンペーンで獲得した顧客の「質」を測る指標としても有効
  • 新規顧客獲得がどれだけ長期利益につながるか把握
ROAS(Return On Advertising Spend)
  • 広告費に対する売上の比率
  • 広告に100万円使って200万円売れたらROASは200%
  • 広告投資がどれくらい売上に結びついたか見る
損益分岐点
  • 費用を回収できる最低限の売上ライン
  • これを超えると利益が出る
  • 施策が収支に見合っているか判断
ROI(Return On Investment
  • 費用対効果
  • キャンペーンや販促全体の「投資に対する利益率」を評価できる
  • 経営視点で「どの施策に資金を注ぐべきか」の判断に使う

これらの指標を組み合わせて分析すると、表面的な成果だけでなく費用対効果まで把握できます。

成果を出すための効果測定5ステップ

「思ったほど成果が出なかった……」とならないためには、計画的な効果測定が重要です。

以下の5ステップを押さえておけば、現場でも迷わず効果測定を進められるようになります。

成果を出すための効果測定5ステップ

  1. キャンペーンや販促施策の目的を明確にする
  2. 目的ごとのKPIを把握する
  3. データ収集と整備をおこなう
  4. 分析・効果検証を実施し、結果をまとめる
  5. 結果を踏まえて次のアクションへの改善策を立てる

どれも重要なステップなので、上から順に解説します。

1.キャンペーンや販促施策の目的を明確にする

施策の目的が曖昧だと、「何を持って成功と見なすのか」がわからず、効果を判断できません。

まずは、具体的な数値を伴った目的を設定しましょう。

目的の例

  • ブランドの認知度を前年比+○%に向上させる
  • 新規顧客を○○人以上獲得する
  • リピーター率を○%改善する
  • サイト訪問者からの資料請求数を○%アップする

目的には曖昧な内容ではなく、具体的な数値を入れると効果測定がしやすくなります。

また、現在および過去実施したキャンペーンや販促施策とその目的をリスト化しておくと比較・分析がスムーズです。

過去の施策内容や目的も記録しておくと比較分析がしやすくなります。

2.目的ごとのKPIを把握する

次に、目的ごとのKPIを定めます。

KPI(重要業績評価指標)とは、設定した目的に対して「何を指標にすれば達成度を測れるか」を表すものです。

代表的な数値としては、以下が挙げられます。

目的主なKPI例補足
ブランドの認知向上インプレッション数、反応数、反応率どれだけ多くの人の目に触れ、反応が得られたかを可視化
新規顧客の獲得コンバージョン率、CPO、CPR、広告クリック数(アクセス解析)訴求内容が新規顧客に響いたか、費用対効果は適正かを確認
リピーターの増加LTV、リピート率(顧客管理システム)獲得顧客が継続的に利益をもたらしているかを測る
資料請求への誘導コンバージョン率、広告クリック数(アクセス解析)購買意欲の高いユーザーを誘導できているかを評価

KPIを設定する際には、施策の目的にあったKPIの選定が重要です。

例えば、認知向上を目的としたキャンペーンなのに、認知度を測るインプレッション数や反応数をみずに、新規顧客獲得を測る「コンバージョン率」ばかりを追ってしまうと、本来の目的が達成できたかが判断できません。

KPIは、施策の目的と連動させることが重要です。

設定したキャンペーンごとの方向性にあわせて、必要なKPIを収集しましょう。

3.データ収集と整備をおこなう

ステップ3では、施策の実施前・実施中・実施後の各タイミングで、必要なデータを収集・整理します。

以下は、データ収集に使用する代表的なツールです。

使用ツール例

  • CRM(顧客管理システム)
  • POS/ECデータ
  • 会員データベース
  • Google アナリティクス(GA4)
  • ヒートマップツール
  • 広告効果測定ツール
  • メルマガ配信ツール
  • マーケティングオートメーション(MA)ツール
  • BI(ビジネスインテリジェンス)/分析・可視化ツール

複数のツールを組み合わせて活用すると、測定の精度や分析の深さが向上します。

複数のツールを組み合わせた活用例

例:CRM + メルマガ配信ツール

CRMに蓄積された購買履歴や属性をもとに、メルマガツールでセグメント配信
→配信後のクリックやコンバージョンデータをCRMに戻し、個人単位で成果分析 など

4.分析・効果検証を実施し、結果をまとめる

集めたデータをもとに、施策がどの程度成果につながったのかを評価します。

ここでは「数字の大小」を見るだけでなく、「なぜその結果になったのか」まで深掘りしましょう。

分析例

  • 広告AとBでCVRを比較し、Bのほうが3倍の成果を出した
  • ターゲット20代より30代のほうがクリック率が12pt高かった
  • 店頭配布チラシとLINEクーポンで反応率を比較したところ、LINEクーポンのほうが10%反応が良かった
  • 記事広告のPVは伸びたが、滞在時間が短く、CVにいたっていなかった
  • Instagram投稿比較、商品画像付きの投稿のほうが保存数が2倍多かった

データを深く読み解くことで、成果を「見える化」し、次回施策への改善点を明確にできます。

5.結果を踏まえて次のアクションへの改善策を立てる

分析を終えたら、得られた「気付き」をそのままにせず次回の施策改善に活かしていきましょう。

結果をもとに、どこを改善すべきか、どう改善すれば効果が高まるかを具体的に検討します。

改善例

  • AパターンよりBパターンのクリエイティブが反応率が高かったため、今後はBパターン寄りの構成で統一する
  • SNSキャンペーンの反応は多かったが売上につながらなかった→ターゲットを見直す
  • アクセス数は増えたが、フォーム完了率が低い→入力項目を3つ削減し、スマートフォン向けのUIに改善する

販促やキャンペーンは「実施するだけ」で終わらせるのではなく、データに基づいて「何が成功し、何が課題だったのか」を把握し、改善していきましょう。

このような小さな改善の積み重ねが、最終的な成果に影響します。

効果測定のステップはこれで完了です。

販促の成功には、効果測定やデータに基づいた改善だけではなく、オンラインとオフラインそれぞれに効果的な施策の選択も重要です。

デジコでは、販促の基本的な知識や手順をまとめた資料を無料で配布しています。

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販促施策は目的に合わせて選ぶのが効果的

販促の効果を正しく測定するには、目的に合った施策を実行することが前提です。

販促の目的は大きく分けると、以下の3つに分けられます。

  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客の維持

販促には非常にさまざまなやり方がありますが、主な施策とその目的について以下にまとめました。

施策目的
マス広告
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
交通広告、デジタルサイネージ
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
インターネット広告
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
SNS運用・キャンペーン
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
商品サンプル
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
体験イベントや実演販売
  • 認知度の向上
  • 新規顧客の獲得
割引券やクーポン
  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客の維持
ポイント
  • 既存顧客の維持
メルマガ
  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客の維持
会員限定イベント
  • 既存顧客の維持

それぞれの販促施策についてさらに詳しくは、別の記事で解説しています。「どのような施策が効果的か知りたい」という場合は、ぜひ以下からご一読ください。

販促ツール2種類の効果を解説

販促ツールはプッシュ型・プル型の2種類に大きく分けられます。

プッシュ型とプル型で得られる効果やアプローチ方法が変わるため、違いを知っておくとより効果的な販促に活かせます。

それぞれの販促ツールについてみていきましょう。

「プッシュ型販促ツール」は、企業から積極的にアピールできる

代表的なプッシュ型販促ツール

  • ノベルティ
  • メールマガジン
  • 広告
  • チラシ

プッシュ型は、企業から消費者へ積極的にアピールするための販促ツールです。

企業からアピールすることで商品・サービスを認知してもらう機会が広がり、消費者の購買意欲を高めることにつながります。

ただし、プッシュ型販促ツールでは、しつこすぎるアピールには注意しなければなりません。

買う見込みがない消費者に何度も電話営業したり、あまりにも頻繁にチラシを送ったりしないよう注意が必要です。

消費者に「しつこい」と悪印象を抱かれると、顧客を逃してしまう恐れがあります。

「プル型販促ツール」は、消費者に自発的な行動を促す

代表的なプル型販促ツール

  • のぼり
  • カタログ
  • Webサイト

プル型販促ツールは、消費者が自発的に商品やサービスを購入するよう促しましょう。

プッシュ型ほど積極的なアピールはしないものの、商品やサービスの魅力をより感じてもらう施策を講じます。

商品に関する詳しい仕様や購入するベネフィットなどを明らかにし、消費者に「買いたい」と感じさせるのがポイントです。

販促品を用意するならデジタルギフトがおすすめ

販促の効果的なツールとして、販促品を用意するのもおすすめです。

販促品としてノベルティやオリジナルグッズなどがあると、「商品を買おうかな」と消費者に感じてもらえる可能性があります。

とはいえ、実物の販促品は在庫管理や発送業務が大変になります。

そこでおすすめなのが、販促品をデジタルギフトにすることです。

デジタルギフトとは?

デジタルギフトとは、クーポンや各種ポイントなどオンラインで贈れるプレゼントです。

デジタルギフトでプレゼントできるものは、

  • 各種ギフト券
  • 各種ポイント
  • 実際の商品
  • 現金

などラインナップは豊富にあります。

実物の販促品によくある問題も、デジタルギフトなら解消が可能です。

実物の販促品
  • 在庫管理が大変
  • 配送代金がかかる
  • 梱包作業や配送準備に時間がかかる
  • 消費者好みの販促品にならないリスクがある
デジタルギフト
  • データ管理のため在庫を抱える必要がない
  • DMやメールで送付できるため配送コストが発生しない
  • 梱包作業は不要
  • 消費者が自分で商品を選べるデジタルギフトもある

デジタルギフトはSNSキャンペーンとの相性も良いため、オンライン販促でも活用しやすくなっています。

この他にも、デジタルギフトには柔軟な予算設定ができるというメリットもあります。

活用事例なども紹介しているので、デジタルギフトについて詳しく知りたい人は、以下の記事もご一読ください。

ここからは、販促に活用する際におすすめのデジタルギフトを紹介します。

「デジコ」なら販促キャンペーンのサポートも可能

デジコは、法人専用のデジタルギフトです。

法人専用なので、販促やキャンペーンに活用しやすい機能が充実しています。

デジコの特徴

  • 1円単位でギフトを発行できるため、柔軟に景品を設定可能
  • 月の管理費用が無料
  • 無料API連携で発行の自動化ができる

デジコでは、専任の担当営業がサポートにつき、初めてのデジタルギフト導入や販促キャンペーンの立ち上げを丁寧に支援しています。

そのため「デジタルギフトをどのように活用したらいいかわからない」という場合でも、効果的な販促が可能です。

ここで、実際に「デジコ」を販促施策にご活用いただいた株式会社ワンダーシェアーソフトウェア様の事例を紹介します。

同社は、PC向けソフトウェアやスマートフォン向けアプリなどを提供する企業です。

SNSを活用した「777円分が当たるキャンペーン」を実施した際、景品にデジコを活用しました。

「デジコ」は1円単位で金額を自由に設定できるため、今回のような「777円」という印象的で遊び心のある金額にも設定できます。

運用は担当者1名という少人数体制でしたが、ギフトの購入からユーザーへの配布までが一元管理できるため、無理なく運用できたとのことです。

その結果、キャンペーンのインプレッション数・エンゲージメント数が過去最高を達成しました。

当選者からのSNS投稿も多数見られ、ユーザーとの接点作りに成功しています。

元記事:株式会社ワンダーシェアーソフトウェア様の事例

デジコについては以下に詳しい資料を用意しているので、お気軽にご覧ください。

デジコの資料をダウンロードする

販促キャンペーンの「効果・検証・測定」に関するQ&A

販促・キャンペーンの振り返りをおこなうなかで、「効果」「検証」「測定」といった言葉の使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、混同しやすい用語の違いについて、わかりやすく解説します。

「効果・検証・測定」に関するQ&A

  1. 販促の「効果」と「検証」の違いは?
  2. 「効果測定」と「効果検証」の違いは?
  3. 「定量的な効果」と「定性的な効果」の違いは?

上から順番にみていきましょう。

1.販促の「効果」と「検証」の違いは?

販促の「効果」とは、販促活動によって実際に得られた成果そのものを指します。

例えば、「売上が20%増加した」「SNSのいいね数が1.5倍になった」といった数値化された結果が該当します。

一方、「検証」とは、その効果をもとに「なぜこの成果が出たのか」を分析・評価する行為です。

例えば、「Aの広告クリエイティブが反応を引き上げた」「ターゲットB層が施策とマッチしていた」のように、要因を探るプロセスが「検証」にあたります。

2.「効果測定」と「効果検証」の違いは?

「効果測定」は、施策の成果を数値として「見える化」するプロセスです。

具体的には、クリック数・CVR・売上額などをデータとして計測する行為を指します。

一方、「効果検証」は、測定されたデータを使って仮説と照らし合わせながら評価することです。

「このクリエイティブがターゲットに響いたのか?」「配信時間帯の差で結果が変わったのか?」などの、評価・分析をします。

3.「定量的な効果」と「定性的な効果」の違いは?

2つの違いを以下にまとめます。

定量的な効果定性的な効果
数値で表せる成果数値には表れにくい印象や反応
売上・クリック数・CVR・新規フォロワー数などアンケートの自由記述、SNSのポジティブなコメント、顧客からの感謝の声など

定量的な効果は、数値により「見える化」されるため、誰がみても明確です。一方、定性的な効果は、ブランドの印象形成や関係性強化など、長期的視点で重要な情報です。

まとめ:効果を重視して販促に取り組もう

販促の効果を測定することで、次回以降の販促の成功に役立ちます。

測定すべき数値は、販促の目的によって変わるので、販促の目的・販促の施策・分析する数値は一貫させるようにしましょう。

検証や分析の結果が出たとしても、販促についての知識がない状態だと、「改善点をどう直せばいいかわからない」という問題がおきてしまいます。

一方で販促を理解していると、検証や分析に対する次の対策が立てやすい、というメリットもあります。

デジコでは「販促に関してもっと理解を深めたい」という方に向けて、「販促の知識や手順の総まとめ」の資料をご用意しました。

販促の必須知識から実施手順までを網羅しておりますので、以下よりダウンロードし、理解を深めるためにお役立てください。
 

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この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。