市場の動向やニーズを調査するための手法として、幅広いシーンで「ネットリサーチ」が活用されるようになりました。
インターネットが普及した現代において、低コストかつ短期間で調査できる「ネットリサーチ」は、試してみるべき調査手法の一つです。
しかし、ネットリサーチの方法を正しく理解していないと「有効な調査結果が得られなかった」といった事態になりかねません。
そこで本記事では、ネットリサーチの正しい実施手順からおすすめのサービスまでまとめて解説します。
ネットリサーチに失敗しないためのポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
ネットリサーチの回答者へは、謝礼を準備すると喜ばれやすくなります。
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目次 []
ネットリサーチは、下記5つのステップに沿って実施するのがおすすめです。
5ステップ!ネットリサーチの方法
早速ひとつずつ見ていきましょう。
まずは、何を明らかにするための調査なのか目的を明確にしましょう。
ネットリサーチの目的を分類すると、主に「実態把握」と「仮説検証」の2つがあります。「実態把握」とは、生活者の実態を把握するための調査です。
例えば、次のような悩みを解決することが目的の場合、「実態把握」の調査をおこないます。
「実態把握」を目的にネットリサーチをおこなう例
一方の「仮説検証」とは、マーケッターをはじめとする方々の仮説や現状改善の施策に効果があるかどうかを確認する調査です。
例えば、次の例で挙げる顧客満足度調査やデザインのABテストなどは、この仮説検証に該当します。
「仮説検証」を目的にネットリサーチをおこなう例
テストの目的を明確にすることで、選ぶべき設問やプラットフォームも決まります。
なお、「実態把握」と「仮説検証」に活用できる調査について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
目的が決まったら、アンケートの実施内容をまとめましょう。まとめたほうが良い項目は、下記のとおりです。
調査の目的 | 何を知るための調査か 例:商品認知を知るための実態調査 など |
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調査結果の活用 | 調査結果を何に活用するのか 例:商品認知がない年代を把握し認知獲得の施策を検討する など |
調査対象者 | 年齢・性別や条件をどのようにするか |
回答数 | どれくらいの回答を集めるのか |
調査実施期間 | アンケート送付→回収の期間をいつにするか |
各項目をできるだけ具体的にすることで、聞くべき内容が絞られて設問を整理しやすくなります。
続いて、設問を記載した調査票を作成します。
設問を考える際は、「アンケートの目的に対する答えが得られるか」を意識しましょう。
このとき、回答者が負担なく回答できるかを考えることもポイントです。
回答者の負担を少なくする例
また、マインドマップ(アイディアや情報をツリー構造で整理できるツール)などを使用して、まずは設問を整理すると調査票にまとめやすくなります。
答えにくい設問だと「回答が面倒臭い」と感じた回答者が適当に答える恐れがあり、有効な回答が集まりづらくなるため、設問の設計はとても重要です。
下記の記事で設問を作るコツを詳しく紹介していますので、ご興味のある方はあわせてご覧ください。
調査を実施したあとは、データを集計・分析します。データの集計方法は、主に下記の3つです。
単純集計 | 数値や情報を合計して集計 |
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クロス集計 | 複数の要素から回答結果を集計 |
自由記述集計 | 自由記述を集計
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なかでも代表的なのが「単純集計」と「クロス集計」です。
単純集計は各設問の回答者数や割合を出す方法で、アンケートの全体感をつかむのに適しています。
クロス集計は、単純集計で出した値をもとに複数の要素から回答結果を集計し、データを深掘る手法です。
例えば、「設問Aでサービスを利用したことがあると回答したのは全体の70%だが、そのうち50%が40代以上だった」といった具合でクロス集計がおこなわれます。
続いて、ネットリサーチの主な分析方法は下記の3つです。
クラスター分析 | 大きな要素から似ている要素を小さくグループ分けして分析 |
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アソシエーション分析 | 複数のデータ間の関連を分析 |
決定木分析 | 回答に対して関連の強い項目から順に分岐して分析 |
分析方法は、調査結果の活用の目的にあわせて使い分けるのがおすすめです。
例えば、「複数のデータを分析して因果関係や関連性を導き出したい場合、アソシエーション分析を選ぶ」といった具合です。
集計方法・分析方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
アンケートへ協力してくれた回答者に対して、感謝の気持ちを表す謝礼を用意しましょう。
回答者への謝礼は、企業への好感度アップにもつながります。さらに、謝礼品を用意していると回答率の向上を期待できる点もメリットです。
謝礼の仕方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
本章では、数あるネットリサーチサービスのなかから3つに絞って紹介します。
ネットリサーチサービス3選
なお、本章で紹介する内容は2023年11月時点での情報です。
サービス名 | マクロミル |
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設立 | 2000年 |
特徴 |
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マクロミルは、年間30,000件、取引者数4,000社超えと国内トップクラスの実績を持つサービスです。
専任のスタッフに、調査票設計・集計・分析などの各工程をサポートしてもらえます。
市場を反映するさまざまなメディアで獲得したリサーチ専用のパネル(全国130万人)から、ターゲットとなる層を抽出してもらえる点も特徴です。
さまざまなオプションサービスが用意されており、依頼者のニーズにあった調査をオーダーメイドで提供してもらえます。
出典:https://insight.rakuten.co.jp/
サービス名 | 楽天インサイト |
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設立 | 2000年 |
特徴 | 海外調査に強く、世界97ヵ国以上で調査を実施 |
楽天インサイトは、約220万人と単一調査パネルとしては業界最大級の会員数を誇るサービスです。
独自開発した高機能な調査システムにより、マーケティング企画から分析までをトータルでサポートしてもらえます。
楽天インサイトは海外調査の実績も豊富で、世界97ヵ国以上で調査することが可能です。
また、システムの自動検出に加えて目視でモニターの登録内容をチェックしており、不正登録者の入会防止にも努めています。
サービス名 | クロス・マーケティング |
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設立 | 2003年 |
特徴 | 課題・調査目的・調査ニーズに合わせた「オーダーメイド型アンケート」が可能 |
クロス・マーケティングは、500万人超と国内最大規模のアクティブパネルを有するサービスです。
パネルは年齢や性別といった属性だけではなく、ライフスタイルや購買行動などを加味した約20のカテゴリに分かれています。
無料で提供される集計ツールを利用すると、集めたデータの質問加工やレポート出力などが簡単にできて便利です。
また、依頼者のニーズにあわせた「オーダーメイド型アンケート」が可能で、自由度の高いアンケート画面を作成できます。
ここで、ネットリサーチに失敗しないためのポイントを3つ紹介します。
ネットリサーチに失敗しないための3つのポイント
より精度の高い回答を得るためにも、ぜひチェックしてみてください。
前提として、ターゲットによって負担となる質問数や内容・回答順序は異なります。
例えば、忙しいサラリーマンを対象としたリサーチを実施するとしましょう。
このとき、質問の数を過剰に設定してしまうと、回答の途中で離脱されたり「早く終わらせたい」と思われて回答精度が落ちる危険性があります。
また、文字を読むことに慣れている人だと長文の設問も読んでもらいやすいですが、文字より動画で情報を取り入れる人にとっては、文字数は少ないほうが良いでしょう。
このように、ターゲットにあわせた質問を設定することが大切です。
アンケートは、回答に迷うと回答率が下がる傾向にあります。そのため、思考停止で答えられる質問を設定しましょう。
なお、質問する際は「意見を聞く」よりも「事実を尋ねる」ほうが答えやすい場合が多いです。
リサーチ協力を依頼する際に、謝礼があることを示しておくと回答率アップを期待できます。
その際、デジタルギフトのようにさまざまな用途があるお礼が喜ばれやすいです。
デジタルギフトは、インターネット上でやり取りするため謝礼品の管理や発送にかかるコストを削減できます。
次章でおすすめのデジタルギフトを紹介します。
ネットリサーチの謝礼を用意するなら、法人向けデジタルギフトの「デジコ」がおすすめです。
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幅広いギフトがあるため、人を選ばず贈りやすい点が大きな魅力です。その他にも、次のような導入メリットがあります。
デジコの主な導入メリット
また「デジコ」では、アンケートの集計作業からデジタルギフトの配送までまとめて実施するサービスも提供しています。
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紙を用いたアンケートでは、調査票の配布や回収・回答データの入力など人の稼働が必要な作業が多く発生していました。
一方で、調査票の配布や回収などが不要なネットリサーチは、短期間かつ低コストで調査を実施できます。
また受け取った回答データは、そのまま集計・分析に活用することが可能です。実施手順を正しく押さえて、今後につながるネットリサーチを実現させてください。
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