アンケート調査のなかでも「リアルな使用状況に基づいた評価を得たい」というときに検討されるのが、ホームユーステストです。
ホームユーステストには多くのメリットがありますが、目的によっては会場を借りておこなう「会場テスト」のほうが、より目的にあった声を集められる場合もあります。
失敗しないアンケート調査には、ホームユーステストの特徴を理解したうえで「アンケート調査の目的達成に最適なテストか?」を検討することが重要です。
そこでこの記事では、ホームユーステストのメリット・デメリットや、会場テストとの違いについて紹介します。
記事後半では、ホームユーステストの実施ステップも紹介しているので、ぜひご一読ください。
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目次 []
ホームユーステストとは、参加者の家庭で製品を使ってもらう調査法です。
家庭での調査になるので「実生活に基づいたリアルな使用状況での評価が得られる」という特徴があります。
ホームユーステストに向いているのは、以下の製品です。
この記事であげた製品以外にも、多くの製品でホームユーステストはおこなわれています。
ホームユーステストの目的は「新製品の評価」「既存製品の課題把握」の2つです。
洗濯洗剤を例にあげて説明しましょう。
洗濯洗剤の開発段階では、食事中の汚れや皮脂汚れなどさまざまな汚れを想定して洗浄力の試験をおこないます。
しかし、くり返し洗濯された衣服につく家庭の汚れを落とせるかどうかまでは試験できません。
そこで必要になるのがホームユーステストです。
新製品の発売前にホームユーステストを実施すれば、家庭でも試験結果と同様の洗浄力が再現できるかの検証ができます。
また既存製品についても「汚れ落ちに満足しているか」「気になるところはないか」などを参加者に一定期間使用のうえ評価してもらうことで、改善すべき課題の把握につながるでしょう。
ここまではホームユーステストについて紹介しましたが、アンケート調査には会場を借りておこなう「会場テスト」もあります。
ここからは、ホームユーステストと会場テストの違いを具体的に紹介します。
ホームユーステストと会場テストの特徴を、以下の表にまとめました。
ホームユーステストの特徴 |
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会場テストの特徴 |
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ホームユーステストには、消費者のリアルな使用状況の把握や、時間をかけた効果検証ができるという特徴があります。
一方会場テストは、テストの条件を整えたり製品を使用した参加者のリアクションをみれる、という特徴があります。
これらの特徴を踏まえたうえで、それぞれのテストが向いているケースは以下です。
ホームユーステストに向いているケース |
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会場テストに向いているケース |
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先ほども例に出した洗濯洗剤は「家庭で出た洗濯物の汚れが落ちるかを検証したい」という目的があるため、ホームユーステストに向いています。
一方で、条件をそろえて使用直後の反応を見たいテストなら会場テストが向いています。
仮に「空腹状態から製品を口にした直後の血糖値」を検証したい場合は、条件をそろえ使用直後の数値を測定するため、ホームユーステストより会場テストが適しているでしょう。
ホームユーステストは、ブランド名を伝えない「ブラインドテスト」と、ブランド名を伝える「ブランデッドテスト」があります。
「ブラインドテスト」と「ブランデッドテスト」の特徴は以下です。
ブラインドテスト |
【向いているケース】
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ブランデッドテスト |
【向いているケース】
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思い入れのあるブランドや人気のブランドの製品には「良いものに違いない」という先入観がつきものです。
製品の純粋な評価を得たいときには、ブランド名を伝えないブラインドテストを実施することで、ブランドに対する先入観がない評価を得られます。
一方「ブランドイメージが製品の評価にどのくらい影響があるか」を調査したいときは、ブランド名を伝えるブランデッドテストが向いています。
開発段階の製品について調査する際は、できる限り販売予定のパッケージに近いものを使用しましょう。
実際に売り場で並んだときの訴求力がシミュレーションでき、リアルな市場調査につながります。
またブラインドテストとブランデッドテストを並行して実施することで「ブランド名を明かさないことで評価に差異があるか」などブランドイメージの効果も確認も可能です。
ここまではホームユーステストについて紹介してきましたが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、ホームユーステストメリットとデメリットについて、具体的に紹介します。
ホームユーステストを実施するメリット
どのメリットも、ホームユーステストを理解するうえで押さえておきたいポイントです。それでは、ひとつずつ紹介します。
ホームユーステストは、リアルな使用状況に基づいた評価が得られる、というメリットがあります。
先ほどから例に出している洗濯洗剤ですが、効果を検証するときの汚れは故意につけられた汚れです。
しかし家庭では、さまざまな種類の汚れがついた洗濯物がでます。
ホームユーステストでは、以下のようなリアルな汚れについても落とせるのかを調査できます。
また、汚れのひどい洗濯物だけ分けて洗う家庭や汚れのレベルに関係なく一緒に洗濯を洗う家庭など、さまざまな使用状況の調査結果が得られるという利点もあります。
長期間使用した場合の効果や評価が得られることも、ホームユーステストのメリットです。
健康食品や化粧水などのスキンケア製品は、味や使用した感想は1回のテストでも得ることができますが、体調や肌の変化まではわかりません。
しかし自宅で製品をテストするホームユーステストなら、1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月といった検証に時間がかかる製品のデータを集められます。
健康食品やスキンケア製品以外だと、洗濯機・冷蔵庫・エアコンなどの大型家電の寿命や耐久性の検証にも、ホームユーステストが実施されます。
最後のメリットは、運営コストが抑えられることです。
ホームユーステストは、参加者の自宅で製品のテストをおこなうため、テスト会場の手配や試験で使用する機器やパソコンの必要がありません。
会場テストを開催する場合、駅から遠かったりアクセスに不便な会場だと、参加者に「面倒臭い」という感情が芽生え参加者数に影響が出る恐れがあります。
参加者確保のためにも、交通のアクセスが良く駅から近い会場を準備する場合が多いのではないでしょうか。
アクセスに便利で参加者が通いやすい会場は費用が高い場合が多いので、家庭での実施は大幅な費用削減となるでしょう。
ホームユーステストのデメリット
ここまではメリットを説明してきましたが、ホームユーステストには以下のデメリットもあります。
ホームユーステストのデメリットも把握したうえで、実施を検討しましょう。それでは、1つずつ紹介します。
最初のデメリットは、条件通りにテスト実施されているかの確認が難しい点です。
各参加者のテスト環境や条件が異なる場合、製品に対する感じ方や評価が変わる可能性があります。
例えば洗濯洗剤のテストでは、洗濯物の量や洗濯機の容量を統一しないと、洗浄力に関する評価がわかれる恐れがあります。
また条件を提示しても、家庭内でおこなわれるテストなので、参加者が条件通りにテスト実施してくれるかまで確認ができません。
統一した条件下での効果検証を得たい場合には、ホームユーステストは適していないといえるでしょう。
2つ目のデメリットは、参加者のモチベーションによって取り組みに差が出る恐れがあることです。
ホームユーステストは自宅での調査になるため、数週間や数ヵ月にわたる長期のテストの場合、参加者からの途中経過の報告が必要になる場合があります。
このような進捗報告を面倒くさく感じた参加者がいた場合、指示通りに取り組んでもらえない場合があります。
また長期にわたる調査の場合、モチベーションの低下から取り組み方にムラができる恐れもあるので、以下のようなモチベーションを保てるような働きかけをしましょう。
最後のデメリットは、情報漏洩のリスクがあることです。
ホームユーステストは、参加者に製品管理が任されるため、テスト内容などの情報が漏れるリスクがあります。
製品が未公開の新製品かつブランド名を明かすブランデッドテストの場合は、パッケージ情報や画像の流出も考えられます。
そのためホームユーステストを実施する際は、参加者と機密保持契約(NDA:Non-Disclosure Agreement)を結ぶなど、情報漏洩の対策を検討しましょう。
ホームユーステストのメリット・デメリットについて紹介しましたが、どのような手順でホームユーステストをおこなえばいいのでしょうか。
ここからは、ホームユーステストを実施するステップについて詳しく紹介します。
ホームユーステスト実施する5つのステップ
ホームユーステストを実施するステップはどれも大切ですが、特に謝礼は参加率を左右する大切な要素です。
それでは、1つずつ紹介します。
最初のステップは、テストの企画です。
テストを企画する間には、まず以下を洗い出します。
テストによって、向いている調査やメリット・デメリットが違うので、知りたいことや必要な情報が明確になっていないと、最適なテストの選定は難しいでしょう。
得たい情報にあったテストを企画するためにも、まずはテストの目的と具体的な目標をたてたうえでどのようなテストがいいかを検討しましょう。
テストの企画が終わったら、参加者の選定です。
参加者の選定に際しては、条件にあった参加者を集めるために、参加者の条件を記した「スクリーニング調査票」を作成します。
スクリーニング調査票の作成ポイントは以下です。
専門的な質問や用語を使用すると、回答者が質問を理解できず的確な回答が得られない恐れがあるので、小学生でも理解できる言葉や内容にしましょう。
質問の回答が増えると回答途中で離脱される恐れがあるので、不要な質問はさけるのが無難です。
例えば、洗濯洗剤のホームユーステストの設計に関しては、以下のような質問をスクリーニング調査票にもりこみ、洗濯習慣やニーズを把握しましょう。
参加者の選定が終わったら、参加者へテスト製品を送付します。
当たり前ですが、液体や壊れやすい製品の場合は、漏れや破損を防ぐため厳重な梱包が必要です。
など、確実に製品が届くような工夫をしましょう。
テストが終了したら、テスト結果を集計・分析します。
アンケートの主な集計方法は、以下の3つです。
単純集計 | 各質問の回答(数値)を一覧表にまとめる集計方法 |
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クロス集計 | 年齢・性別など複数の要素から回答結果をまとめる集計方法 |
自由記述集計 | 自由記述で得られた数値データをまとめる方法 |
集計が終了したら、次はデータの分析をします。さまざまな分析方法がありますが、代表的な方法は以下の3つです。
クラスター分析 | 似ている要素をグループ分けして分析する方法 |
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アソシエーション分析 | 複数のデータ間の関連を分析する方法 |
決定木分析 | 回答結果に対して関連の強い項目から順に分岐・分析する方法 |
それぞれの集計・分析方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。詳しく知りたい場合は、お時間のある時にご一読ください。
最後は、参加者への謝礼を支払ってホームユーステストは終了です。
参加者への謝礼方法は、主に以下の4つです。
4つのなかでおすすめの謝礼方法は、デジタルギフトです。
デジタルギフトなら、URLを送付するだけで謝礼が渡せるので、主催者の個人情報管理負担も少なく、発送や振込にかかるコストが削減できます。
URLをクリックすれば登録など面倒な手続き不要で謝礼が受け取れるので、参加者の受け取る手間も少なく、双方にメリットがあります。
ホームユーステストの謝礼には、主催者の送付の手間が少なく、参加者も気軽に受け取れるデジタルギフトがおすすめです。
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ホームユーステストは、参加者の自宅で製品を使ってもらう調査です。
1番のメリットは、リアルな使用状況に基づいた評価や長期間使用した場合の効果が得られることです。
しかしメリットだけではありません。
「条件を統一したテストが実施できない」「情報漏洩のリスクがある」というデメリットもあります。
テストの企画前には「何を知る為のテストなのか」という目的を明確にし、目的達成に適したテストを選びましょう。
ホームユーステストの成功には、参加者に支払う謝礼も重要です。
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