回答者の47.3%が課題を感じていると回答|福利厚生に関する調査(300名調査)
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回答者の47.3%が課題を感じていると回答|福利厚生に関する調査(300名調査)

従業員の働きやすさや満足度を高める福利厚生は、エンゲージメント向上や採用競争力の強化にもつながる重要な施策です。

近年では、オンライン化やデジタル施策の活用が進み、新しい選択肢として「デジタルギフト型福利厚生」に注目が集まっています。

本記事では、企業の福利厚生担当者300名を対象にした調査結果をもとに、実際のデータや従業員の声を交えながら、福利厚生の現状と今後の方向性を解説します。

最新の動向を把握し、競合との差別化や従業員満足度の向上にお役立てください。

Webアンケートで300人に聞いた「福利厚生」に関する調査

  • 調査実施日:2025年1月20日(月)~1月22日(水)
  • 調査の対象:企業の福利厚生担当者
  • 調査の方法:Webアンケート方式で実施
  • 有効回答数:300名

今回の調査結果は、下記のボタンからもダウンロードできます。 

資料は無料なので、ぜひお気軽にご覧ください。

企業の福利厚生はどのように運用されている?

企業では、福利厚生をどのように運用しているのでしょうか。

制度を導入して終わりではなく、実際の運用方法や管理体制によって、従業員の満足度にも違いが出てきます。

福利厚生担当者300名への調査をもとに、運用体制や導入されている制度の内容、企業が福利厚生で実現したいことなどをみていきましょう。

福利厚生の基本について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

福利厚生担当者の負担と運用体制

福利厚生制度の運用に関して、何名で担当しているかを聞いた結果は、以下です。

福利厚生制度の運用体制は、企業の従業員規模によって大きく異なります。

特に従業員数が500名未満の企業では、1~3名の少人数で制度を運営しているケースが約半数を占めており、限られた人員で対応している実態が明らかになりました。

従業員500名以上の企業では、人員増に伴い担当者数は増加する傾向が見られる一方で、5,000名を超える大企業においても、2割以上の企業が2~3名の少数体制で運用をおこなっているのが現状です。

従業員数が多いほど福利厚生制度の内容や対応範囲が広がり、運用業務はより複雑になります。

そのため限られた人員で効率的に業務をおこなうには、業務負担を軽減できる仕組みづくりが重要です。

近年では、そうした背景からデジタル化やツールの導入など、運用の効率化に向けた取り組みが注目を集めています。

実施している福利厚生は?

実際に実施している福利厚生制度をたずねた結果が、以下のグラフです。

実施されている福利厚生TOP3

  1. 交通費補助
  2. 勤続表彰
  3. 社内イベント補助

最も多かったのは「交通費補助」で、ついで「勤続表彰」や「社内イベント補助」が続きました。

企業は、従業員の生活を支えるための基本的な制度だけでなく、長く働いてくれることへの感謝を表す制度や、社内のつながりを強化するための施策にも力を入れていることがうかがえます。

このように、福利厚生は単なる支援にとどまらず、従業員のモチベーションやエンゲージメントを高める役割も果たしています。

従業員のやる気や満足度につながるユニークな福利厚生を知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。

企業が福利厚生で実現したいこととは?

続いて、企業が福利厚生を通じて実現したいことをたずねたところ、半数以上が「社員の満足度向上」と答えました。

企業が福利厚生を通じて実現したいことTOP3

  1. 社員の満足度向上
  2. 社員のモチベーションアップ
  3. 健康的な生活の維持

社員の満足度向上の他にも、「モチベーションアップ」や「健康的な生活の維持」など、働きがいや健康への配慮といった視点が上位に挙げられています。

社員のモチベーションを高めることは、業務の生産性向上や離職率の低下にもつながるため、企業にとって欠かせないテーマといえます。

なかでも健康的な生活の維持に関する取り組みは、医療費の抑制や安定した労働力の確保といった点からも企業にメリットがあり、重要視されている施策のひとつです。

福利厚生は、従業員の満足度を高めるだけでなく、企業の持続的な成長を支える基盤にもなります。

福利厚生制度の課題と福利厚生担当者の本音

上記の調査から、福利厚生の実態が見えてきました。

続いて、福利厚生制度の課題と担当者の本音をみていきましょう。

「全く課題を感じていない」と回答した企業は15%にとどまり、約半数の企業が福利厚生に関してなんらかの課題を感じていることが明らかになりました。

では、福利厚生担当者は具体的にどのような点を課題と感じているのでしょうか。

福利厚生担当者が実際に感じている課題TOP3

  1. コストの管理と予算の最適化
  2. 公平性の確保
  3. 多様な従業員ニーズへの対応

限られた予算のなかで、社員全体にとって公平かつ満足度の高い制度を設計・運用することは容易ではありません。

特に働き方やライフスタイルの多様化が進み、すべての従業員のニーズに応える福利厚生を整えることに難しさを感じている担当者が多いようです。

TOP3に続いて多く挙げられたのが「運用の効率化と管理負担の軽減」です。

従業員数が増えるほど、福利厚生の管理や対応業務が煩雑になるため、制度そのものの見直しに加えて、運用面での改善も重要なテーマとなっています。

新常識になりつつある?デジタルギフト型福利厚生の実態調査

ここまでの調査結果から、福利厚生の現場ではさまざまな運用体制や目的が存在し、担当者が抱える課題や本音が見えてきました。

こうした背景のなかで、近年注目を集めているのが「デジタルギフト型福利厚生」です。

企業のニーズや働き方の多様化にあわせて、新しい福利厚生の形として導入が進みつつあります。

ここからは、デジタルギフトに関する認知状況や導入の実態、具体的な活用方法についてみていきましょう。

デジタルギフトの認知度は?

まず、福利厚生におけるデジタルギフトの認知度を調査しました。

その結果「デジタルギフトについて知っている」と回答した人は全体の約70%にのぼり、認知度は高い傾向にあることがわかりました。

では、法人向けのデジタルギフトについてはどうでしょうか。

法人向けのデジタルギフトとは、企業が従業員へのインセンティブや社内イベントの景品などとして活用できる電子ギフトのことです。

「法人向けのデジタルギフトを認知している」と答えた人は、約42%にとどまりました。

そのなかで、福利厚生に活用できることを知っている人はどのくらいいるのでしょうか。

「福利厚生にデジタルギフトが活用できることを知っている」と回答した人は約30%にとどまり、「よく知っている」と答えた担当者はわずか11.3%という結果でした。

デジタルギフトそのものは浸透しつつあるものの、福利厚生との結びつきについては、まだ理解が十分とはいえない状況です。

デジタルギフトの福利厚生活用経験は?

認知度は徐々に高まりつつあるものの、実際に福利厚生の施策として活用している企業はどの程度あるのでしょうか。

実際にデジタルギフトを福利厚生として導入している企業は、全体の約17%にとどまっていることがわかりました。

多くの企業にとって、福利厚生としてのデジタルギフトの活用は、まだ導入段階といえます。

デジタルギフトの活用法は?

では、企業は実際にどのような場面でデジタルギフトを活用したいと考えているのでしょうか。

福利厚生でデジタルギフトをどう活用したいか

  • 誕生日ギフト
  • 勤続表彰
  • 食事補助
  • 社内イベントの景品
  • 記念品

デジタルギフトは、受け取る側が好きなものを自由に選べるので、従業員の多様なニーズに応えることが可能です。

例えば、誕生日ギフトとしてAmazonギフトカードや電子マネーを贈れば、実用性と自由度の高い福利厚生として喜ばれやすくなります。

デジタルギフトは、企業側の運用負担やコストを削減できるため、イベントの景品や記念品としても最適です。

従業員満足度の向上に貢献しながら、業務の効率化も同時に実現できます。

社内イベントの景品選びについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

2つの目線から見るデジタルギフト導入のメリット

ここからは、福利厚生にデジタルギフトを導入することで「企業側」「従業員側」それぞれにどのようなメリットがあるのか、調査結果をもとに紹介していきます。

福利厚生担当者と従業員では、それぞれ異なる点をメリットとして感じていることがわかりました。

福利厚生担当者視点でのメリット

福利厚生担当者は、デジタルギフトのメリットとして「オンラインで簡単送付」を挙げています。

福利厚生担当者視点でのデジタルギフト導入のメリットTOP3

  1. オンラインで簡単送付
  2. 運用負荷の軽減
  3. 運用コストの削減

これらの項目は、前章で紹介した福利厚生制度の課題とも重なります。

デジタルギフトであれば、ギフトの選定・購入・発送・在庫管理といった手間のかかる作業を、オンラインで効率的におこなうことが可能です。

印刷や郵送にかかるコストが不要となるため、福利厚生に関する運用コストも大幅に削減できます。

担当者にとって、日々の業務負担を減らしながら効果的な制度運用を目指せるのが、デジタルギフトの大きな魅力です。

従業員視点でのメリット

従業員が感じているデジタルギフトのメリットは、以下です。

従業員視点でのデジタルギフトのメリットTOP3

  1. 交換先を自由に選択できる
  2. オンラインで簡単に受け取れる
  3. デジタルなので管理が楽

約半数の従業員がメリットであると答えた「交換先を自由に選べる」点は、従業員の多様なニーズに応えられるという意味で、デジタルギフトならではの利点といえます。

従来のように画一的なギフトを一律で配布する方法では難しかった「一人ひとりに合った福利厚生」の実現が、デジタルギフトであれば可能になります。

さらに、スマートフォンやPCから簡単に受け取ることができ、物理的な保管場所も不要なため、紛失の心配もありません。

こうした点から、従業員にとっても使いやすく、自然と活用しやすい制度として広がっていきます。

まとめ:福利厚生にデジタルギフトを導入して従業員の満足度向上を目指そう

今回の調査では、企業の福利厚生制度における課題や運用上の悩みが明らかになりました。

あわせて、福利厚生制度の課題に対し、デジタルギフトが有効な解決策となりうる可能性も見えてきました。

デジタルギフトは、従業員一人ひとりのニーズにあわせた柔軟なギフト選択を実現できるだけでなく、企業側の運用負担を軽減し、コスト削減にも貢献します。

福利厚生の見直しや充実を図りたいと考えている企業にとって、今後ますます注目すべき選択肢といえるでしょう。

福利厚生にデジタルギフトの導入を検討しているなら、1,000社を超える導入実績を持つ法人向けデジタルギフトサービス「デジコ」がおすすめです。

デジコなら、従業員が約6,000種以上のラインナップから好きなものを自由に選べるため、従業員の満足度向上が見込めます。

API連携を利用した自動発行機能など、運用の手間を軽減しつつ、従業員の満足度も高められる点が魅力です。

今回ご紹介した調査の詳細は、以下のボタンから無料でダウンロードいただけます。

自社の福利厚生を見直す際の参考資料として、ぜひご活用ください。

この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。