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福利厚生とは何か簡単に知りたい人必見!制度の基本をわかりやすく解説

福利厚生は社員の働きやすさやモチベーションを向上させるため、企業にとって重要な制度です。

本記事では福利厚生について深く知るために、以下の情報をまとめました。

  • そもそも福利厚生とは何か
  • 福利厚生を充実させるメリット・デメリット
  • 人気の福利厚生やユニークな福利厚生の事例

福利厚生の全体像を簡単にわかりやすいようお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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福利厚生とは、簡単にいうと「給与以外の社員への報酬・サポート」

福利厚生とは、給与や賞与以外で社員が受け取る報酬・サポートのことです。

福利厚生の内容は非常に幅広く、健康保険といった法的な制度から、社員食堂などの企業が独自に取り入れる制度があります。

企業によって福利厚生の内容は違うため、労働者が職場を選ぶうえで注目する項目でもあります。

それでは、企業の福利厚生はなぜ重要視されるようになったのでしょうか。

福利厚生が必要とされる歴史や背景

福利厚生の始まりは、明治時代頃とされています。当時は文明開化の影響もあり、たくさんの労働者が必要とされた時代でした。

経営者はより多くの働き手を確保するために、賃金以外で労働者の暮らしをサポートする制度やシステムを整備しました。

「賃金は多くないが生活の面倒を見てもらえる」ということに労働者はメリットを感じ、人材確保につながったそうです。これが福利厚生の始まりとされています。

現在も少子高齢化にともない働き手不足の時代のため、より優秀な人材を確保・維持するには福利厚生が重要です。

福利厚生・手当・待遇の違い

福利厚生は「手当」「待遇」と混同されがちですが、厳密には以下のように使い分けられます。

  • 福利厚生:給与や賞与以外で社員が受け取る報酬・サービス
  • 手当:福利厚生のなかでも主に金銭による報酬(扶養手当、住居手当など)
  • 待遇:給与や福利厚生の内容など、社員が働くうえで受けられる扱い

「手当」は福利厚生のなかの一つであり、「待遇」は福利厚生や給与などを含めた言葉といえるでしょう。

福利厚生は大きく2種類に分類できる

法定福利厚生法定外福利厚生
  • 健康保険
  • 厚生年金保険
  • 介護保険
  • 雇用保険
  • 労災保険
  • 子ども・子育て拠出金
  • 財産形成
  • 食事補助・健康管理
  • 休暇
  • 余暇・レクリエーション
  • 自己啓発
  • 慶弔・災害
  • 住宅補助
  • 働き方
  • 育児・介護の両立支援
  • 交通関連

福利厚生にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると2つに分類できます。それぞれの福利厚生について特徴をご紹介します。

法定福利厚生とは何か?6種類の特徴を解説

法定福利厚生は、法律で企業に義務付けられている福利厚生です。法定福利厚生には主に6種類の制度があります。

種類特徴
健康保険ケガ・病気によってかかる医療費や、収入減少の負担をサポートする医療保険制度
厚生年金保険国民年金に上乗せして支払う年金保険制度
介護保険介護が必要な人を相互扶助で支えていく保険制度
雇用保険労働者の生活や雇用の安定を図るための保険制度
労災保険業務中に病気・ケガをした場合に保障を受けられる保険制度
子ども・子育て拠出金子育てや育児を支援する目的の制度

法定福利厚生は、社員が安定した生活や収入を得るために必要不可欠な制度です。

法人はもちろんのこと、従業員が一定数以上いる個人事業所などでも、法定福利厚生を導入する義務が生じます。

法定外福利厚生とは何か?10種類の特徴を解説

法定外福利厚生は、企業が独自に導入できる福利厚生です。法定外福利厚生を大きくテーマ別に分けると、以下の10種類があります。

種類特徴
財産形成社員の財産形成をサポートする制度財形貯蓄制度、社内預金制度など
食事補助・健康管理社員の栄養摂取や健康をサポートする制度社員食堂、メンタルヘルスケアなど
休暇有給休暇以外で、休暇を与える制度リフレッシュ休暇、ボランティア休暇など
余暇・レクリエーション社内の行事やイベントを楽しんでもらう制度社員旅行、社内部活など
自己啓発社員の自己啓発のための費用を補助する制度資格取得支援、本の購入費補助など
慶弔・災害慶事や弔事の際に休暇や手当を与える制度慶弔見舞金制度、永年勤続表彰など
住宅補助社員の住まいに関する資金をサポートする制度住宅手当、社員寮など
働き方多様な勤務時間や働き方をサポートする制度フレックスタイム制度、短時間勤務など
育児・介護の両立支援社員が育児・介護をしやすいよう環境を整える制度社内保育園、介護費用補助など
交通関連通勤にかかる費用を補助する制度通勤手当、駐車場の補助など

法定外福利厚生については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。興味があれば以下よりご覧ください。

福利厚生を充実させるメリット・デメリット

社員にとっては、福利厚生が充実していると働きやすい職場になるといったメリットがあります。

それでは、企業にとって福利厚生を充実させるメリット・デメリットとは何なのでしょうか。メリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

福利厚生を充実させる5つのメリット

福利厚生を充実させる5つのメリット

  • 採用時のアピールポイントになる
  • 人材が定着しやすくなる
  • 社員のモチベーション向上につながる
  • 企業のイメージアップができる
  • 給与を増やすより節税効果を期待できる

福利厚生を充実させる大きなメリットは、人材の確保や維持につながる点です。

魅力的な福利厚生があると採用時のアピールポイントになったり、社員思いの企業というイメージアップになったりします。

また、福利厚生により働きやすい環境が実現すると、社員のモチベーションや生産性が上がりやすく、企業への貢献が期待できます。

福利厚生の費用は条件を満たせば経費として処理できるため、給与として社員に渡すより節税効果もありおすすめです。

福利厚生を充実させる3つのデメリット

福利厚生を充実させる3つのデメリット

  • 導入や運用に費用がかかる
  • 総務部などの業務が増える
  • すべての社員が使う福利厚生を導入するのは難しい

導入・運用費用がかかる点や、総務部などの業務負担が増えるといった点がデメリットです。

また、すべての社員が平等に利用できる福利厚生を導入するのは難しく、社員満足度にバラつきが出るなどの懸念点もあります。

できる限り社員のニーズに応えられるよう、希望する福利厚生をアンケート調査してみるなど工夫してみると良いでしょう。

企業に人気の福利厚生を4つ紹介

日本経済団体連合会の調査によると、企業でよく取り入れられている人気の福利厚生は以下のとおりです。

人気の法定外福利厚生

  • 住宅関連
  • ライフサポート
  • 医療・健康
  • 文化・体育・レクリエーション

出典:2019年度福利厚生費調査結果報告(日本経済団体連合会)

それぞれの法定外福利厚生について、どのような制度があるのか見ていきましょう。

人気の福利厚生1.住宅関連

住宅関連の福利厚生例

  • 家賃補助・住宅手当
  • 社員寮・社宅
  • 住宅ローン補助
  • 寒冷地手当(雪国の暖房代補助)

社員の住まいに関するサポートをするのが、住宅関連の福利厚生です。

住宅関連の福利厚生では家賃の一部を補助したり、格安で住める社宅を提供したりします。社員の金銭的負担を軽くするため、社員に喜ばれやすい福利厚生です。

人気の福利厚生2.ライフサポート

ライフサポートの福利厚生例

  • 食事の補助
  • 被服費の補助
  • 購買・ショッピングの費用補助
  • 保険サービスの提供
  • 育児・介護両立支援の実施
  • 財産形成制度の提供
  • 交通関連手当(通勤費や駐車場の補助)

ライフサポートの福利厚生は、社員の日常生活に関係する部分を支援する手当や制度です。

ライフサポートの分野は非常に幅広く、経団連の分類では上記のような内容がライフサポートの福利厚生に含まれます。

人気の福利厚生3.医療・健康

医療・健康の福利厚生例

  • ヘルスケアサポートデスクの設置
  • スポーツイベントの実施
  • 提携のスポーツジム・運動施設の利用補助

医療・健康の福利厚生には、社員の健康面のサポートや、医療関連施設の利用に関する制度などがあります。

近年は健康経営の考えが広まり、社員の健康管理をさまざまな企業で重視しています。

日本経済団体連合会の調査結果でも、医療・健康費用の構成割合が増えている結果となりました。

人気の福利厚生4.文化・体育・レクリエーション

文化・体育・レクリエーションの福利厚生例

  • 社員旅行
  • 社内部活・サークル活動
  • 交流会・親睦会

文化・体育・レクリエーションの福利厚生は、社員のリフレッシュになるイベントや活動を福利厚生として提供します。

イベントや活動内容が業務に直接関係している必要はなく、社員に楽しんでもらうことが主な目的です。

ここでご紹介した4つの福利厚生以外にも、さまざまな制度や取り組みがあります。

人気の福利厚生については以下の記事でさらに詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

ユニークでおもしろい福利厚生の事例3選

ユニークでおもしろい福利厚生の事例3選

  • 株式会社カヤック:サイコロ給
  • 株式会社サニーサイドアップ:目立ったもん勝ち制度
  • 株式会社ジークレスト:推しメン休暇制度

福利厚生は企業でオリジナルの内容を作れるため、なかにはユニークでおもしろい福利厚生を導入している企業もあります。

ここでは、他社ではなかなか見かけない珍しい福利厚生を紹介します。

事例1.株式会社カヤック:サイコロ給

出典:https://www.kayac.com/company/institution

Webプロモーションやゲーム・エンタメ業を営む株式会社カヤックには、「サイコロ給」という給料が増える制度があります。

毎月サイコロをふり、「月給×(サイコロの出目)%」が給与にプラスされます。

サイコロは社員自らがふっており、どのくらい給与が増えるかは完全に運頼りです。

「他者(人事)の評価を気にしすぎず、たまには運に任せてみるのも良いのでは」といった考えが、サイコロ給導入のきっかけとなったようです。

事例2.株式会社サニーサイドアップ:目立ったもん勝ち制度

出典:https://www.ssu.co.jp/corporate/32rule/

PR事業を中心に展開する株式会社サニーサイドアップは、「目立ったもん勝ち制度」という変わった福利厚生があります。

ギネス記録達成や五輪出場など、良い意味で目立った社員を褒めたたえる制度です。

株式会社サニーサイドアップはユニークな福利厚生がとにかく多く、計32個の独自制度を福利厚生として採用しています。

事例3.株式会社ジークレスト:推しメン休暇制度

出典:https://www.gcrest.com/recruit/unique-system/

ゲーム・エンタメコンテンツを制作する株式会社ジークレストでは、「推しメン休暇制度」があります。

アニメ・漫画などの推しメンの記念日を祝うために休暇をとれる制度です。活動資金として会社から5,000円の補助もあります。

キャラクター愛にあふれるこの制度は、キャラクターコンテンツを作る企業にぴったりの制度ではないでしょうか。

ここで紹介した以外にもユニークな福利厚生はたくさんあるため、気になる場合は以下の記事をご覧ください。

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まとめ:福利厚生は社員のモチベーションアップにつながる

福利厚生は給与以外の報酬やサービスを提供することで、社員が働く企業を選ぶうえで重視する項目でもあります。

法定福利厚生は法律で導入が決められていますが、法定外福利厚生は企業が独自に内容を工夫できます。

法定外福利厚生では住宅関連の手当や、衣食住に関する利用補助などライフサポート分野が人気です。

自社ならではの魅力的な制度や手当を検討し、社員のモチベーションアップに福利厚生を活用しましょう。

この記事を書いた人

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。