トラブルや過失があった際に、お詫びの品として検討されるのが商品券です。
しかし商品券は現金に準じたギフトであるため、贈り方によっては「金銭的な補償で問題を安易に解決しようと思われている」とネガティブな印象を相手に与える恐れもあります。
そこで、本記事ではお詫びに商品券を贈る際のマナーと注意点を詳しく解説します。
記事後半ではおすすめの商品券も紹介しているので、お詫びの品選びにお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
迅速な対応が求められる際のお詫びの品としておすすめなのが、URLの送付で相手に贈れるデジタルギフトです。
デジタルギフト「デジコ」では、月額や初期費用がかからず、突発的なトラブルにおいてもすぐに対応可能です。
また6,000種類の交換先が選べるため、贈る相手を選びません。
PayPayマネーライトやPeX以外であれば法人利用もできる「デジコ」について詳しく知りたい方は、以下のボタンより資料をダウンロードください。
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お詫びに商品券を贈ることは、失礼にはあたりません。
株式会社クオカードが2022年におこなった調査では、謝罪時にもらいたいものとしてデジタルギフトなどの他社金券が人気であることがわかっています。
出典:PR TIMES
しかしトラブルの深刻さや相手との関係によって、失礼かどうかは変わってきます。迷う場合は、上司と相談したうえで状況に応じた対応が大切です。
お詫びの品として商品券を贈る際、贈り方によっては「お金で解決しようとしている」と受け取られかねません。
そのため商品券を贈る際には、謝罪の気持ちを伝えると同時にマナーを守ることが肝心です。
お詫びに商品券を渡す際のマナーとして押さえたいのは、以下の3点です。
お詫びに商品券を渡す際のマナー
それでは、それぞれのマナーについて詳しく見ていきましょう。
商品券を贈る場合は、派手な印象を与えにくく謝罪の邪魔をしないシンプルな白の封筒を選ぶのが最適です。中身が透けて見えないよう、二重封筒や白透け防止封筒を使いましょう。
封筒の表書きをおこなう際は、「御詫び」「粗品」「御挨拶」といった言葉を記します。
またのし袋は慶事に用いられることが多いため、お詫びの際に使用するケースは少ないです。
もし会社や地域の慣例でやむをえず使用する場合は、「二度と繰り返さない」を示すために「結び切り」を使用しましょう。
出典:タカシマヤのご贈答マナー
商品券を渡す場合は、心を込めた手紙を添えることで、より丁寧さと誠意が伝わります。
商品券を郵送する場合はもちろん、対面で直接謝罪を伝える際にも心を込めて書かれた手紙を商品券に添えることで、誠意と真摯な謝罪の気持ちはより伝わりやすくなります。
手紙を書く際は、読みやすくフォーマルな印象を与える黒や紺のインクの万年筆や水性ペンを使用するのが望ましいです。
以下の流れで手紙を書くことで、お詫びの気持ちがより伝わりやすくなります。
1.お詫びの言葉
2.状況の説明
3.原因と解決策
4.お詫びの言葉
以下は、お詫びの手紙の文面例です。
お詫びの文面の例
株式会社〇〇
○○様
謹啓
このたびは、弊社のサービスにおきまして、ご期待に添えない不備があり、ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
今回の不備の原因につきましては、社内の連携不足と確認作業の不徹底であったと考えております。
再発防止のため、部署間の情報共有を徹底し、複数の目でチェックをおこなう体制を整えるなど、サービス品質の向上に全社一丸となって取り組んでまいります。
お客様には、多大なるご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げますとともに、今後はこのようなことのないよう、より一層のサービス向上に努めてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
お詫びの気持ちを込めまして、同封の商品券をお納めいただければ幸いでございます。
謹白
株式会社○○
代表取締役 ○○ ○○
商品券は現金に準じたギフトであるため、目上の方に贈ると「お金に困っているのではないか」というネガティブな印象や、上から目線のメッセージとして受け取られる恐れがあります。
目上の方に商品券を贈っても失礼にあたらないのは、以下のようなケースです。
・相手との関係性が非常に親密で、気心が知れている
・相手が商品券を希望している など
上記のケースに当てはまらない場合は、目上の方へのお詫びに商品券を贈ることは控えましょう。
お詫びの品として商品券を贈る際、明確な金額の相場はありません。
事態の大きさやトラブルの内容を考慮して、適切な金額を決めるようにしましょう。
個人情報や商品のサービス不具合のお詫びでは「1,000~5,000円が納得できる額」と考えている人が多いようです。
出典:PR TIMES
ただし、相手との関係性によっても、謝礼として適切な金額は変わります。顧客や取引先の担当者などビジネスシーンのお詫びの際は、上司と相談しながら金額を決めましょう。
ここからは、お詫びにおすすめの商品券を5つ紹介します。
お詫びにおすすめの商品券
それぞれの商品券について見ていきましょう。
出典:JCBギフトカード
タイプ | 紙タイプ |
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金額 | 1,000円券・5,000円券 |
利用可能店舗 | 百貨店など全国100万店舗以上 |
購入可能場所 | オンライン、スーパーなど全国の販売店 |
有効期限 | なし |
全国の百貨店、スーパーマーケット、レストラン、ホテル、ゴルフ場など、100万店舗以上利用できるJCBギフトカードは、有効期限がありません。
好きなタイミングで、好みの商品やサービスを選んで利用できるため、贈られた側が非常に使いやすい商品券です。
JCBギフトカードのおすすめの使い方などは、以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方は、併せてご覧ください。
出典:Visaギフトカード
タイプ | カードタイプ |
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金額 | 3,000円~50,000円の6種類 |
利用可能店舗 | 国内・海外のコンビニやスーパーなど1.3億店 |
購入可能場所 | オンライン |
有効期限 | 発行から2年間 |
三井住友カードが発行するVisaギフトカードは、3,000円から50,000円までの6種類の金額から選べるカードタイプのギフトカードです。
国内外の1.3億店舗に及ぶVisa加盟店でのショッピングだけでなく、オンラインでの利用もできます。
店舗での利用の際はレジでカードを提示し、ネットショッピングの場合はVisaカード番号などを入力するだけで決済が完了するため、クレジットカードと同じような感覚で使えることも魅力です。
ただし、Visaギフトカードの購入はオンラインショップからの注文のみとなっており、カードの発行まで約2週間ほどかかります。
また有効期限は発行日から2年間でカード表面に明記されているので、贈る際は有効期限があることを一言添えると親切です。
出典:Amazon
タイプ | カードタイプ、デジタルタイプ、紙タイプ |
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金額 | 15円~500,000円 |
利用可能店舗 | Amazon |
購入可能場所 | オンライン、コンビニなどの取扱販売店 |
有効期限 | 発行日から10年間 |
Amazonギフトカードは、多種多様な商品やサービスを取り扱っているAmazon上での買い物に利用できるため、オンラインショッピングを利用する方には喜ばれやすい商品券です。
ただし、Amazonギフトカードを利用するにはAmazonアカウントが必要不可欠なので、ネットショッピングに慣れていない方への贈り物としては控えた方が無難です。
Amazonギフトカードの金額は15円から50,000円まで自由に設定できるため、トラブルの内容や過失の大きさに応じて柔軟な対応ができます。
「発行日から10年間」という長い有効期限も、贈りやすいポイントです。
Amazonギフトカードの詳しい使い方については、下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
出典:日本百貨店協会
タイプ | 紙タイプ |
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金額 | 1,000円 |
利用可能店舗 | 全国約500店の百貨店等 |
購入可能場所 | オンライン、全国の百貨店 |
有効期限 | なし |
全国百貨店共通商品券は、高島屋、三越、伊勢丹をはじめとする全国約500店舗の百貨店で利用できる商品券です。
有効期限がないため、贈り先の方が好きなタイミングで利用できます。
全国百貨店共通商品券は、お買い物の際に差額をお釣りとして受け取れるので、現金と同じ感覚で使用でき、贈り先の方にとって利用しやすい商品券です。
タイプ | 紙タイプ |
---|---|
金額 | 500円 |
利用可能店舗 | 約35,000店の飲食店 |
購入可能場所 | オンライン、全国の販売店 |
有効期限 | なし |
全国共通お食事券ジェフグルメカードは、全国約35,000店の飲食店で利用できる商品券です。
ジェフグルメカードは、店内飲食だけでなくテイクアウトやデリバリーが利用できる店舗もあるため、単身世帯からファミリー世帯まで幅広い層に喜ばれやすいギフトです。
有効期限がないため、受け取った人が自分のペースで商品券を使用できる利便性の高さが「贈る側の気遣い」として伝わります。
以下の記事では、おすすめの商品券を14種類紹介しています。商品券選びでお悩みの方は、ぜひ参考にください。
多くの人にお詫びをする際には、URLを送付するだけで一斉にギフトを贈れるデジタルギフトがおすすめです。
デジタルギフトのなかでもおすすめなのが、Amazonギフトカードをはじめとする6,000種類以上のギフトから選べる「デジコ」です。
デジタルギフト「デジコ」のおすすめポイント
デジコは最短2日での導入ができるため、お詫びの品が急に必要になった場合でも迅速に対応できます。
また1円単位でギフト券を発行できるため、トラブルの内容や過失の大きさに応じた柔軟な価格設定が可能です。
顧客や取引先の担当者への謝罪だけでなく、PayPayマネーライトやPeX以外であれば法人利用もできる「デジコ」について詳しく知りたい方は、以下のボタンより資料をダウンロードください。
お詫びに商品券を贈ることには、以下の3つのメリットがあります。
お詫びに商品券を贈るメリット
それでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
お詫びに商品券を贈る大きなメリットは「相手が自分の好みに合ったものを選べる」という点です。
お詫びの品を選ぶ際、「相手の好みがわからずギフト選びに苦労した」という経験をお持ちではありませんか?
お詫びの品を贈る際の本来の意図は、相手に謝罪の気持ちを伝え、関係修復を図ることです。
しかし、相手の趣味趣向に合わないものを選んでしまうと、謝罪の気持ちが伝わるどころか「好みを理解していない」「私のことを考えていない」という印象を与えてしまい、相手の気分を害したり関係悪化を招いたりする恐れがあります。
商品券なら、相手が自由に好きなものを選べるため、ギフト選びで失敗する心配がありません。
必要なタイミングで必要なものを購入してもらえるため、相手にとって役に立つギフトを贈ることができます。
現金を贈ることについて「露骨すぎる」と感じる人は少なくありません。
一方、商品券はギフトとして広く認知されています。
そのため、現金を直接渡すことに比べて「直接すぎて品がない」などと思われにくく、やわらかな印象を与えながら謝罪の気持ちを伝えることが可能です。
商品券であれば、相手が遠方に住んでいる場合や直接会うことが難しい状況でも、郵送で贈ることができます。
ただし、商品券は印紙税法上の有価証券に該当するため、宅配便での発送は禁止されています。
商品券を郵送する際は、以下の4つの方法から選びましょう。
商品券の誤配や紛失を防ぐためには、補償付きまたは追跡できる配送方法がおすすめです。
デジタルギフトを利用すれば、メールやSNSでURLを送付するだけでギフトを贈れるため、郵送よりも迅速に届けられ、さらに郵送コストも削減できます。
デジタルギフトについてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。
一方でお詫びに商品券を贈ることには、以下の2つのデメリットも存在します。
お詫びに商品券を贈るデメリット
それでは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
お詫びの品として商品券を贈ることは、相手や状況によっては失礼にあたる場合があります。
例えば、目上の人に商品券を贈ることは「露骨で品がない」と受け取られる恐れがありますし、商品券の金額が相手との関係性やお詫びの内容に見合っていない場合も、失礼だと受け止められかねません。
ビジネスシーンでのお詫びとして商品券を検討している際は、上司に相談しながら相手や状況を十分に考慮することが大切です。
商品券を贈る際、商品券に金額が明確に示されているため「相手に金額を知られる」いうデメリットがあります。
例えば、金額が相手にとって納得できる金額ではなかった場合は「誠意が伝わりにくくなり関係性が損なわれる」など、かえって空気を悪くする恐れもあります。
金額が低いと、お詫びの誠意が疑われる一方、金額が高すぎると、過剰なお詫びだと受け取られるおそれもあります。そのため、上記のデメリットを踏まえた上で、商品券を贈るかどうかを検討することが大切です。
お詫びの品として商品券を企業が購入した場合、帳簿への記入方法も重要なポイントです。
贈答用の商品券を購入した際は、「交際接待費」として処理しましょう。
例えば、現金で5,000円分の商品券を購入した場合、仕訳は以下のようになります。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
交際接待費 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
上記の場合、商品券は贈答を目的として購入しているため、経費勘定で処理します。
また、商品券の消費税区分は「非課税」であることも確認しましょう。
「商品券の購入や帳簿の記入は、消費税区分にも留意する」など、適切な会計処理をおこなうことで、お詫びの品としての商品券購入を正しく管理できます。
商品券をお詫びの品として贈る場合、適切なマナーを守りポイントを押さえることで、誠意が伝わる心のこもったギフトになります。
謝罪の内容や相手との関係性によっては、商品券の送付が「失礼」と受け取られる可能性もあるため、ビジネスシーンでは、上司と相談のうえ進めていきましょう。
多くの方に謝罪が必要な場合や迅速に対応したい際には、URLでギフトを贈れるデジタルギフトの利用がおすすめです。
デジタルギフト「デジコ」は、月の管理費・初期費用が無料で1円単位でギフトを発券できるため、突発的にギフトが必要となった場合でも対応可能です。
顧客や企業の担当者への謝罪金としても活用できて、PayPayマネーライトやPeX以外であれば法人利用もできる「デジコ」が気になる方は、ぜひ下記のボタンよりダウンロードしてください。