ユーザーから知人や友人へ、商品・サービスを紹介してもらう手法である「紹介キャンペーン」。
ユーザーを介するため、企業側の販促コストが限られていても認知拡大が期待できる手法です。
ですが、ユーザーや紹介された人は、紹介キャンペーンをどのように感じているのでしょうか?
そこで本記事では、紹介キャンペーンをしたことがある人・ない人(合計600名)へおこなった調査結果をまとめました。
Webアンケートで600人に聞いた「紹介キャンペーン」に関する調査
なお、今回の調査レポートは、以下のボタンからも無料でダウンロードいただけますので、お気軽にご覧ください。
目次 []
ユーザーの「紹介キャンペーン」認知率は、どれほどあるのでしょうか?
今回のアンケートでは、50.3%のユーザーが「紹介キャンペーンを知っている」と回答しました。
自社商品・サービスの紹介キャンペーンをより多くのユーザーに知ってもらうためには、認知度を向上するための工夫が必要といえます。
キャンペーンを通して商品・サービスを紹介された経験があるユーザーのうち、約9割は「うれしい・ややうれしい」と回答しています。
紹介キャンペーンを受ける側は、紹介されることに対してポジティブな印象を抱いていることが、今回の調査で判明しました。
紹介キャンペーンで商品やサービスを紹介された経験がある人は、約4割です。
さらに、紹介したことがある人の約7割は、知人・友人から紹介された経験を持っています。
紹介したことがある人 | 紹介したことがない人 | |
---|---|---|
紹介されたことがある | 69.3% | 9.7% |
紹介されたことがない | 30.7% | 90.3% |
一方、紹介キャンペーンに参加したことがない人のなかで、過去紹介キャンペーンを受けた経験がある人は1割以下でした。
実際に自分が他者から商品・サービスを紹介してもらうことで、自身も紹介キャンペーンへの参加に対して積極的になっていると考えられます。
つまり紹介キャンペーンにおいては、「紹介する・される」という相互関係になりやすい傾向が特徴です。
紹介キャンペーンに参加をしなかった理由には、何があるのでしょうか?
全体的を見て特に多かった理由は、以下の3つです。
紹介キャンペーンに参加をしなかった理由3選(全体の割合)
「紹介される側に迷惑だと思ったから(47.2%)」が、全体の半数近くを占めています。
ですが、紹介をしたことがある人と紹介をしたことがない人の回答を比べると、以下のような変化がありました。
紹介される側に迷惑だと思ったから | めんどうくさそうだったから | プレゼントが魅力的じゃなかったから | |
---|---|---|---|
紹介をしたことがある人 | 38.7% | 27.3% | 26.3% |
紹介をしたことがない人 | 55.7% | 47.0% | 7.0% |
どの項目も、参加の前後でイメージが大きく変わっています。
上記2つが課題として見えてきました。
まずは、キャンペーンの参加が簡単であることを周知し、より多くのユーザーへ参加を促すことがポイントです。
次に、ユーザーが紹介キャンペーンに参加した理由や、どのような商品・サービスを誰に紹介しているのかを以下4つの視点で調査しました。
紹介キャンペーンに参加したらどうなった?実態を4つの視点で徹底調査!
では、それぞれ見ていきましょう。
紹介キャンペーンをおこなう相手のなかでも、商品・サービスのジャンルを問わず多かったのが「普段交流がある友人」でした。
近年のキャンペーンはURLやキャンペーンコードを、SNSやメールで簡単に送付できる点が特徴です。
一緒に暮らしている人の他にも
などにも、手軽に紹介できるメリットがあります。
一方で「スマホやインターネット」においては、友人よりも家族に紹介しているケースが多く見られました。
通信業界によくある「家族割プラン」の存在からも、家計を意識して生計が同じ相手に紹介する機会が増えているといえます。
紹介キャンペーンで用意されている特典には、何があるのでしょうか?
ジャンルによって傾向に違いがあるものの、以下5つが主な特典でした。
いずれも汎用性の高い特典や受け渡しが簡単な特典など、企業・ユーザーどちらにとってもメリットのある特典が好まれる傾向にあります。
紹介キャンペーンに参加した理由として最も多かったのは「良いサービス・商品だったので知ってもらいたい」という回答でした。
つまり企業は、特典を魅力的にするだけではなく、自社の商品やサービスそのものの品質を重視することが必要といえます。
また、連絡をするきっかけとして利用いる人は、父・母を相手としているケースが最も多く、以下を紹介する傾向にありました。
親の生活や健康を気遣う連絡をするときに、きっかけが欲しいと考えている人は一定数います。
コミュニケーションの一環として活用しやすい紹介キャンペーンであれば、さらに参加ハードルを下げられる期待ができます。
実は、紹介キャンペーン参加者の半数以上が、キャンペーンで知った商品・サービスを継続的に利用しています。
前述のとおり、キャンペーンに参加する理由として最も多かったのは「良いサービス・商品だったので知ってもらいたい」です。
知人・友人に紹介したいと思えるほど満足しているため、継続率が高いと考えられます。
以上から、商品・サービスの品質を高めることは、紹介した側・された側に両者に評価され、多くの人から継続利用してもらえる期待が高まります。
紹介キャンペーンを成功させるコツや成功事例を知りたい場合は、以下の記事もご一読ください。
今回の調査では、紹介キャンペーンにより商品・サービスを紹介された人の約9割が「うれしい」と感じていると判明しました。
一方、キャンペーンに参加したことがない人は「相手の迷惑になる」「めんどうくさそう」などと、ネガティブな印象を持っている点が課題です。
そのため、まずは1人でも多くのユーザーに参加してもらうことが重要です。
一度でも紹介キャンペーンを利用し、自社の商品・サービスの魅力を知ってもらえれば、さらなる紹介などユーザーの行動を促しやすくなります。
継続的な利用も見込めるので、ユーザーが気軽に参加しやすい紹介キャンペーンを企画しましょう。
なお、今回の調査レポートは、以下のボタンからも無料でダウンロードいただけますので、お気軽にご覧ください。