すべての妊婦・子育て家庭が、安心して出産・子育てができる環境整備を目的として、国が新たに「出産・子育て応援交付金事業」を創設しました。
また本事業をもとに、各自治体から「出産・子育て応援給付金(※)」が支給され始めています。
※出産・子育て応援交付金事業に基づき支給される給付金のこと。支給方法は地域ごとに異なり、現金・地域通貨・デジタルギフト・現物などで相当額分が給付されている。
そこで当サイトでは、子育て世代が「出産・子育て応援給付金」に対して期待することを調査しました。本記事ではその結果を紹介します。
Webアンケートで1,045名に聞いた「出産・子育て応援給付金」と子育て世代の購買行動に関する調査
なお今回の調査結果は、下記のボタンからもダウンロードいただけます。資料は無料ですので、お気軽にご活用ください。
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上記は、子育て世代による「出産・子育て応援給付金」の認知率を調査した結果です。
今回のアンケートで、「出産・子育て応援給付金を知っている」と回答したのは全体の約3割でした。
また下記のグラフは、子育て世代による「出産・子育て応援給付金」の認知率を男女別で比較した結果です。
今回の調査で「出産・子育て応援給付金」の認知率は女性で約4割、男性で約3割と女性のほうがやや高い結果になりました。
続いて、子育て世代に「出産・子育て応援給付金の制度についてどう思いますか?」と尋ねてみました。
子育て世代回答者のうち、半数以上が「いい制度だと思う」と回答しました。また、回答を男女別で分けた結果が下記のとおりです。
男女別でみると「いい制度だと思う」と答えた割合は、女性で61.4%、男性は47.2%とやや乖離がありました。
また「わからない」という回答は男性のほうが8ポイント以上上回り、女性のほうがこの制度に対する関心が高いことが伺えます。
下記のグラフは「自治体から出産子育て応援給付金をどのような形で受け取れるとうれしいですか?」という質問に対する回答結果をまとめたものです。
受け取り方の希望で多いのは「現金」が圧倒的で、次いで「電子マネーやポイント(PayPayやAmazonギフトなど)」が人気でした。
ただし現金給付の場合は、必ずしも子育て目的の消費に充てられず、貯蓄につながる可能性があります。
そのため国の基本的な考え方としては、現金以外の支給方法を推奨しています。
参考:厚生労働省子ども家庭局総務課少子化総合対策室・出産・子育て応援交付金自治体職員向けQ&A(第4版)
一方「地域通貨」や「紙の商品券」など利用用途が限定されるものや「現物支給」は、やや需要が低いことがわかりました。
年代別で比較してみると、30代は「現金」「電子マネーやポイント」、20代前半は「紙の商品券」「現物支給」と回答した割合がやや高い結果となりました。
下記のグラフは「出産・子育て応援給付金」を受け取ったらどのように使いたいですか」という質問に対する回答結果をまとめたものです(複数選択可)。
使い道に関しては「出産や育児用品の購入」という回答が最も多いことがわかりました。
次いで多かった回答は、以下の3つです。
いずれも、現金としての使用を希望する傾向にあります。
「地域通貨」とは、特定の地域のみで利用できる地域独自の決済手段のことで、「出産・子育て応援給付金」の支給方法の一つでもあります。
下記のグラフは、「お住まいの自治体の地域通貨を利用したことがありますか?」という質問への回答をまとめたものです。
地域通貨について「普段から利用している」と回答したのは4.7%のみで、一度でも利用したことのある人を含めても20.2%にとどまりました。
また下記のグラフは、「地域通貨は便利だと思いますか?」という質問に対する回答結果をまとめたものです。
「便利だと思う」と回答したのは15.7%、「便利だとは思わない」と回答したのは22.4%で、便利だと感じていない人のほうがやや多いことがわかりました。
最近では、Amazonや楽天市場といった「総合オンラインショップ」で買い物をする人の数も増えています。
総務省の資料によると、2人以上の世帯の約半数以上がインターネットショッピングを利用しているようです。
参考:総務省|令和3年版 情報通信白書|オンライン消費の増加
本章では、子育て世代による「総合オンラインショップの利用傾向」に関する下記2つの調査結果を紹介します。
下記のグラフは、「普段、Amazonや楽天市場などの総合オンラインショップを利用しますか」という質問に対する回答結果をまとめたものです。
本調査では、子育て世代の7割以上が普段の買い物で総合オンラインショップを利用していることがわかりました。
続いて、「普段、どのようなときに総合オンラインショップを利用しますか」という質問への回答をまとめた結果は次のとおりです。
子育て世代の総合オンラインショップの利用は、「お買い得な商品やセールがあったとき」が圧倒的で、次いで「重いもの・大きなものを買うとき」「買い物に行く時間がないとき」などの回答が多くみられました。
日用品の物価高騰が続くなかで、子育て世代にとってオンラインショッピングの最大のメリットは「お得に買い物ができること」のようです。
当サイトでは、出産・育児関連用品の購入に関する下記の調査も実施しました。
子育て世代の買い物事情がよくわかる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
下記のグラフは、「出産・育児関連用品はどこで購入することが多いですか」という質問に対する回答結果をまとめたものです。
出産・育児関連用品については、「乳幼児用品・小児用雑貨専門店の実店舗で購入する」という回答が最も多く、その次に総合オンラインショップが人気でした。
次のグラフは、「出産・育児関連用品をオンラインショップで購入することのメリットは何だと思いますか」という質問への回答結果をまとめたものです(複数選択可)。
メリットに関しては「買い物に行く負担がない」が圧倒的で、次に
などの回答が多くみられました。
妊娠中や小さなお子さまのいる子育て世代にとって、買い物の負担軽減が最重要で、次に金銭面での節約を重視していることが読み取れます。
また、お子さまのために購入する商品ということもあり、オンラインショップならではの「クチコミ評価」を気にしている人も多いようです。
続いて「出産・育児関連用品は主に何を基準に選びますか」という質問への回答結果をまとめたグラフは、下記のとおりです(複数選択可)。
「品質の高さ・安全性」「値段の安さ」がほぼ同率1位という結果でした。
品質重視であるのと同時に、出産・育児関連用品においても価格を重視していることが読み取れます。
下記のグラフは「出産・育児関連用品は誰が選ぶことが多いですか」という質問に対する回答をまとめたものです(お子さんから見た立場)。
出産・育児関連商品を選ぶ人は、母親が約8割を占めました。
続いて「出産・育児関連用品に関する情報は主にどこで収集していますか」と尋ねてみました(複数選択可)。
上記のとおり、品質・価格の両方を重視する子育て世代は、
から出産・育児関連用品に関する情報を収集しているようです。
下記のグラフは、「出産・育児に関する悩みは主に誰に相談しますか」という質問に対する回答結果をまとめたものです。
出産・育児に関する悩みの相談相手は「配偶者」という回答が最も多く、次いで「親」「友人」が多くみられました。子育て世代は、より身近にいる家族や友人に相談することのほうが多いようです。
「出産・子育て応援交付金事業」の一環として、各自治体は対象者に対して伴走型相談支援の拡充を目指しています。
今後、身近な家族や友人に加えて、専門家により相談しやすい環境が整っていくことが期待できます。
「出産・子育て応援給付金」は、出産や子育てにかかる負担を軽減し、子どもの健やかな成長を支援する給付金です。
厚生労働省は、給付金を子育て目的の消費に充ててもらうためにも「現金以外の支給方法」で受け取れるようにすることを推奨しています。
特におすすめなのが、オンラインで送れて個人情報管理リスクや運用負担も軽減できる「デジタルギフト(オンラインで贈れるギフト)」の活用です。
デジタルギフトの「デジコ」では、「出産・子育て応援給付金事業」のデジタル化を全面的に支援する「出産・子育て応援交付金プラン」を提供しています。
対象者へのアンケートから、出産・子育て応援交付金として使えるデジタルギフト「デジコ」の発行・送付までを提供することが可能です。
詳しくは、下記のボタンからお気軽に資料をダウンロードしてください。