QRコードを使ったキャンペーンは「スマートフォンから簡単に参加できる」というメリットがある一方で、サイズや読み取り環境によって「うまく読み取れない」「離脱率が高い」といった課題も生じがちです。
「せっかくおもしろいキャンペーンを企画したのに成果に結びつかない」とならないためにも、QRコードを活用したキャンペーンを実施する際は押さえておきたいポイントがあります。
そこで本記事では、はじめてQRコードキャンペーンを企画する方もすぐ実践できるよう、仕組みや準備の流れ、注意点、成功事例までをまとめました。
QRコードキャンペーンで来店や購入促進につなげたい方は、最後までご覧ください。
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目次 []
QRコードキャンペーンとは、商品の購入やサービス利用を促進するため、QRコードを活用する販促手法です。
スマートフォンでQRコードを読み取るだけで、応募やアンケート回答、LINE友だち登録などのページへ簡単にたどりつけます。
QRコードキャンペーンは、紙の応募用紙を用意する必要がなく非接触・非対面で参加できるため、リアル店舗でもオンラインでも幅広い活用が可能です。
QRコードキャンペーンでは「ユーザーはどのように動くのか」などの行動フローを把握しておくことで、離脱ポイントや改善すべき導線が見えやすくなり、より効果的なキャンペーン設計につながります。
ここからは、ユーザーが実際にどのような流れでキャンペーンに参加するのかを、わかりやすく説明します。
QRコードキャンペーンにおける主な参加の流れは、以下です。
QRコードキャンペーンのユーザーの動き
抽選結果の見せ方は、目的にあわせて選べます。
すぐに結果がわかる即時抽選型にすれば、イベント会場での参加者の盛り上がりを作りやすく、SNSシェアにもつながります。
一方で後日ポイント付与型や抽選型は、購入者限定ポイントや来店後の抽選参加など、条件達成を促したいときに効果的です。
目的やターゲットに応じて仕組みを使い分けると、より効果的なキャンペーンが設計できます。
「とはいえ、QRコードキャンペーンで気をつけなければいけないことってないの?」と気になる方もいるのではないでしょうか?
次は、QRコードキャンペーンの具体的なメリットとデメリットを紹介します。
QRコードキャンペーンには、運営側・ユーザー側ともにメリットとデメリットがあります。
活用前に知っておくべきポイントを、以下に整理しました。
種類 | メリット | デメリット |
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運営側 |
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ユーザー側 |
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それぞれ、ひとつずつ解説します。
QRコードキャンペーンをおこなう一番のメリットは、運営の負担を減らせる点です。
QRコードを使えば、店頭のPOPやレシートにQRコードを印刷するだけで応募受付ができます。
そのため応募用紙の配布や対面での対応が不要になり、コスト削減につながります。
応募時のアンケート情報や参加データもすべてデジタル化できるため、集計や分析も簡単です。
一方デメリットは、キャンペーンの仕組み作りを整えるのに時間がかかる点です。
QRコードキャンペーンは、QRコードを読み取ったあと、どこに遷移させるのか(応募フォーム、LINE登録、LPなど)を明確にし、ユーザーが迷わず行動できるような設計が必須になります。
そのため、システムやツールの選応募ページの作成、抽選システム、ツールによる不正対策などの準備で時間を要すため、キャンペーンの開始に一定期間かかるケースが多いです。
QRコードキャンペーンは、参加するユーザーにとってもメリットがあります。
ユーザーにとって特に魅力的なのは、スマートフォンでQRコードを読み取るだけで、すぐに応募や抽選に参加できる手軽さです。
アプリのダウンロードや面倒な会員登録、紙の記入が不要なため、ストレスなく手続きを完了できます。
デメリットとしては、QRコードの読み取りが必要になるため、スマートフォンの操作に不慣れな方には参加が難しいことです。
スマートフォンを使い慣れていないターゲットにとっては、従来の紙の応募や店頭対応の方が反応が良いケースもあります。
このように、QRコードキャンペーンは効率よく参加を促せる一方で、ターゲット層によって向き不向きがあります。
そのため事前に「QRコードの活用はターゲットにとってメリットとなるか」を検討しておきましょう。
QRコードキャンペーンは、手順がシンプルで導入しやすいのが魅力です。
すぐ実践できるよう、企画から実施までの流れを3ステップで紹介します。
QRコードキャンペーンの流れ3ステップ
キャンペーンの流れを把握することで、どこでユーザーが離脱しやすいかなどを事前に予測・改善できます。
ぜひチェックしてみてください。
最初のステップは、キャンペーンの目的と構成をしっかり決めることです。
設計は、以下3つの順に整理し決定していきます。
キャンペーン内容の設計
細かくみていきましょう。
設計をするうえで最も重要なのが、なんのためにキャンペーンをおこなうのか、という目的の確認です。
例えば、目的には以下のような種類があります。
目的が曖昧なまま始めると、キャンペーンの手法がぶれて効果が出にくくなります。
キャンペーンを設計する際には、必ず目的を確認して達成したいゴールを明確にしましょう。
目的とあわせて「目的達成ができたか」を測るための指標(KPI)も決めておくと、運用後の振り返りがしやすくなります。
以下は、目的別の指標例です。
認知拡大 SNS上での拡散力を可視化できる指標 |
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集客 店やサイトに「足を運んでもらえたか」を測る指標 |
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リピート促進 短期の成果だけでなく、中長期視点の評価 |
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目的を定めたら、応募条件を設定します。
応募条件は、参加者にどのような行動をとってほしいか、に直結させて考えると効果につながりやすいです。
目的別の応募条件例は、以下になります。
認知拡大 | 新聞や雑誌などに設置されたQRコードをスキャン ↓ 特設LPに遷移 ↓ X(旧:Twitter)リポストで応募完了 |
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集客 | 店頭に設置されたQRコードをスキャン ↓ LINEミニアプリなどで「その場で当たる抽選」に参加 ↓ 景品・クーポンを獲得 |
リピート促進 | 商品に同梱された専用QRコードをスキャン ↓ 次回購入時に使えるクーポンがもらえる・抽選に応募可能 |
条件が複雑・面倒だと参加率が下がるため、参加条件は手軽に参加できるように心がけましょう。
景品選びは、単に高額・豪華にすれば良いというものではなく、ターゲットにとって魅力ある景品であるか、がポイントです。
ニーズの高い景品であれば、参加率も自然と高まります。
目的別の景品例を、以下に挙げてみました。
認知拡大 | オリジナルグッズ、ギフトカード、試供品など |
---|---|
集客 | 店頭でもらえるノベルティ、割引クーポンなど |
リピート促進 | 次回使えるクーポン 割引クーポン、ポイント付与など |
参加率をさらに高めたい場合は、参加者がすぐに満足感を得られる景品を選ぶのが効果的です。
例えば、アンケート回答後すぐに受け取れるデジタルギフトは、参加者に喜ばれやすく、満足度の向上につながります。
以上がキャンペーンを設計する際の手順です。
「何のためのキャンペーンか」「どのような参加条件か」「どの景品なら響くか」を整理しながら設計すると、成果が出やすくなります。
キャンペーンの準備から終了後の流れまで企画手順を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご一読ください。
キャンペーンの内容が決まったら、次はQRコードを作成し、読み取りやすい場所に配置します。
まず、誘導先となる応募ページやLINE公式アカウントを準備します。
特設ページや簡単な応募フォームでも問題ありませんが、ほとんどの方がスマートフォンで読み取るため、スマートフォンに最適化された画面を用意するのがポイントです。
次に、誘導先となるページのQRコードを生成します。
作成したQRコードのデザインは、読み取りやすいサイズ・デザインに工夫し、読み取り不良を防ぎましょう。
読み取りやすいポイントは、後述する「1.QRコードを読み取りやすいデザインにする」をチェックしてみてください。
印刷したQRコードは、参加者が自然に目にする場所へ設置します。
印刷したQRコードを配置する場所
視認性の高い場所に設置し、「今すぐ参加」「特典ゲット」など短い説明文を添えると、参加率がさらに向上します。
応募が完了したユーザーに特典や景品をスムーズに届けましょう。
ギフトやクーポンを発行し、当選連絡メールやメッセージで速やかに通知します。
景品とは別に、応募してくれた方全員に次回来店時に使える割引クーポンなどを渡すと、来店促進へつなげられます。
さらに、効果検証のためのデータ収集と分析も欠かせません。
キャンペーンの終了後は、次のような指標を確認します。
もし改善点があれば、次回のキャンペーン開催時に活かしていきましょう。
これらの数値から効果が出た仕掛けを強化し、反応の弱かった部分は改善すると、継続的に成果を上げやすくなります。
ここでは、QRコードキャンペーンを効果的に運用するために押さえておきたい注意点をまとめます。
QRコードキャンペーンで押さえておきたい3つのポイント
準備不足のままキャンペーンを開始すると不正応募の発生や集客効果が出ないリスクがあるため、必ず以下の本とを確認しましょう。
表示するQRコードは、サイズやデザイン次第で読み取りやすさが変わります。
QRコードは、次のポイントを守ってデザインしましょう。
読み取りやすいQRコードコードのポイント
QRコードは、小さすぎると読み取れず大きすぎると画質が荒れやすいため、適切なバランスが必要です。
なお、読み取り後の遷移先ページは、必ずスマートフォン対応にしましょう。
未対応のままだと表示が崩れたり、操作がしづらかったりするため、ユーザーはストレスを感じてページを離れてしまう傾向があるためです。
QRコードは便利な反面、不正利用や悪用リスクもあります。
安全なキャンペーン運営のため、以下の対策をおこないましょう。
QRコードキャンペーンのセキュリティ対策
偽のQRコードに貼り替える犯罪への対策として、店頭設置時は管理しやすい場所を選びます。
QRコードを配置する場所の注意点
せっかくQRコードを設置しても、スキャンされなければ意味がありません。
参加率を上げるためのひと工夫も、忘れずに取り入れましょう。
QRコードをスキャンしてもらうためのポイント
高さ、角度、距離が適切か確認するためにも事前に読み取りテストをおこないます。
チェックする際は、複数のスマートフォンで試して、読み取りにくさや不具合がないかを確認しましょう。
ここからは、実際に成果を上げたQRコードキャンペーンの事例を3つ紹介します。
QRコードキャンペーン3つの成功事例
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QRコードとAR(拡張現実)機能を組み合わせた、スターバックスの販促キャンペーンです。
店内ポスターや商品パッケージのQRコードを読み取ると、公式キャラクターがARで登場してコンテンツを体験できる仕組みになっています。
キャラクターのかわいい動きが、SNSでのシェアを促し話題化にも成功しています。
スターバックスの販促キャンペーンは、来店客の購買意欲アップと話題性を両立した成功事例です。
東洋水産が展開したQRコードキャンペーンは、スーパーなど店頭の動画広告と連動している点が特徴です。
スーパーマーケットなどに設置されたデリッシュキッチンのモニター動画を観て、表示されるQRコードを読み取ると応募ができます。
デリッシュキッチンのモニター動画を観ないと応募できない設計にすることで、商品の理解促進と購買行動へのスムーズな動線を実現しています。
QRコードからアンケートに答え、抽選ルーレットを回すと「当たり」「プラチナ当たり」「はずれスペシャル」いずれかの抽選結果がその場で表示されるため、ゲーム感覚で楽しく参加できる点も注目したいポイントです。
八重洲地下街では、ポイントを貯めて参加できるQRコードキャンペーンを実施しました。
対象店舗での購入額に応じて、QRコード付きの券を配布し、読み取ることでポイントが加算される仕組みです。
ポイントは3,000ポイントごとに1回抽選に参加できる仕掛けになっており、期間中はポイントを貯め続ければ何度でも抽選に挑戦できます。
繰り返し抽選に挑戦できる仕組みが、来店頻度の向上とリピート促進につながりました。
QRコードキャンペーンの成果を高めるには、「参加したくなる景品選び」も重要です。
近年では、受け取り手の選択肢が多く、幅広い世代・性別に喜ばれやすいデジタルギフトの活用が増えています。
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QRコードキャンペーンは、シンプルな仕組みで参加ハードルが低く、幅広いシーンで活用しやすい施策です。
ユーザーはスマートフォンから簡単に参加でき、運営側も効率よく応募情報を集められます。
QRコードキャンペーンの効果を最大化するためには、「目的に合った設計」「読み取りやすいQRコードの工夫」はもちろん、「魅力的な景品設定」が欠かせません。
デジタルギフトのようにターゲットを問わず喜ばれる景品を選ぶことで、参加率も高められます。
本記事で紹介した流れや事例を参考にしながら、効果的なQRコードキャンペーンを実施してみてください。
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