Webプロモーションとは?主な6つの手法や目的・メリットなど総まとめ
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Webプロモーションとは?主な6つの手法や目的・メリットなど総まとめ

Webプロモーションとは、企業がインターネットを活用して販売促進や宣伝をおこなうことを指します。

商品・サービスの認知拡大や売上アップを期待できるWebプロモーションは、多くの企業が取り組むマーケティング手法です。

しかし、特徴や手法をよく理解しないまま、ただ闇雲に実施するだけでは思うような成果が得られません。

そこで本記事では、Webプロモーションの特徴や代表的な手法、実施手順などを紹介します。ぜひご一読ください。

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Webプロモーションとは「Web上でおこなう販売促進や宣伝」

Webプロモーションとは、Web上でおこなう販売促進や宣伝のことです。ターゲットに対して、Web上で商品・サービスの購入を促す活動を指します。

販売促進・宣伝というと、かつてはマス広告(テレビCMや新聞広告など)を使うことが主流でした。

しかし、現代はインターネット利用者が増えており、Web上で情報を集めたり商品を購入したりするケースが非常に増えています。

総務省の発表によると、2021年のインターネット利用率(個人)は「82.9」%でした。

出典:総務省|令和4年版 情報通信白書|総論

インターネットが普及した現代において、「企業がWebプロモーションに取り組む重要性は非常に高い」といえます。

Webプロモーションの主な目的

 

Webプロモーションを実施する主な目的は、下記のとおりです。

Webプロモーションの主な目的

  • 商品・サービスの認知拡大
  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客からの売上アップ

Webプロモーション(Web広告やSNSなどの施策)を通じて情報発信することで、自社商品・サービスを多くの人に知ってもらえます。

またターゲットのニーズを理解した販売促進・宣伝ができれば、「このサービスは私の悩みを解決してくれる!」と共感を得ることができ、新規顧客の獲得にもつながります。

さらにWebプロモーションは、既存顧客からの売上を伸ばす取り組みとしても効果的です。

  • 顧客リストに対してメールマガジンでお得な情報を提供する
  • 会員限定アプリを通じて割引券を発行する

などの施策を実施することでリピート購入につながり、既存顧客からの継続的な売上確保を期待できます。

Webプロモーションの4つのメリット

Webプロモーションのメリットは、大きく次の4つです。

Webプロモーションの4つのメリット

  1. ターゲットを絞ってアプローチできる
  2. より多くの顧客に認知を広められる
  3. 手法によっては大きな拡散力を期待できる
  4. データを使った効果検証・改善がしやすい

これらのメリットを活かしてWebプロモーションに取り組むことで、より成果を出しやすくなります。

ひとつずつ見ていきましょう。

メリット1.ターゲットを絞ってアプローチできる

テレビCMや新聞広告の場合、性別や年齢などを限定してプロモーション活動することは不可能です。

媒体の特性上、不特定多数の人に情報発信することしかできません。

一方Webプロモーションの場合は、獲得した個人情報をもとにターゲットを絞ってアプローチできます。

例えば「SNS広告」では、年齢や性別・地理的位置など特定のターゲットにのみ広告配信することが可能です。

ターゲットを絞ってアプローチできるWebプロモーションは、「費用対効果が高まりやすい」といえます。

メリット2.より多くの顧客に認知を広められる

Webプロモーションは、インターネットにつながっていれば場所の制限を受けず閲覧できます。

つまり、世界中のインターネット利用者が対象ということです。

さらにWebプロモーションは時間の制約を受けることもなく、ユーザーは自分の都合にあわせてアクセスできます。

企業視点に立つと、時間帯や地域に関係なく広告やマーケティング活動を展開できるため、より多くの顧客に認知を広めることが可能です。

メリット3.手法によっては大きな拡散力を期待できる

3つ目は、Webプロモーションの手法によっては大きな拡散力を期待できることです。

例えば、SNSで投稿をシェアしてもらうことで、多くの広告費をかけなくても自然と商品・サービスの認知度を高められます。

スマートフォンやPC上でユーザーが簡単にコンテンツを共有できる点は、まさにWebプロモーションならではのメリットです。

メリット4.データを使った効果検証・改善がしやすい

Webプロモーションは、ツールを活用することで顧客データを見ながら効果検証ができます。

  • Webページの滞在時間はどの程度か
  • 広告からどのくらいアクセスがあるか
  • ページAとページBでは、どちらのほうが購入数が多いか

といったデータをリアルタイムに収集し、分析することが可能です。

効果検証をもとに施策を改善することで、さらに成果を出しやすくなります。

Webプロモーションの2つのデメリット

多くのメリットが得られるWebプロモーションですが、下記のようなデメリットも存在します。

Webプロモーションの2つのデメリット

  1. 専門的な知識がないと成果を出しづらい
  2. 選択肢が多く目的に合った手法を選ぶのがむずかしい

デメリットに対するおすすめの対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

デメリット1.専門的な知識がないと成果を出しづらい

現代では、多くの企業があらゆるWebプロモーションに取り組んでいます。競争力のある市場で成果を上げるためには、専門的な知識が必要になります。

例えばSEOの場合、上位表示をするためには以下の判断をするための知識が必要です。

  • 上位表示できそうかどうかの競合調査
  • 目的に合ったキーワード選定
  • 上位表示に必要な記事やホームページに盛り込むコンテンツ内容の決定 など

このような専門的な知識がないと、SEOでは成果を出しづらいでしょう。

自社での対応が難しい場合は、外注するのも一つの手です。

デメリット2.選択肢が多く目的に合った手法を選ぶのがむずかしい

次章で代表例を紹介しますが、Webプロモーションには多くの手法が存在します。

例えばWeb広告だけでも、種類は多岐にわたります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告 など
  • SNS広告

それぞれ利点や特徴が異なるため、自社の目的に合ったものを選び出すことは容易ではありません。

おすすめの対策としては、まず自社の目的とターゲットを明確に定めることです。

そして具体的な目標を設定し、どのような成果を得たいかをハッキリさせることで必要な手法を絞りやすくなります。

また自社だけで対応が難しい場合は、外部のマーケティング専門家へ協力を依頼するのも効果的でしょう。

【目的別】Webプロモーションの代表的な6つの手法

ここからは、Webプロモーションの代表的な手法を6つ紹介します。

まずは「各手法の主なメリット・デメリット」をまとめた下記の表をご覧ください。

手法主なメリット主なデメリット
SEO成果が出ると長期的な集客につながりやすい成果が出るまでに多くの時間と労力が必要
MEO顧客が関心を持つ場所・サービスを効果的にPR可非店舗型ビジネスとは相性が悪い
Web広告特定の属性にターゲットを絞って配信可商材によっては競争が激しく広告費がかさむ
SNS自社商品・サービスを無料で宣伝可炎上のリスクがある
動画制作視覚・聴覚に訴えながら多くの情報を届けられる自社で制作する場合は専門的な知識と時間が必要
アプリ制作競合他社との差別化に効果的多くの開発コストと時間が必要

それでは、各手法の詳細を見ていきましょう。

手法1.SEO

SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」の意味を持つ言葉です。

GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で特定のキーワードを検索した際、自社の書いた記事を上位表示させるための対策を意味します。

SEOの成果が出ると、長期的な集客につながりやすい点がメリットです。

ただし、Googleのアップデートによる順位変動がありますし、成果が出るまでには多くの時間と労力が必要になることも覚えておきましょう。

手法2.MEO

MEO(Map Engine Optimization)とは、「マップエンジン最適化」の意味を持つ言葉です。

Googleマップなどの地図アプリ上で、自社のコンテンツを上位表示させるために対策します(※)。

※ユーザーは複数の候補から比較検討することも多いため、上位表示されていなくても閲覧される場合がある

MEOは「ローカルSEO」とも呼ばれ、地域の顧客が関心を持つ場所・サービスを効果的にPRできる手法です。

MEO施策がうまくいくと、来店見込みの高い顧客の集客を期待できるため、飲食店や美容室など「実店舗型のビジネス」に向いています。

逆に会社や店舗を持たず顧客の来店がない「非店舗型ビジネス」に、MEOは適していません。

手法3.Web広告

Web広告とは、Web上のメディアに出稿される広告のことです。

一言で「Web広告」といっても種類が多いため、ここでは代表的な3つを紹介します。

  • リスティング広告:ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告
  • ディスプレイ広告:広告の掲載枠があるWebサイトやアプリ上に表示される広告
  • 動画広告:バナーやテキストではなく動画を掲載する広告

Web広告は、特定の属性にターゲットを絞って配信できる点が大きなメリットです。

また、出稿設定が済んだらすぐに配信できる点も魅力的で、「短期的な成果を求める場合に向いている手法」といえます。

ただし商材によっては競争が激しく、広告費がかさむことを理解しておきましょう。

手法4.SNS

X(旧:Twitter)やInstagramといった「SNS」を使った施策も、立派なWebプロモーション手法です。

実際に、公式アカウントを作ってSNS運用したりSNS上で広告を配信したりして、商品・サービスの訴求をおこなう企業も少なくありません。

また、顧客とコミュニケーションをとって関係性を高めるために、SNSアカウントを運用している企業も存在します。

下記の記事では、SNSプロモーションを実施するメリットや媒体ごとの手法例を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

手法5.動画制作

代表的なWebプロモーション手法の5つ目は、動画制作です。

視覚・聴覚に訴えながら多くの情報を届けられる動画は、商品・サービスの認知拡大や企業ブランディングにも効果的です。

最近では、YouTubeチャンネルを立ち上げて情報発信する企業も増えています。

ただし、YouTubeは参入者が年々増えていることもあり、成果を出すのが難しくなってきているのが現状です。

また動画作成には専門的なスキルと時間が必要で、専用機材や編集ソフトを購入する費用もかかります。

手法6.アプリ制作

自社アプリの制作は、競合他社との差別化に効果的です。

アプリを通じて顧客と直接対話をすることで、より深い関係を生み出せます。

また、アプリ内でクーポンを発行したりお得情報を発信したりして来店を促せるため、既存顧客のリピート購入にもつなげやすいです。

ただし、アプリ制作には「設計」「開発」「テスト」など複数の工程が必要で、多くの開発コストと時間が必要になることを理解しておきましょう。

Webプロモーション手法は目的別に使い分けるのがおすすめ

前述したとおり、Webプロモーションは種類が多く、自社に適した手法を選ぶのが難しい点がデメリットです。

おすすめなのは、自社の目的を明確にして目的別に手法を使い分けることです。最初に目的を明確にしておくと、選ぶべき手法を絞り込みやすくなります。

下記の表で目的に合ったWebプロモーションをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目的目的に合ったWebプロモーション
商品・サービスの認知拡大
  • ディスプレイ広告
  • ウェビナー
  • Webサイト など
新規顧客の獲得
  • SNS広告
  • リスティング広告
  • SEO
  • MEO など
既存顧客からの売上アップ
  • SNS運用
  • DM(ダイレクトメール)
  • アプリ制作 など

ここまでご説明したように、プロモーション効果を最大にして販促につなげるためには、目的にあった手法を選ぶことが大切です。

しかし「どの手法がいいのか?」と迷う方もいるのではないでしょうか。

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Webプロモーションの実施手順

Webプロモーションは、下記7つの手順に沿って進めていくのがおすすめです。

Webプロモーションの実施手順

  1. 目的・ゴールを明確にする
  2. ペルソナを設定する
  3. ペルソナがよく使うWeb媒体を選定する
  4. Webプロモーション手法を選定する
  5. 素材を用意する
  6. 設定後にプロモーションを開始する
  7. 効果測定を実施する

ゴールを設定する際は、「6ヵ月で新規の見込み顧客を1,000人増やす」というように、具体的な数値に落とし込むのがポイントです。

そうすることで進捗や成果を評価しやすくなり、取り組むべき課題や方向性が明確になります。

また、次回に改善点や変更点を活かすために、プロモーション後の効果測定も大切です。

Webプロモーションの種類によって見るべき数値は違います。ここでは、代表的な数値を手法別にご紹介します。

手法見るべき数値
SEO
  • CV(購入や問い合わせなどの数) など
  • PV(Webサイトで表示されたページの閲覧数)
MEO来店数 など
Web広告
  • imp(広告が表示された回数)
  • CPM(1,000インプレッションあたりの単価)
  • リーチ(広告を目にしたユーザーの数)
  • フリークエンシー(ターゲットとなるユーザーに広告が表示された回数)など
SNS
  • フォロワーの増加数
  • 「商品名」「サービス名」「企業名」などのブランド検索数
  • リポスト数(Xの場合) など
動画制作
  • imp(広告が表示された回数)
  • CPV(動画広告において、広告視聴1回あたりの広告費を示す指標) など
アプリ制作
  • ダウンロード数
  • 売上の増減額 など

Webプロモーション実施後は、成功要因や失敗要因を分析して次のプロモーション成功へつなげましょう。

Webプロモーションを成功させるポイント

Webプロモーションを成功させるポイントは、他社の事例を参考にすることです。

例えば、多くの競合企業がWeb広告を出稿している場合は「広告からの集客効果がある」と予想できます。

また、売上が高い企業の商品紹介ページを見ることで、ターゲットに刺さりやすいフレーズやデザインは何なのかを参考にできます。

このように、他社がどのような手法や戦略を用いて成果を上げたのかを分析することで、自社のプロモーションに活かすことが可能です。

Webプロモーションの成功事例は、下記の記事で紹介していますのでご参照ください。

まとめ:Webプロモーションを実施して売上拡大につなげよう

Webプロモーションは、商品やサービスを宣伝し、顧客に訴求するための効果的な取り組みです。

インターネットが普及した現代において、企業がWebプロモーションに取り組む重要性はますます高まることが予想されます。

ターゲットに刺さるWebプロモーションを実施して、売上拡大につなげましょう。

なお、Webプロモーションで景品・プレゼントを贈る際は、デジタルギフトがおすすめです。

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この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。