X(旧:Twitter)による認知度向上や販促活動など、SNSを活用した企業マーケティングは定番化しています。
とはいえ企業アカウントの運用は簡単ではなく、
「フォロワーがなかなか増えない」
「どのように運用したらうまくいくだろう」
と悩む企業も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、企業のXアカウントを運用するコツや、人気アカウントの共通点などを紹介します。
企業のXアカウントを成功させるためにも、ぜひご参考にしてみてください。
SNSを活用したマーケティングをお考えでしたら、デジコの資料「SNSマーケティング大全」がおすすめです。
資料内では、
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X企業アカウントを運用する4つのコツ
企業アカウントを成功させるには、まず基本的な運用のコツを押さえましょう。
フォロワーが少ないうちは、基本をコツコツこなすことが企業アカウントの成長につながります。それぞれのコツを見ていきましょう。
ほとんど発信のない企業アカウントや、興味のない投稿をしている企業アカウントはフォローする意味を見出せません。
ユーザーにとっては、おもしろい情報や役に立つ情報がフォローのきっかけとなるのです。
「何をポストして良いかわからない」という理由で、ほとんど投稿していない場合もあるのではないでしょうか。
一例として、次のような内容をポストするのもおすすめです。
どのような情報が有益かはフォロワー属性によって異なりますので、「どのような人にフォローされているか(されたいか)」から考えてみましょう。
有益な情報を発信するだけでも、一定数のフォロワー獲得を期待できます。
ただし、フォロワーが多くてもエンゲージメントが低くなる可能性があるため、コミュニケーションをとることが重要です。
エンゲージメントとは、アカウントやポスト内容に対する反応を数値化したものです。
エンゲージメントが低いと、フォロワー数に対していいねが少ないといった状態が起こります。
フォロワーとほど良くコミュニケーションをとることで、親密度がアップしエンゲージメントを高めやすくなります。
例えば次のようにコミュニケーションを取ってみましょう。
相手の反応を待つばかりでなく、こちらからも仲良くなろうと近づく心がけが大切です。
他のSNSより拡散性が高いのがXの魅力です。ハッシュタグを利用すると、効率的にポスト拡散を狙えます。
また、ハッシュタグは拡散以外にも効果的です。
オリジナルのハッシュタグを作って商品・サービスをアピールしたり、トレンドの話題で他のユーザーとコミュニケーションを深めたりできます。
より多くの人に企業アカウントの存在を知ってもらえば、フォロワー獲得のチャンスにつながるでしょう。
企業アカウントでは発信内容が企業イメージに影響することがあるため、何をポストするか気を付ける必要があります。
「差別的思想を感じる発言をしない」「センシティブな話題は控える」など最低限のルールは決めるのがおすすめです。
SNS時代において、火種となる問題が拡散され炎上することは珍しくありません。
実店舗で起きた問題が消費者によってXで拡散され、企業アカウントに集中放火されることも考えられます。
過去の炎上事例を学んだり、いざという時の対応をまとめたりしましょう。
ここまで、企業アカウントを運用する基本のコツを紹介しました。
フォロワーの増やし方については他の記事でも紹介していますので、よろしければ以下もご覧ください。
企業アカウントの成功事例
X運用に悩んでいるなら、他社のアカウントを参考にしてみるのがおすすめです。
発信内容やフォロワーとのコミュニケーションの取り方など、学べるところがたくさんあります。
ここでは、フォロワー1万人以上のX企業アカウントを紹介します。
出典:https://twitter.com/akiko_lawson
フォロワー数:6,828,000(2022年4月時点)
コンビニエンスストアのローソンは、企業アカウントで日本トップクラスのフォロワー数を誇ります。
新商品の紹介やキャンペーンの実施などほぼ毎日投稿しており、リポストも含めると投稿頻度は1日5~10回ほどおこなっています。
キャンペーンは「フォロー&リポストで毎日1万名にクーポンが当たる」など、すぐ参加できるお得な企画が多いです。
そのため、「すぐキャンペーンに参加できるようあらかじめフォローしておこう」という心理が生まれやすくなっています。
出典:https://twitter.com/SHARP_JP
フォロワー数:827,000(2022年4月時点)
シャープは、企業アカウントの成功例や参考にしたいアカウントとしてよく名前が挙がります。
親しみを込めて「シャープさん」と呼ばれるこのアカウントは、「中の人」を感じる人間味が魅力のアカウントです。
企業としての製品紹介やPRをメインにするのではなく、ユーザーとの会話を大事にしています。
ユーザーがシャープ製品を「買いました」とポストしていればお礼を伝え、「何を買ったら良いか」と質問されたら他社製品であってもおすすめを紹介しています。
Xでの対応が、企業全体の好感度アップにもつながっているのではないでしょうか。
出典:https://twitter.com/TANITAofficial
フォロワー数:324,000(2022年4月時点)
株式会社タニタの企業アカウントも、シャープさんと同じくほど良いカジュアルさが魅力のアカウントです。
「いかにも企業」といった堅苦しいポストはほとんどなく、まるで友人のXを見るような親しみやすさがあります。
以前には5万リポスト達成で、中の人がひとりプリクラを撮る企画を実行しました。そのような遊び心が、アカウントが人気を博す理由のひとつとなっています。
出典:https://twitter.com/airtrip_pr
フォロワー数:110,000(2022年4月時点)
オンライン旅行会社のエアトリは、旅行好きの人が楽しめるポストをしています。
全国各地の絶景ロケーションやご当地グルメなどを紹介し、ユーザーの「旅行したい」という気持ちを高めています。
国内宿泊を無料プレゼントするキャンペーンも定期的に開催しており、フォロワー層のニーズに合ったアカウント運用がされています。
出典:https://twitter.com/yasumotoshoyu
フォロワー数:91,900(2022年4月時点)
やすもと醤油は2020年6月に企業アカウントを開設し、バズりポストによりフォロワー数を伸ばしました。
やすもと醤油を製造する安本産業株式会社は、創業1885年に島根県で生まれた老舗企業です。
ローカル色の強い企業が人気アカウントに成長したのは、次のポストがきっかけです。
(一応)企業アカウントなので成果がないとtwitterを辞めさせられてしまう厳しい世界です😫
うちのアカウントを見た上司と同僚が「フォロワーが40人もいて、いいねもたくさんついててメッチャバズってるじゃん!」と言っていました。
当分の間は大丈夫そうです😉
— やすもと醤油【燻製調味料】 (@yasumotoshoyu) August 26, 2020
ほのぼのしたやりとりが話題となり、40人だったフォロワーは現在9万人以上に成長しています。
他にも会社のみんなでデザートを食べている様子をポストするなど、癒される雰囲気満載のアカウントです。
出典:https://twitter.com/WAKASASEIKATSU
フォロワー数:43,100(2022年4月時点)
「ブルーベリーアイ」で有名なわかさ生活は、商品PRとユーザーコミュニケーションをバランス良く運用しています。
ポスト内容のほとんどが商品PRだと、なかには「宣伝ばかりでつまらない」とネガティブにとらえるユーザーもいるでしょう。
わかさ生活では、フォロワーを飽きさせないようポスト内容を工夫しています。
例えばキャラクターのブルブルくんに対するいじりや、馬の被り物をした中の人が社内の様子をポストするなど、堅すぎないアカウントとして参考になります。
出典:https://twitter.com/ishiimark_sign
フォロワー数:39,300(2022年4月時点)
株式会社石井マークは、標識・銘板制作の会社であることを活かしたポストが魅力です。
日常に潜む事故のリスクをイラストや図解で表し、防災・防犯意識を高めるポストとなっています。
防災・防犯という真面目なテーマながら、イラストにくすっと笑える一言を入れるなど、肩肘張らずに見れるところもおすすめです。
出典:https://twitter.com/murakamifarm
フォロワー数:16,200(2022年4月時点)
村上農園は豆苗やブロッコリースプラウトなどを製造・販売する企業です。
このアカウントでは自社野菜を使ったレシピを、画像やショートムービーで毎日発信しています。意外な食べ方の発見や、豆苗を家で再生させるコツなどもわかります。
また、TikTokやYouTubeといった他のSNSも運用中です。各コンテンツの発信内容をシェアすることで、フォロワーの流入経路を広げています。
人気があるX企業アカウントの共通点
ここまで、フォロワー数が多い人気の企業アカウントを紹介しました。
それぞれの企業でポスト内容やフォロワー層は異なりますが、共通している部分もあります。
ここでは人気アカウントの共通点を紹介しますので、参考にしてみてください。
ひとつ目の共通点は、プロフィールをしっかり作成していることです。
プロフィールページは、ユーザーがフォローする前に必ず目にする項目です。
プロフィールで「いつも興味深いポストをしていそうだな」と感じさせれば、企業アカウントのフォローにつながります。
作り込まれたプロフィールには、以下のような情報が記載されています。
すべての項目を無理に入れる必要はありませんが「何の企業のアカウントで、どのような発信をしているか」は必ず入れましょう。
人気のある企業アカウントは、Xで話題になっているトレンドや、旬を意識したリアルタイム性の高い情報発信をしています。
流行に乗ることでポストがうまく拡散されたり、他のアカウントと共通の話題で絡みやすくなったりします。
例えば流行っているハッシュタグでポストする、「今日は○○の日」といった話題をポストするなどを意識してみましょう。
どの企業もお堅くなりすぎず、体温の感じられるアカウント運用がされています。
中の人のキャラクターがユニークな企業アカウントや、ほのぼのしたやり取りができる企業アカウントは愛されやすい傾向です。
ただし、ユニークさや親しみやすさは狙ってできるとは限らないので、難易度も高めといえます。
企業アカウントや中の人をどのような印象にしていきたいか、イメージを具体化すると運用しやすいかもしれません。
フォロワー獲得やエンゲージメント上昇の施策として、Twitterキャンペーンをうまく活用しています。
特に、プレゼントキャンペーンはユーザーにメリットがあるため、うまくいけば大幅にフォロワーを獲得できます。
キャンペーン景品は自社の商品・サービス以外に、デジタルギフトもおすすめです。
デジタルギフトは少額からでも発行できる電子クーポンや各種ポイントなどで、XのDMで簡単に送れます。
在庫を抱えるコストやリスクがなく、フォロワーが喜ぶものを手軽にプレゼント可能です。
なお、デジタルギフトのデジコでは、デジタルギフトを活用した事例集をまとめています。
以下にてダウンロードできますので、もしSNS運用にデジタルギフトの活用をお考えでしたらご参考ください。
今は人気の企業アカウントも、最初からフォロワーが1万人以上いたわけではありません。
トライ&エラーを繰り返しながら運用を続け、フォロワー獲得やエンゲージメント上昇に努めています。
フォロワーが増えればXを活用したマーケティング効果も期待できますので、コツコツと企業アカウントを成長させましょう。
なお、SNS企業アカウントの運用をお考えでしたら、デジコの資料がおすすめです。
「企業アカウントがフォロワーを増やす方法」、「SNSマーケティングで人を惹きつけるコツ」など、詳しく紹介しています。
資料は無料で配布していますので、お気軽にご活用ください。