ポイントシステムとは?導入するメリットや検討ポイントを徹底解説
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ポイントシステムとは?導入するメリットや検討ポイントを徹底解説

ポイントシステムとは、顧客へ付与するポイントサービスを管理するシステムのことです。

近年ポイントサービスは、従来のアナログ管理からポイントシステムを利用したデジタル管理に進みつつあります。

デジタル管理のメリットは、管理がしやすいだけではありません。

本記事では、ポイントシステムの概要や導入するメリット、検討ポイントを紹介します。

デジコでは、法人向けデジタルギフトサービスを提供しています。自社ポイントの交換先など、さまざまな場面でご利用いただけるサービスです。

AmazonギフトカードやPayPayマネーライトなど、6,000種類以上のなかからユーザーの好きなギフトへと交換できます。

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ポイントシステムとは?

ポイントシステムとは、顧客へ付与されるポイントサービスを管理するシステムのことを指します。会員ごとにポイントを発行・使用・残高照会をするために必要です。

ポイントサービスとは、自社サービスに登録したり来店、商品の購入などに応じてポイントを付与するサービスです。集めたポイントは、割引や他の商品と交換するなどさまざまな活用ができます。

店舗を持つ企業だけでなく、地方自治体やBtoBビジネスでの導入も見られるようになりました。

スマートフォンやITツールの普及で、従来使われていたアナログカードでのポイント発行ではなく、アプリやクラウドシステムを利用したデジタルポイントに移行してきており、注目を集めています。

ポイントサービスを導入するには、下記の2つの方法があります。

  • 自社独自のポイントを使う
  • 共通ポイントを利用する(例:楽天ポイントやTポイントなど)

本記事では、自社独自のポイントサービスを利用するケースを紹介します。

ポイントシステムの主な4つの機能

ポイントサービスをデジタルで導入するには、ポイントシステムの導入が欠かせません。システムの基本的な機能を挙げると以下のとおりです。

ポイントシステムの4つの基本機能

  • ポイント管理
  • 顧客管理・分析
  • 販促支援
  • POS・ECサイトなどの外部システム連携

まずは、ポイントの管理です。ポイントを付与する・使う・残高や有効期限を確認するなどの管理ができます。

次に、顧客のプロフィールや属性などの顧客管理・分析機能です。顧客ごとに購買履歴などのデータが蓄積されることにより、顧客分析をおこない販促施策へと役立てられます。

販促支援機能では、顧客へ向けて商品やサービスのセール情報やニュースなどを直接配信する機能が備わっています。これにより、新たにメール配信システムを導入することなく販促活動が可能です。

また、現在店舗で使っているPOS・ECサイトのシステムとの連携も重要な要素の1つです。連携できれば、一元管理できるためスムーズに導入・運用ができます。

この他、企業規模や業種によってオリジナル機能をカスタマイズするケースもあります。

ポイントシステムを導入する3つのメリット

なぜ、多くの企業がポイントサービスのデジタル化をしているのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。

ポイントシステムを導入する3つのメリット

  1. リピーターによる継続的な売上の向上
  2. 新規顧客の獲得
  3. 競合対策との差別化

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1.リピーターによる継続的な売上の向上

ポイントシステムによる1つ目のメリットは、店舗へのリピートを促し継続的な売上を見込めることです。

「どうせこの商品を買うならポイントが貯まるお店で購入しよう」と、顧客が自発的にポイントを貯めたくなるように思ってもらえれば、再訪への効果が期待できます。

また、ポイントが貯まっていくことで、割引や特典を受けられるキャンペーンが開催しやすくなるのも魅力の1つです。

会員情報と購入履歴から顧客のニーズを分析すれば、下記のように顧客の嗜好や行動に合わせて販促施策を打ち出すことができます。

顧客の嗜好や行動に合わせた販促施策例

ECサイトで顧客が購入をおこなう時間帯を分析し、その時間帯に合わせたメールキャンペーンを実施する。

  • 会社員の顧客に対しては、ランチタイムの特典
  • 夜間に購入することが多い顧客には、夜3時間だけの限定セールの案内を送付

顧客の生活に合わせた戦略を行えば、顧客にとって利用しやすい企業となり、顧客満足度の向上やリピート利用による長期的な売上の継続が期待できます。

メリット2.新規顧客の獲得

次に、新規顧客の獲得が挙げられます。顧客の背中を押す動機付けとして、初回登録時のボーナスポイントや特別割引は有効です。

加えて、新規顧客がポイントシステムに登録することで、メール配信の開始やDMの送付などができるようになるので、アップセルやクロスセルを促す施策へとつなげやすくなります。

メリット3.競合との差別化

競合他社との差別化もメリットの1つです。自社独自のポイント付与やキャンペーン施策は競合他社との差別化となり得ます。顧客情報などを他社のマーケティングに利用されることもありません。

例えば、下記のようにユニークな施策やポイント付与をすれば、顧客をファン化させることも可能です。

競合との差別化例

【スタンプラリー方式のポイントプログラム】
顧客が特定のアクション(店舗訪問、商品購入、レビュー投稿など)を行うたびにスタンプを提供し、一定数集めると特別なプレゼントを送る

【レベルアッププログラム】
ポイントの累計に応じて顧客のランクを上げ、各ランクごとに特別な特典やサービスを提供する

【SNSでのポイント付与キャンペーン】
顧客が商品やキャンペーンについてSNSでシェアするたびにポイントを付与

【誕生日特典】
顧客の誕生日月にはダブルポイントの付与や、誕生日専用の割引クーポンを配布

【特定の日にポイント付与】
雨の日など来店数が落ち込みやすい日に特別なポイントを付与

このような自社独自のポイント施策で付加価値を提示できれば、商品の価格を下げなくても他社との差別化が実現できます。

ポイントシステムの選び方4つのポイント

ポイントシステムは、各業種・業態によって求められる機能が異なります。ここでは、導入時に何を検討すれば良いのかチェックポイントを4つに分けて紹介します。

ポイントシステムの選び方

  1. 必要な機能の有無
  2. 費用感
  3. 導入実績
  4. 既存・外部システムとの連携

それぞれ詳しく解説します。

ポイント1.必要な機能の有無

まずは「自社にとって必要な機能は何か」を見極めることです。

例えば、「日用品を扱うスーパーマーケット」と「月に1回行く美容院」では、顧客の購入頻度や金額が違います。そのため、ポイント販促施策の考え方も変わります。

機能例

  • フランチャイズ運営の場合、グループごと・店舗ごとの管理機能
  • 海外展開や外国人利用者が多い場合には、多言語表示機能
  • 集客のための独自の販促機能

その他、ポイント有効期限の設定、会員数推移や発行ポイント集計などの分析レポート機能の充実さも考慮しましょう。

ポイント2.費用感

ポイントシステムの導入には、多くの場合、初期費用であるイニシャルコストと月額費用であるランニングコストがかかります。予算を組むためにもあらかじめ費用感を知っておきましょう。

下記はポイントシステム導入にかかる費用の例です。

費用例

  • システム導入・構築費用
  • システム運用費用(月額)
  • ポイント交換の引当金
  • ポイントサイト構築費用
  • 店舗数ごとに必要となる費用

ポイントシステム導入に最もかかるコストは、システム構築費用です。自社でゼロから作る際には多額の開発費用が必要になりますが、自社の業務プロセスや規模にあったシステムが構築できます。全国に店舗を展開しているような企業におすすめです。

一方で、低コストで導入したい場合には、既存のパッケージを選ぶのがおすすめです。多くの場合、1店舗あたり「初期費用+月額数万円」で導入できます。

また、ポイントシステムを導入するにあたって、運用担当者の人的リソースや会計処理も考慮する必要があります。

ポイント3.導入実績

ポイントシステムを検討する際には、システムの使用法や運用方法の参考として、必ず導入実績を確認することをおすすめします。なかでも、自社と同じ業種・業界で利用されているかは重要です。

前述のとおり、ポイントシステムは各業界で利用シーンが異なります。そのため、同業他社の導入実績があれば自社にとっても使いやすい傾向にあるといえます。

以上のことから、導入実績は必ず確認しておきましょう。

ポイント4.既存・外部システムとの連携

すでにPOSシステムや顧客管理のためのMAツールなどを導入している場合には、新たに導入するポイントシステムと連携ができるかが重要です。

一元管理できなければ顧客情報がバラバラとなり、管理に手間がかかります。必ず確認するようにしましょう。

また、貯めたポイントの「使い道」も重要な要素の1つです。せっかくポイントを貯めても使い道がなければ利用されなくなってしまいます。

例えば、自店舗での割引やプレゼント以外にも、大手ポータルサイトやECサイトとの連携でポイントが利用できれば顧客満足度が高まります。魅力ある使い道を意識して提供しましょう。

なお、ポイントの交換先にはデジタルギフトのデジコがおすすめです。

デジコなら、受け取った方がAmazonギフトカード、Apple Gift Card、Google Play ギフトコード、現金やマイルなど好きなものに1円単位で交換可能のため、有効活用できると好評いただいております。

デジコのさらに詳しい概要については、以下より無料で資料を配布しています。お気軽にダウンロードください。
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おすすめポイントシステム3選を比較!

ここでは、おすすめのポイントシステム3社の特徴を比較します。比較ポイントを一覧にすると次のとおりです。

システム名 特徴 導入費用
CROSS POINT
  • クラウド型ASPサービス
  • 実店舗とECサイトのポイントを一元管理可能
  • 基本料金:30,000円/月
  • 店舗ライセンス料金:1店舗あたり3,000円/月
    (アプリ作成などオプション料金は別途)
P+KACHI
  • クラウド型の顧客管理・ポイントシステム
  • スマートフォン・ガラケー・アナログカードでの併用が可能
  • マルチプラン
  • 初期費用:1店舗あたり50,000円(税別)
  • 月額費用:1店舗あたり20,000円(税別)/月

※その他にもプランあり

GMOおみせアプリ
  • 集客&販促に強い店舗アプリを作成できるサービス
  • セミオーダーアプリで専門知識がなくても運用が可能
要問い合わせ

各サービスの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。

おすすめ1.CROSS POINT(株式会社 アイル)


出典:https://cross-point-system.jp/

サイト名 CROSS POINT
特徴
  • 業界初のクラウド型ASPサービス
  • 実店舗とECサイトのポイントを一元管理できるシステム
主な機能
  • 顧客管理
  • ポイント発行
  • メール配信
  • クーポン発行
  • 会員ランク設定
  • 店舗在庫の確認
  • 属性分析
  • 購入金額・購入頻度などに応じたセグメント管理など
導入費用
  • 基本料金:30,000円/月
  • 店舗ライセンス料金:1店舗あたり3,000円/月

(アプリ作成などオプション料金は別途)

導入実績
導入実績のある業種 アパレル・雑貨
既存・外部システムとの連携 ECサイト(futureshop omni-channelなど)
POSシステム(POSCM NEO、ShopWorks Pro、ShopWorks 7G、販売ネット、スマレジ、BCPOSなど)

CROSS POINTは、実店舗とECサイト・ネットショップのポイントを一元管理できるポイントシステムです。
低コストで手軽に導入・運用ができ、中小企業でも利用しやすいといった特徴があります。

また、API提供により、さまざまなPOSシステム・ECシステム・メール配信システムと連携可能のため、導入時の負担が少なくスムーズに運用できます。

情報を横断して一元管理できるので、実店舗を複数+ECサイトを運営している方におすすめのシステムです。

おすすめ2.P+KACHI(株式会社ピーカチ)


出典:https://www.p-kachi.jp/

サイト名 P+KACHI
特徴
  • クラウド型の顧客管理・ポイントシステム
  • 会員証発行や会員証アプリが簡単作成
  • スマートフォン・ガラケー・アナログカードでの併用が可能
  • 入会特典やクーポン発行などの販促機能も充実
主な機能
  • 顧客管理・会員証発行
  • ポイント発行
  • メール・プッシュ配信
  • クーポン発行
  • アンケート機能
  • 顧客分析・CRM集計など
導入費用
  • マルチプラン
  • 初期費用:1店舗あたり50,000円(税別)
  • 月額費用:1店舗あたり20,000円(税別)/月

※その他にもプランあり

導入実績 1,800社/5,000店舗以上
導入実績のある業種 飲食店、美容院、アパレル、温浴施設など
既存・外部システムとの連携 スマレジ
他システムとの連携や独自カスタマイズは要相談

P+KACHIは、会員証も発行できるクラウド型の顧客管理・ポイントシステムです。飲食店を中心にさまざまな業種で活用されています。

スマートフォンアプリだけでなく、アナログカードとの併用も可能なため、幅広い顧客層が利用できます。

特に来店型の店舗を経営している方におすすめです。

おすすめ3.GMOおみせアプリ(GMOデジタルラボ株式会社)


出典:https://gmo-app.jp/

サイト名 GMOおみせアプリ
特徴
  • 集客&販促に強い店舗アプリを作成できるサービス
  • 基本レイアウトパターンから選べるセミオーダーアプリ
  • 専門知識がなくても簡単に作成可能
主な機能
  • 顧客管理
  • ポイント発行
  • メール・プッシュ配信
  • クーポン発行
  • 会員ランク設定
  • 予約
  • お友達紹介
  • 属性分析
導入費用 要問い合わせ
導入実績 3,050社/10,000店舗以上
導入実績のある業種 飲食店、アパレル、雑貨、自動車、ジム、ゴルフクラブ、宿泊施設など
既存・外部システムとの連携 POSレジ、ポイント管理、予約受付、CRMなどと連携可能(要相談)

GMOおみせアプリは、店舗で導入されているPOSレジと連携できるポイントシステムです。これまで3,050社/10,000店舗以上の導入実績があり、さまざまなビジネスで活用されています。

基本仕様をもとにカスタマイズしていくセミオーダー式なので自社に必要な機能のみを選べます。

来店型でも実店舗とECサイト両方で一元管理したい方にもおすすめです。

ポイント交換先なら1円単位で交換できるデジコがおすすめ

ポイントの交換先には、デジタルギフトの「デジコ」がおすすめです。AmazonギフトカードやPayPayマネーライトなど、6,000種類以上のなかからユーザーの好きなギフトへと交換できます。

デジコの特徴

  • 無料API連携でデジタルギフトを自動的に発券できる
  • 1円単位で交換できる
  • 月額・初期費用は0円
  • 即日納品(発注から2時間以内に発券)で導入が可能

デジコは登録の必要なく1円単位から自動でポイント交換できるため、顧客満足度が高いのが魅力の1つです。

手続きはすべてメールで完結するため、銀行口座振込や配送による管理や準備の手間がかかりません。また無料API連携でデジタルギフトを自動的に発券できるので、運用の負担が軽減できます。

デジコのさらに詳しい情報については、以下の資料をご覧ください。
デジコの資料をダウンロードする

導入事例:株式会社NTTスマイルエナジー様

株式会社NTTスマイルエナジー様は、低圧向け太陽光発電設備監視サービス「エコめがね」や発電事業を実施している会社です。

同社は、太陽光発電の自家消費量に応じてポイントが貯まる「スマイルeポイント」の交換先としてデジコを導入しました。結果、API連携で数千名規模へのポイント配布を全自動化できたことで、運用負担が大幅に軽減されています。

事例について詳しくは「数千名規模のお客様のポイント交換を全自動で!問い合わせもゼロで運用負担も軽減」をお読みください。

なお、デジコではデジタルギフト活用事例集を無料で配布しています。よろしければこちらもあわせてダウンロードください。
事例集をダウンロードする

まとめ:自社に合ったポイントシステムを導入し売上アップを目指そう

ポイントシステムとは、顧客へ付与されるポイントサービスを管理するシステムのことを指します。

ポイントサービスを導入し様々なポイントへ交換できるようにすることで、自社ポイントを貯めるメリット・価値を高めることにつながります。

このように、ポイントシステムはリピーター獲得にも重要な役割を持ちます。

「自社ポイントでは用途が制限されポイントが活用されていない」とお考えの場合は、自社にとって最適なポイントシステムを使い、他社にはない付加価値を付けて売上アップを目指しましょう。

この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。