デプスインタビューとは、定性調査の手法の1つで「インタビュアーと対象者による1対1の面談式で実施する調査方法」です。
本記事では、
「デプスインタビューのやり方・流れが知りたい」
「デプスインタビューを実施するにあたっての成功するポイントを知りたい」
とお考えの方へ向けて、デプスインタビューのやり方を5ステップで詳しく解説します。
また、デプスインタビューの概要については「デプスインタビューとは?目的やメリット・デメリットを具体例付きで解説」にて詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
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目次 []
デプスインタビューの事前準備から当日の流れは、以下の5ステップでおこなわれます。
デプスインタビューやり方5ステップ
ステップごとに見ていきましょう。
最初に、デプスインタビュー調査の企画構成を作成します。企画の構成内容は下記のとおりです。
企画の構成内容
まずは、デプスインタビューを実施する目的を明らかにしましょう。
「何のためにおこなうのか」、「何が知りたいのか」といった目的が明確でないと、その先の質問内容や対象者選びが固まりません。
また、質問項目に抜け漏れがあったなど、失敗の原因にもつながります。
調査によって、何を得たいのか、また何に活用するのかをチーム全体で整理しておきましょう。
目的に合わせてインタビュー対象者を選定しましょう。デプスインタビューは、意見の偏りを防ぐため、最低でも5~10名程度を対象におこなうのが理想です。
インタビュー対象者の選び方の例
また、この時点で対象者への調査協力に対するインセンティブも考えておきましょう。
デプスインタビューは、一人ひとりじっくり時間をかけておこなう性質上、対象者にも負担がかかることから、謝礼を用意するのが一般的です。
なお、謝礼相場は1時間のインタビューで1~2万円程度です。対象者が医師などの専門職である場合には、高めに設定します。
続いて、インタビューの流れや質問する順番を決めます。
デプスインタビューでは、1つの質問に対し深掘りするため、時間切れにならないよう優先順位や時間配分をあらかじめ考えておく必要があるためです。
質問内容はあらかじめ「絶対する質問」と「確認しないといけない質問」を決めておきましょう。
準備が整ったら、フローに沿って対象者にインタビューを実施します。
インタビューは、事前準備した質問をベースにしておこないますが、対象者の反応を見ながら掘り下げられる点は掘り下げるなど、臨機応変に対応しましょう。
例えば、購入理由を聞いた際に対象者から「ネットで調べてA商品を買おうとお店に行ったのに、結局B商品を買った」というエピソードが出てきたとします。
当然ながら、このエピソードだけでは、本当の購入理由はわかりません。
そこでインタビュアーは、「なぜB商品購入に至ったのか」そのときの考えや気持ちを詳しく深掘りする必要があります。
インタビューに慣れていないと深掘りできずに流してしまうことがあります。
もし、担当スタッフにインタビュアーの経験者がいない場合には、プロに任せるなどの検討も必要です。
インタビュー終了後は、得られた対象者の情報や発言内容を整理・分析します。
録音や録画したインタビュー内容を文字起こしして整理しましょう。
定性調査の分析には、よく「KJ法」が用いられます。詳しいやり方は下記のとおりです。
KJ法のやり方
個々の行動や感情から得た発見と関連性など、得られた分析結果をもとに整理します。
レポートのまとめ方は調査目的によって変わりますが、いずれも分析の論理性や結論に納得感があるのかを確認しながら進めましょう。
デプスインタビューは、質問項目の設計や聞き方によって引き出せる情報が変わる調査手法のため、事前にしっかりと準備して差異をなくしていく必要があります。
ここでは、質問設計に必要なポイントを3つ紹介します。
質問設計のポイント
では、1つずつ見ていきましょう。
質問設計を考える上で重要なのは、目的・ターゲットを明確にすることです。
前述したとおり、目的が明らかでないと、ターゲットや質問内容の軸がぶれてしまい、引き出したい情報が得られなくなる可能性があるためです。
あらかじめ、「何のための調査なのか、インタビューで得た情報をどう活用するのか」といった自社が知りたい情報を事前に整理しておくと、施策の方向性がぶれません。
例えば、下記のように目的に合わせて質問設計は大きく変わります。
知りたい答えにたどり着くためにも、目的を明らかにしてから調査に入るようにしましょう。
仮説を立てると、調査テーマへの解像度が上がり、質問項目を設定しやすくなります。
仮説を立てずに漠然としたまま調査をしても、その先が見えずに行き詰まることがあるからです。
仮説とは、例えば下記のような原因の答えです。
一度仮説を立てて、それをインタビュー調査で検証・確認しながら進めていけば「結局漠然とした質問ばかりして本質に迫れなかった」という失敗は避けられます。
もし、仮説が間違っていたとしたら、別の仮説を検討し新たに調査します。
また、仮説には、あわせて改善策まで考えておくこともポイントです。
改善方法もまとめて検証できれば、調査後すぐに具体的なアクションを実行できます。
質問項目を考えるときは、調査目的を果たすために「必ず聞くこと」を決めます。
質問に優先順を決めておくことで、時間配分がしやすくなるからです。
インタビューの状況次第では、優先順位の低い質問はせずに終える場合もあります。
デプスインタビュー中に意識したいのは「相手が話しやすい環境作り」です。
対象者の反応を見ながら掘り下げるデプスインタビューでは、対話であることを意識して質問を投げかけるときは、相手の様子を観察するのが重要です。
インタビュアーは、アクティブ・リスニング(傾聴)を心がけると相手は徐々に心を開き、話しやすい環境を作りましょう。
例えば下記のとおりです。
オープン・クエスチョンとは、答える範囲を制限せずに自由な回答ができる質問の仕方です。
以下のように、答え方の範囲を意識するとより多くの情報を引き出せます。
×「○○カフェを一人で利用するにはハードルが高いですか?」
○「○○カフェにどのようなイメージを持っていますか?」
ただし、自由に回答できるからこそ、回答を考える時間が必要であったり、話題がずれたりしてしまいます。
インタビュアーは、対象者の様子を観察しながら負担がかかる質問ばかりではなく、ときには答えやすい簡単な質問を投げかけるなどの工夫も大切です。
デプスインタビューは、回答者に時間や労力をかけるため、謝礼を用意するのが一般的です。
謝礼には、手続きや管理が楽で汎用性の高いデジタルギフトのデジコがおすすめです。
デジコが謝礼に向いている3つのポイント
受取手は、PayPayやAmazonギフトカードなど6,000種類以上のラインナップの中から好きなギフトを選べるため、謝礼の満足度も上がりやすくなります。
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デプスインタビューは、下記の5ステップでおこないます。
デプスインタビューやり方5ステップ
まずは、デプスインタビューを実施する目的を明確にし、立てた仮説を軸に企画を始めます。
インタビュー中に意識したいのは、「相手が話しやすい環境作り」です。
対話であることを意識して、相手の様子を観察しながら話すようにしましょう。
また、デプスインタビューは回答者にも負担が高いため、謝礼を用意するのが一般的です。
謝礼相場は1時間のインタビューで1~2万円程度です。話す内容の専門性などを加味して設定しましょう。