株主優待でクオカードを導入するメリットや注意点|喜ばれる優待品とは?
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株主優待でクオカードを導入するメリットや注意点|喜ばれる優待品とは?

「株主優待としてクオカードを導入しようか悩んでいる」
「株主優待の内容を見直して、株主からの満足度を上げたい」
このように考えることはありませんか?

多くの店舗で使えて実用性が高いクオカードは、株主に人気のある優待品の1つです。

とはいえ、株主優待として導入するにあたって、具体的なメリット・注意点がよくわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、株主優待にクオカードを導入するメリット・注意点や、実際に導入している企業事例を解説します。

株主に喜ばれる優待品を設定するポイントもお伝えしますので、参考になれば幸いです。

株主優待で満足してもらうには、株主のニーズを把握することが欠かせません。

「デジコ」では、「株主優待に関する意識調査」をおこない、ニーズやトレンドを調べました。

調査レポートでは、「もらってうれしい株主優待の内容」や、「好ましい受け取り方法」などについてまとめていますので、気になる方は下記よりダウンロードしてみてください。

株主優待としてクオカードを導入する企業が増加

そもそも株主優待としてクオカードを導入している企業はどのくらいあるのでしょうか。

QUOカード」公式サイトによれば、株主優待としてクオカードを配布する企業は、2014年から2019年にかけて約3倍に増加しました。

2019年時点での導入社数は、約400社にもなり、株主優待を新設する企業の約2社に1社がクオカードを導入しています。

これらの結果からも、株主優待としてクオカードに注目する企業が多いとわかります。

次からは、クオカードを株主優待に導入するメリットについて、株主・企業の視点ごとにみていきましょう。

【株主】株主優待でクオカードをもらう2つのメリット

株主にとって、株主優待でクオカードをもらうメリットは、下記の2つです。

【株主】株主優待でクオカードをもらう2つのメリット

  1. 実用性が高い
  2. 配当に比べて税金がかかりにくい

それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1.実用性が高い

全国の約6万店で使えるクオカードは、実用性が高いです。

具体的な理由は、下記の3つです。

  1. カードタイプなので持ち運びやすい
  2. 現金と併用できる
  3. 有効期限がない

クオカードは商品券のようにかさばらず、財布に入れてスマートに持ち運べます。

残高が少額になっても、現金と併用できるため、最後まで使い切れます。

有効期限もないため、「使おうと思ったら期限切れだった」という事態になりません。

優待品に自社サービス・商品を設定すると、使用期限や賞味期限がありますが、クオカードなら期限を気にしなくていいので便利です。

株の保有年数が長いと、もらえるクオカードの金額が上がる企業もあるため、株主にとって長期保有のメリットが大きいです。

メリット2.配当に比べて税金がかかりにくい

株主優待は、配当金に比べて税金がかかりにくい特徴もあります。

株の配当金は、20.315%の税金がかかります。

一方で、株主優待は基本的に「雑所得」に区分され、年間20万円を超えない限りは確定申告が不要です。

税金がかかりにくい株主優待でありながら、現金と同じように使えるクオカードは、株主にとってメリットが大きい、といえます。

【企業】株主優待にクオカードを導入する3つのメリット

企業にとって、株主優待にクオカードを導入するメリットは、下記の3つが挙げられます。

【企業】株主優待にクオカードを導入する3つのメリット

  1. 金額設定の自由度が高い
  2. 配送コストが低い
  3. オリジナルデザインで記念品にもなる

メリット1.金額設定の自由度が高い

1つ目は、金額設定の自由度が高い点です。

クオカードの金額は、300円から10,000円までの8種類から自由に選べます。

保有する株数・年数に応じて、配布するクオカードの金額を設定できるため、柔軟な対応ができます。

メリット2.配送コストが低い

配送コストが低い点も、大きなメリットです。

クオカード自体が薄型で軽量なので、食品や家電などに比べて配送コストが抑えられます。

また企業から送る通知書にクオカードを同封できるため、梱包材を別途用意する手間も省けます。

メリット3.オリジナルデザインで記念品にもなる

オリジナルデザインのクオカードは、企業PRや記念品の活用が可能です。

株主優待としてクオカードを導入している企業のなかには、自社サービスに関連したデザインのクオカードを配布している企業もあります。

また貴重なカードとして、コレクションしている株主も少なくありません。

ここまで、株主優待にクオカードを導入するメリットについて、株主・企業の視点ごとに解説してきました。

しかし、クオカードの導入にあたって、押さえておきたい注意点もあります。

注意点を知らずに導入すると、株主と思わぬトラブルに発展する恐れもあるため、次からは株主優待にクオカードを導入する注意点をみていきましょう。

株主優待にクオカードを導入する2つの注意点

株主優待にクオカードを導入する注意点は、下記の2つです。

株主優待にクオカードを導入する2つの注意点

  1. 紛失や盗難のリスクがある
  2. 使えるお店が限られる

注意点1.紛失や盗難のリスクがある

クオカードの配送は現物でおこなわれるため、株主の手に渡った後に紛失・盗難のリスクがあります。

株主から問い合わせがくることに備えて、紛失や盗難の際にも再発行はできない旨を通知しておくと、トラブルが防げるのでおすすめです。

注意点2.使えるお店が限られる

クオカードは、コンビニやドラッグストアなど約6万店で使えるものの、株主の生活圏によっては使えるお店が限られます。

特にオンラインストアでの購入には使えないため、株主によっては使いづらい可能性があります。

株主の年齢層によっては、オンラインストアでも使えるギフトカードが喜ばれるため、クオカード以外も検討してみてはいかがでしょうか。

例えば、株主優待としてAmazonギフトカードを導入している企業もあります。

Amazonギフトカードとは、幅広い商品を扱うオンラインストア「Amazon」で使える商品券です。

詳しくは下記の記事で紹介していますので、気になる方はあわせてご覧ください。

株主優待にクオカードを導入している企業事例4選

株主優待にクオカードを導入するにあたって、実際の事例が気になる方もいるのではないでしょうか。

この項目では、株主優待にクオカードを導入している企業を4社紹介します。

株主優待にクオカードを導入している企業事例4選

  1. 株式会社明光ネットワークジャパン
  2. タマホーム株式会社
  3. 株式会社カーブスホールディングス
  4. 東映アニメーション株式会社

事例1.株式会社明光ネットワークジャパン

出典:株式会社明光ネットワークジャパン
保有株式数金額
(保有3年未満)
金額
(保有3年以上)
100株以上500株未満保有500円1,500円
500株以上1,000株未満保有1,000円2,000円
1,000株以上保有1,500円2,500円

株式会社明光ネットワークジャパンは、「明光義塾」をはじめとした学習塾事業をおこなう企業です。

株主優待では、100株以上を保有すると500円分のクオカードが贈呈されます。

株数や保有年数によって、もらえるクオカードの金額が変わるため、長期保有のメリットが大きいです。

同社では、明光義塾のオリジナルキャラクターをあしらったデザインのクオカードを贈呈しています。

事例2.タマホーム株式会社

出典:タマホーム株式会社
保有株式数金額
(保有3年未満)
金額
(保有3年以上)
100株以上500円1,000円

タマホーム株式会社は、住宅の建築やリフォームなどを手がける企業です。

100株以上を保有する株主に対して、年に2回(1月下旬・7月中旬)優待品としてクオカードを贈呈しています。

クオカードは、同社のテレビコマーシャルに登場したタレントがプリントされたオリジナルデザインです。

SNSでは、歴代のクオカードを集めている株主も見受けられました。

事例3.株式会社カーブスホールディングス

出典:株式会社カーブスホールディングス
保有株式数金額
100株以上一律500円

株式会社カーブスホールディングスは、女性専門のフィットネススタジオ「カーブス」を運営している企業です。

100株以上を保有する株主に対して、株数に関わらず一律で500円分のクオカードを贈呈しています。

通知書に同封されているアンケートに回答すると、追加で500円分のクオカードが贈呈されます。

事例4.東映アニメーション株式会社

出典:東映アニメーション株式会社
保有株式数金額
100株以上1,200円
300株以上2,400円
500株以上3,600円
1,000株以上6,000円
3,000株以上9,600円
5,000株以上12,000円
10,000株以上14,400円

東映アニメーション株式会社は、アニメーション制作や関連したグッズなどの販売をおこなう企業です。

保有株式数に応じて、10,000株以上までもらえる金額が増えます。

クオカードはオリジナルデザインで、新作・名作のアニメからそれぞれ2作品がデザインされます。

毎年別の作品がデザインされるため、使わずにコレクションしている株主も多数おり、喜ばれているとのことです。

株主に喜ばれる優待品を設定するポイント

株主に長期的に株式を保有してもらうには、喜ばれる優待品を設定し、満足してもらうことがポイントです。

株主に喜ばれる優待品を設定するには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 長期保有でランクが上げられる優待品にする
  • 株主が自分で優待品の内容を選べるようにする

株式の長期保有は、株主にとって「複利で利益を得やすくなる」「売買のコストを抑えられる」などのメリットがあります。

日本経済新聞によれば、株式を3年以上にわたって保有する株主も多いです。

このような背景から、「長期保有優遇制度」がある株式が注目されています。

長期保有によって優待品のランクが上がると、株主に喜んでもらいやすいです。

また、株主が自分で優待品の内容を選べると、幅広いニーズに応えられるため、満足度が高くなりやすい傾向にあります。

実際に株式会社DIGITALIOがおこなった調査によれば、59.6%の人が「複数の選択肢から自分で選べる株主優待がうれしい」と答えました。

複数の選択肢から選べる優待品の具体例としては、カタログギフト・さまざまなお店で使える商品券などが挙げられます。

とはいえ、カタログギフトや商品券は、配送・管理のコストがかかります。

手間やコストを抑えるには、オンラインで手続きが完結するデジタルギフトを活用するのもおすすめです。

次からは、デジタルギフトと法人向けサービス「デジコ」を紹介します。

便利なデジタルギフトを株主優待にするのもおすすめ

株主優待で株主の満足度を上げつつ、企業のコストも抑えるには、デジタルギフトを導入するのがおすすめです。

デジタルギフトとは、商品やギフト券のプレゼントがオンラインで完結するサービスです。

株主が自分でギフト内容を選べるため、幅広いニーズに応えられます。

企業としても、発送・在庫管理のコストがかからない点がメリットです。

株主優待にデジタルギフトを導入するなら、法人向けデジタルギフトサービス「デジコ」がおすすめです。

「デジコ」がおすすめの理由

  • 6,000種類以上のギフトから選べる
  • 1,000社以上で導入されている
  • 導入費用・月額管理費用がかからない

株式会社イントランス様では、株主優待としてデジコを導入・活用しています。

「余分なコストや手間を削減、株主の利便性も向上した」という株式会社イントランス様の事例は、以下をご覧ください。

参考:株式会社イントランス様事例

豊富な選択肢を用意でき、導入実績も豊富な「デジコ」の詳しい資料は、下記よりダウンロードできます。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

まとめ:株主優待はクオカードなど利便性の高い優待品を選ぼう

株主優待としてクオカードを導入する企業は約400社にものぼり、利便性の高い優待品として注目されています。

クオカードは、株主にとっては実用性が高く、企業からすると配送コストが低いため、魅力的な優待品です。

とはいえ、クオカードが使えるお店は約6万店と限られているため、株主の生活圏によっては利用できない可能性もあります。

幅広いニーズに応えるには、株主自身で内容が選べるデジタルギフトもおすすめです。

法人向けデジタルギフトサービス「デジコ」では、6,000種類以上のラインナップからギフトを選べます。

より満足してもらえる優待品を設定したい方は、「デジコ」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

「デジコ」の資料は下記からダウンロードいただけますので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人

東村龍樹

東村龍樹

株式会社DIGITALIO 販促DX事業本部 本部長。日本インターネットポイント協議会(JIPC)のラーニング&ネットワーキング委員としても活動中。現在は、ポイントメディアの知見を活かして、販促DX事業本部にてデジタルギフトサービス「デジコ」の責任者を務めています。