アンケートを実施するにあたり、どのように設問を作るべきか迷うことはありませんか?
設問設計ができていないとアンケートの回答率や精度が下がり、せっかくの調査が無駄に終わってしまいます。
そこでこの記事では、アンケートの調査設計について以下の内容をお伝えします。
アンケートの調査設計や設問の作り方に悩んでいる場合は、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
アンケート調査の謝礼品なら「デジタルギフト」がおすすめです。
デジタルギフトは少額からでもプレゼントでき、小さなお礼にぴったりです。SNSやメールで簡単に送付できるため、郵送費用や在庫管理もいりません。
アンケートにおすすめのデジタルギフトや活用メリット、導入事例などをまとめた資料を配布しているので、以下のボタンからダウンロードください。
資料をダウンロードする
目次
設問を作る前にやること
いきなり設問を考え始めるのではなく、事前準備をすることでより中身のあるアンケート調査ができます。
まずは設問を作る前にやるべき設計について見ていきましょう。
はじめに、アンケートの調査結果を使ってどうしたいのかゴールを決めます。
何を知りたくてアンケートを実施するのか、得た回答をどのように使うのかが定まっていないと、アンケートをしても調査結果をうまく活かせません。
例えば以下のようなゴールが考えられます。
例
アンケートをするに至ったきっかけや、成し遂げたい目標からゴールを考えてみてください。
続いて、はじめに決めたアンケートのゴールについて、達成するために必要な課題を明らかにしましょう。
例えば「売上を上げたい」がゴールだとすれば、「売上が上がっていないのはなぜか」を考え仮説を出します。
例
仮説1.商品に見直すべきところがある?→〇〇を直せば改善されるのでは?
仮説2.商品の認知度が低い?→認知度を上げるには〇〇をすれば良いのでは?
この仮説を課題とし、アンケート調査で検証します。このように課題が明らかになることで、アンケートで何を聞くべきかが見えてきます。
最後は、課題をもとに調査する内容を決めましょう。「課題を解決するために必要な情報」をアンケートで調査することになります。
仮説 | 調査内容 |
---|---|
商品に見直すべきところがある? | ユーザーが商品に満足していないポイントをどこか調べる |
商品の認知度が低い? | 商品の認知度や、ターゲット層がどこで新商品の情報を得ることが多いのか調べる |
仮説を立てて調査内容を決めることで、あてずっぽうでアンケート設問を考えることがなくなります。
なお、「不特定多数の意見を知りたいのか」「既存ユーザーの具体的な感想を聞きたいのか」など、知りたい内容によって適している調査方法は異なります。
アンケート調査方法の種類については以下の記事でまとめていますので、こちらもぜひご覧ください。
ここまでがアンケート調査設計の事前準備です。続いては設問の作り方について具体的に見ていきましょう。
設問設計の5つのコツ
アンケートの設問は「回答者の答えやすさ」を重視すると、回答率や調査精度が向上します。それぞれのコツについて解説します。
アンケートの設問数は、回答者が負担に感じない数に絞るのがおすすめです。
設問数が多く時間がかかるアンケートは、負担が大きいため回答者が集まらないことが考えられます。
さらに、時間がかかると回答者の集中力も下がりやすく、設問の後半になるにつれて回答が雑になってしまう恐れもあるでしょう。
回答者が負担を感じにくい設問数としては、多くても20~30問程度(回答時間10分程度)が目安です。
アンケートは回答に迷うと回答率が下がりやすいため、思考停止で答えられる質問をしましょう。
調査内容にもよりますが、考えずに答えられるよう回答の選択肢を用意しておくのがおすすめです。
ポイントは「意見を聞く」のではなく「事実を尋ねる」ことです。
例
×不満な点を教えてください
〇不満な点を以下よりお選びください
回答者に答えを考えさせず、提示した選択肢の中から事実を選んでもらうほうが気軽にアンケートに答えられます。
回答として5段階の選択肢を提示することがありますが、選択肢の尺度は設問に合わせて検討しましょう。
選択肢の尺度の例
特に注意したいのは、中立的立場の「どちらとも言えない」を選択肢に提示する場合です。
回答者は中立的な意見にできるため考える負担が減る一方で、回答が集中した場合に調査結果を分析しにくいことが考えられます。
「中立的立場の回答が多かった場合でも調査結果を活かせるか」という視点を考えたうえで、選択肢の尺度を決めるのがおすすめです。
原則として、1つの設問で聞くことは1つにしましょう。1つの設問に2つ以上の問いかけをすると、どちらに対して答えて良いか回答者が迷ってしまいます。
例えば「商品Aの見た目と機能性についての感想を、以下よりお選びください」という設問があるとします。
回答者が、見た目は「とても好きだ」が機能性は「普通」という感想をもっていた場合、うまく回答することができません。
アンケートの調査精度を上げるためにも、設問に対する明確な答えが得られる問いかけにしましょう。
複数の意味・解釈にとれる聞き方をしないことも大切です。回答者が間違った解釈をしてしまうと、本来聞きたかった答えを得ることができません。
例えば「甘いスイーツは好きですか?」という設問があるとします。一見問題ないように見えますが、この設問は以下のように2つの解釈ができます。
解釈1では「スイーツは好きだけどそこまで甘いのは好きではない」という回答者がいた場合、答えが変わってくるでしょう。
設問文はできるだけ具体的に作り、他の人にも設問文をチェックしてもらうと、明確な問いかけになっているかチェックできます。
ここまでが設問の作り方のコツでした。ただ、アンケートの実施にあたり、より調査精度を高めるポイントがあります。続けて見ていきましょう。
アンケート調査の精度を高める設計ポイント
ここでご紹介するのは、設問を作り終えたあとに意外と忘れがちなポイントです。これらのポイントに気を付けると、調査精度をさらに高めることにつながります。
どのような人がアンケートに答えたのか知るために、回答者の属性について尋ねる項目を入れましょう。
属性ごとの調査結果を分析しやすくなり、今後の商品開発やプロモーション施策につなげることができます。
属性の項目例
作成した設問は、答えるのが簡単な設問を最初のほうに持ってくるのがおすすめです。
最初から複雑で難しい問いかけをされると、回答者が「面倒くさそう」と感じてしまいます。
アンケートは任意で協力してもらうことが多く、回答者は少しでも早く終わらせたいと思うものです。
面倒に感じた時点で、適当に答えたり途中で回答をやめてしまったりするかもしれません。
調査精度の低下を防ぐためにも、簡単な順から設問を並べて回答者の負担を減らしましょう。
アンケート実施前に、作成した設問にモレ・ダブりがないかチェックしましょう。
設問内容にモレ・ダブりがあると、調査しきれない部分が出てきてアンケートの精度が落ちます。
「モレなく、ダブりなく」というのを、マーケティング用語ではMECE(ミーシー)といいます。MECEになっていないNGの設問例を見てみましょう。
春休みの旅行先はどこですか?
上記の例は、他の地域へ行く人の選択肢がないモレがあり、ハワイはアメリカなのでダブりがあります。
設問の作成者がモレ・ダブりに気付かないこともあるため、他の人にもチェックしてもらうと良いでしょう。
アンケートは任意で回答してもらうため、回答者に何らかのメリットがあると協力してもらいやすいです。そこで効果的なのが、謝礼品を用意することです。
「どのような謝礼品が良いだろう」と迷うと思いますが、モノやサービスなど直接的な利益になるお礼が喜ばれるでしょう。
謝礼品としておすすめなのはデジタルギフト(オンラインで贈れるギフト)です。
デジタルギフトなら、電子ギフト券・各種ポイントなどを、SNSやメールを通してプレゼントできます。
デジタルギフトがアンケート謝礼におすすめな点
デジタルギフトのなかには、アンケートの集計作業をまとめて任せられるサービスもあります。
デジタルギフトの「デジコ」の場合は、即日納品(発注から2時間以内に発券)できるため、急ぎのアンケートにも対応可能です。
アンケートとデジタルギフト配布を効率的にできるサービスについては、以下に資料をご用意しました。ご自由にダウンロードいただけますのでぜひご覧ください。
資料をダウンロードする
この記事では設問の作り方や調査精度を上げるポイントなど、アンケート設計についてお伝えしました。
設問はいきなり作り始めず、まずはゴール設定や調査内容を決めることで中身のあるアンケートができます。
設問を作る際も「回答者の負担は少ないか」という視点で考え、回答率や精度アップにつなげましょう。
入念に設計し、アンケートをマーケティングや施策に活かしましょう。